修行僧が行く

OCNブログから引っ越してきました。日々の彷徨の記録を綴ります。

雪山山行~八ヶ岳

2015-01-15 21:31:21 | 登山
1月10日(土)~1月12日(月)

 成人の日を含む3連休を利用して、山の会のメンバーと共に雪山実践登山で南八ヶ岳へ行ってきました。所期の計画では、赤岳鉱泉をベースにして、赤岳~横岳~硫黄岳を縦走する予定でしたが、縦走予定の中日の稜線上はガスに加えて強風吹き荒ぶ悪天候で、結局は赤岳に登っただけで縦走は断念しました。ただ、初日と最終日は天気も良く、冬の八ヶ岳の山域を楽しむことが出来ました。

美濃戸口からの長い登山道を赤岳鉱泉に向かいました。ここは堰堤広場付近、行く手に稜線部が見えてきました。


堰堤広場を過ぎると山道となり、雪の谷間の奥に大同心が覗き始めました。


美濃戸口から約3時間かかって赤岳鉱泉に到着しました。アイスキャンディが出迎えてくれました。


小屋の受け付けを済ませてから、近くのジョウゴ沢に出掛けました。手軽にアイスクライミングが楽しめるところで、早速に凍て付いたF1が現れました。


次から次へとアイスクライミングを楽しむグループがやって来て、F1を登って行きました。


我々はF1の下手の傾斜面を利用して、スタンディングアックスビレイの訓練を行いました。


1時間半程の訓練のあと、近くにあった小滝でアイスクライミングの真似ごとをして遊びました。

 ジョウゴ沢から小屋に戻ってもまだ時間が早かったので、行者小屋に近い中山展望台まで行ってこの日は確実の望める山の眺望を楽しむことにしました。

中山乗越への登り口から見えた横岳西面の見事は眺望です。


大同心、小同心がピーカンの青空に浮かび上がっていました。


中山展望台まで上がると、眼前に阿弥陀岳~中岳~赤岳の大眺望が拡がっていました。


主峰・赤岳の威容です。


 2日目は午前4時半過ぎに小屋を出て行者小屋を経由して文三郎尾根を採って赤岳へと登りました。登リ行くほどにガスに巻かれてきて眺望を失い、高度を上げるほどに烈風凄まじくなってきて、岩交りのリッジを抜けて赤岳山頂に何とか到達しました。手は冷たく、烈風の中でカメラを出す気力はまったく起きませんでした。山頂で何とか記念撮影を・・・とコンデジを出すも、カメラがフローズン状態でシャッターが下りません、仲間もカメラを出すも、皆同じ状態でした。そんなことから、残念ながら赤岳の写真は皆無。この時の山頂の気温は氷点下20度程で、烈風を受けた体感温度は氷点下30度といったところとのこと。早々に山頂を発って、営業している赤岳天望荘に入ることにしました。この天気では硫黄岳への縦走は無理と判断して、地蔵尾根を採って下ることにしました。下山しても時間がたっぷり余るので、赤岳天望荘でゆっくりと休養をとりました。

地蔵尾根を下って樹林帯に入る頃になってコンデジがワークし始めました。急峻な地蔵尾根を下方から撮ってみました。


地蔵尾根を下って行くと、下界はガスもなく視界が拡がっていました。美濃戸中山の先に美濃戸の谷間が覗いています。


地蔵尾根を下り切って行者小屋に出ました。


昼前には赤岳鉱泉に戻り、天候も不順であったので午後は酒盛りとなってしまいました。この日の夕食は赤岳鉱泉名物のステーキでした。


明けた3日目はもう下山の日。朝食を摂ってから前夜来の新雪を蹴って下山の途に就きました。


堰堤広場で、気持ち山を振り返ってみました。


落葉松の林を抜けると、間もなく登山口の美濃戸口です。


3日間の軌跡です。


宮島天空散歩

2015-01-06 10:37:13 | 山歩き
1月4日(日)

 今年最初の山行で宮島を歩いて来ました。山の会の雪山に備えてのボッカ訓練と新年例会登山をジョイントさせた楽しくもややハードな山行でしたが、好天下の宮島の稜線部を歩くと、まるで瀬戸内海を空中散歩しているような感覚にとらわれました。

 博奕尾コースの尾根上から朝日に輝く能美島周辺の海を眺望してみました。


 同じく博奕尾コースの尾根筋から駒ヶ林北尾根越しに俯瞰した大野瀬戸です。


 弥山山頂から広島デルタ(広島市街地)を遠望してみました。


 薄い霞の中に浮かぶ小黒神島と大黒神島。能美島沖の海はこの日は波静かでした(弥山山頂からの眺望)。


 焼山山頂から宮島の街、更に遥か先に広島市街地を遠望してみました。


 焼山山頂から俯瞰した宮島の街です。


 大野瀬戸を宮島に接近するJR連絡船です(焼山からの眺望)。


 弥山本堂裏から阿多田島を遠望してみました。午後になって空は厚い雲に覆われてきました。


 下山時の博奕尾コースの尾根筋からロープウェイ越しに大小の黒神島を遠望してみました。


 同じく博奕尾コースの尾根から大奈佐美島の浮かぶ能美島との間の瀬戸を眺めてみました。


 この日の軌跡です。


 なお、山行の詳報は「一歩入魂」<http://www18.ocn.ne.jp/~walker>でご覧ください。
 
   


国宝・不動院を訪ねる

2015-01-03 17:20:56 | 散歩道
1月3日(土)

 新年になって初めての好天に誘われて日課の散歩がちょっと長いウォーキングとなりました。片道一万歩余を歩いて牛田新町の不動院まで足を延ばしてしまいました。今朝方までに積もった雪がまだ残って国宝・不動院の雪景色が見られるかと期待しての訪問でもありました。



 訪ねたのは正午頃で、好天の上に気温も高くなって境内の雪は殆ど融けていましたが、国宝の桧皮葺の金堂の屋根にはまだ雪が残り、新年を迎えて五色幕で飾られた堂宇をより重厚な感じにしていました。放生池という小さな池越しに見た金堂は一際立派でした。


 この不動院は1945年8月の原爆投下時にも地理的条件が幸いして災禍を免れたことから、国宝の金堂のほかにも、国の重要文化財に指定された堂宇が残されています。

 その一つが楼門です。


 また境内に建つ紅い鐘楼堂も国の重要文化財とのことです。この堂内にある高麗鐘も同じく国の重要文化財とのこと。なお鐘楼堂の背後にある堂宇が、本尊の不動明王像を安置する不動堂です。


 境内には初詣の参拝に来る善男善女の姿も見られ、私も前日の護国神社に続いて改めて初詣の参拝を済ませました。参拝後に境内を歩くと、安国寺恵瓊の墓などもありなかなかに興味深い寺院です。

 この金堂の屋根の曲線もなかなかに面白いものでした。


 境内には紅い帽子を被った沢山の地蔵尊がありました。


 不動院へは太田川の河川敷を散策しながら向かいました。好天の下、川の雪景色を楽しみながらの散策となりました。

 太田川越しに見る緑井権現山、阿武山は仲々に絶景です。


 太田川に浮かんでいたカモたちです。雌のカモの羽ばたきはどうも愛の表現のようです。




年賀状で頂いたお見舞い

2015-01-02 22:13:01 | 日記
1月2日(金)

  今年も沢山の年賀状を頂きました。その中に昨年8月の広島大水害へのお見舞いのメッセージが多いのに驚きました。水害直後にも各地の旧知の友人などから電話や手紙でお見舞いが届いたが、年賀状を書く段階でも多くの人達が夏の広島の災害を思い出してくれたのであろう。有難いことである。我が家や家族には直接の被害はなかったものの、今なお深い爪跡が残っている現地を見るにつけ心が痛みます。今日も日課の散歩の途中で安佐南区の八木、緑井地区の様子を垣間見ることが出来ました。まだまだ水害の被害に苦しんでいる人達が多くいらっしゃるという現実に心して、今年も過ごして行こうと改めて思った次第です。

 安佐南区八木、緑井地区は我が家からは太田川を挟んだ対岸にあたる。背後の阿武山は元旦と今朝早く降り積もった雪で白装束を纏っていました。


 対岸から見る災害現場はまだ復旧という言葉からは遥かに遠い段階のようです。本格的な復旧は今年になってからで、これからのようです。



 阿武山の北には真っ白に冠雪した白木山塊が聳えています。もうひとつ甚大な被害があった安佐北区可部東地区はこの白木山塊の左肩の向こう側です。


 一日も早い災害からの復旧を祈ります。