修行僧が行く

OCNブログから引っ越してきました。日々の彷徨の記録を綴ります。

芸北に咲くサクラソウ

2017-05-25 14:54:39 | 山歩き

5月2日(火)

 芸北にサクラソウの自生地があることを知り北広島町溝口を訪ねました。元美和東小学校の近くには地域の人たちが育てているサクラソウ園があり、自生地はそこから少し離れた枕地区の熊城山の北麓にありました。この自生地のサクラソウはここの独自種の貴重なものとのことです。まだ5月の初めでサクラソウの花の走りの時期でしたが、かなりの花が咲いていました。


元美和東小学校近くの「サクラソウ園」に植栽されているサクラソウです。


溝口をサクラソウの里にするために2000年に八幡のサクラソウをバイオ技術で増殖して植え付けたものとのことです。


「サクラソウ園」の花は埼玉のサクラソウの系統に入るものとのことで、枕地区の自生地のサクラソウが独自種であることから、交雑の懸念が残り、この植栽地からの持ち出しは現に禁止されているとのことです。


この地図から「サクラソウ園」と自生地の位置関係が分かるかと思います。


熊城山北麓のサクラソウ自生地の入口に立つ案内板です。


サクラソウ園の花よりもやや小振りでしたが、柵で囲まれた自生地の中数か所で咲き始めていました。


可憐に咲くここ芸北独自種のサクラソウです。誇りをもって咲いているようにも思えました。


この日は数か所で開花しているだけでしたが、後日訪ねた時には広い範囲で開花していました。将来の生長、自生地の発展が楽しみです。


枕地区から仰ぎ見た熊城山です。この左手の山裾に自生地はあります。


芸北のサクラソウについての詳細は HP一歩入魂」でご覧ください。

      http://www.chacoandmonk.sakura.ne.jp/2017/0502sakuraso.html

 


イワウチワ咲く伯州山

2017-05-23 17:20:57 | 山歩き

 

4月30日(日)

 以前から一度行ってみたいと思っていた岡山県鏡野町のイワウチワ咲く伯州山へ行ってきました。遅まきながらのレポートで申し訳ありません。イワウチワは広島県の山では見れない花です。岡山・鳥取県境の奈義山のイワイチョウ(一度見に行きました)が有名でしたが、今ではこちら伯州山がその頂点にあるようです。今回、尾根新道コースを採って登りましたが、広範な尾根上の林床を埋めるイワウチワの群落は圧巻でした。

尾根上の林床を埋めるように咲く伯州山のイワウチワです。


ちょっと花期が遅くなった今年のイワウチワでしたが、この日はちょうど見頃の頃合いでした。


色合いの異なる花のコラボレーションが見事でした。愛らしい花です。

 
木漏れの朝日を浴びて咲くツインのイワウチワです。

 
白いイワウチワです。完全に白い花を探しましたが、どこかに薄いピンクは入ったものが殆どでした。

 
一面イワウチワ咲く尾根筋を登り行きます。尾根新道コースはさようなイワウチワ・ロードといった状況でした。

 
枯れ木に自生したツインのイワウチワです。様々な態様で咲く株を見るもの楽しいものでした。

 
大ファミリーの揃い踏みでしょうか!?同じ方向を向いて咲く姿は美しいものです。



標高1000メートル余の尾根上の登山道をイワウチワが飾っていました。天空のイワウチワ・ロードです。


登山口近くに咲いていたキクザキイチゲです。陽光が当たらないと花を開きません。


 
イワナシも登山道脇やイワウチワの群落の中の中に咲いていました。



雪渓が残った谷間を登り行きました。路側の斜面にイワウチワが咲いていました。

 
登りゆく森の樹々は瑞々しい芽吹きの頃を迎えていました。登山道の両脇や林床にイワウチワが群落を形成しています。

 
伯州山の山頂です。360度の眺望ですが、この日は大山も靄の中でした。 


この日の軌跡です。
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林道駐車場7:30・・・・7:35登山口・・・・7:54遊歩道分岐・・・・8:25尾根新道分岐・・・・9:16伯州山荘9:17・・・・9:26伯州山(1,044.9m)9:36・・・・9:41伯州山荘・・・・10:17尾根新道分岐・・・・10:29遊歩道分岐・・・・10:42キクザキイチゲ10:45・・・・10:46登山口・・・・10:50林道駐車場

山行の詳細はHP一歩入魂」でご覧ください。

     http://www.chacoandmonk.sakura.ne.jp/2017/0430hakushuzan02.html   

      


春まだ浅き皿ヶ嶺

2017-05-20 12:58:24 | 山歩き

4月27日(木)

 旧聞に属する山歩きかも知れませんが、季節の変化の確認に皿ヶ嶺(愛媛県東温市)を歩いてきました。今年の春は意外にも花々が咲くのが遅くて、皿ヶ嶺(愛媛県東温市)の山上は「春まだき」といった感じでした。とはいえやはり4月下旬、枯葉色の山懐には小さな春の花々の姿が沢山隠れていました。

皿ヶ嶺への登山道。灌木の芽吹きもこれからで、「春まだき」といった風情が漂っていました。


 竜神平へと続く登山道の沿道は未だ枯葉色のままでした。季節の刻みが少し鈍い今春です。


ユキモチソウが姿を現していました。そっと白いマシュマロのような頭に触ってみたくなります。

アワコバイモは間もなく結実です。

シロバナネコノメソウも咲いていました。

小さな小さな、サイゴクサバノオの花です。

シコクスミレの花です。この花の花期も例年比遅れ気味です。

 シロバナエンレイソウ 皿ヶ嶺のエンレイソウはこの「シロバナ」が主のようです。

初夏の皿ヶ嶺を飾るこの花はやっと芽生えたところ。かなり遅れ気味ですが大きな花を期待したいところです。

シコクカッコソウの蕾。鮮やかなピンクの花が咲くのを期待したいですね。

登山道沿いの斜面はハシリドコロで一面覆われています。

上林森林公園は今まさに萌黄色に包まれていました。


上林森林公園駐車場10:48・・・・11:04風穴11:08・・・・11:25直登道分岐・・・・11:42丸太のベンチ11:47・・・・11:50尾根出合・・・・11:56引地山分れ・・・・12:00丸太のベンチ・・・・12:10直登道分岐・・・・12:28竜神平道途中(Uターン)・・・・12:40直登道分岐・・・・12:48風穴・・・・12:53上林森林公園駐車場

山行の詳細はHP一歩入魂」でご覧ください。

    http://www.chacoandmonk.sakura.ne.jp/2017/0427saragamine.html   


夕暮の光に歩み緩む山の道~皿ヶ嶺

2017-05-17 10:48:40 | 山歩き

 暫く振りに皿ヶ嶺を歩きました。朝広島を発って、急ぎの用件を終えてからの山行でしたので、午後2時を過ぎての登山口出発となりました。追いたい花々が多く目一杯の周回ルートを採ったため、最後は日没間際の天狗の庭となりました。急ぎ下山しようとしましたが、夕暮の斜光が演出する山の光と色彩の世界にいつの間にか捕まってしまい、日没を過ぎての下山となってしまいました。(5月16日(火))

午後6時半を過ぎて、陽は大きく西に傾いてきたようでした。



夕暮の山中は静謐そのものでした。夕陽に照らされた新緑も趣きがあります。


西に傾いた陽光が森の低部から射してきます。日没が近いようです、


頭上を見上げれば、日没間際の淡い斜光が皿ヶ嶺北面の新緑の森を一際萌黄色に染めていました。


夕暮の森の光と影。眩しいほどの世界でした。


萌えたばかりの枝先にも淡い光が届いていました。


陽が更に傾けば、淡い光の醸し出す濃淡の世界は一層明瞭になってきたようでした。


山の稜線部が光の饗宴で沸いている頃、天狗の庭の森には夜の闇がじわじわと近付いてきているようでした。


一条の斜光の射す新緑の天狗の庭です。


一条の光がヤマブキソウ咲くお花畑を照らします。

天狗の庭を抜けて森の中を下って行くと、樹間から暮れなずむ棚田の集落を俯瞰出来ました。


杉木立の影が一段と濃くなってきました。日没寸前のようです。


日が西に没してからの下山となりました。瀬戸内海が残照の中に光っています。


キシヅツジ~三段峡

2017-05-15 07:52:08 | 山歩き

 5月13日(土)に三段峡を歩いてきました。新緑の美しい渓谷に入って最初に出会ったのがキシツヅジの群生でした。他のツツジが終わってからy山間の水辺に咲くツツジです。三段峡では人間が近寄りがたい激流の水辺に多く見られます。この季節ならではの景観です。

三段峡への入口である黒淵橋から橋下を眺めると、三段峡ホテル下の岩壁にびっしりとキシツツジが群生している景色が目に飛び込んできました。なかなかの絶景でした。


 黒淵橋から見下ろしたキシツツジ咲く断崖!


 渓谷に入ると各所で渓流の岸辺に咲くキシツツジの姿を見ることが出来ました。


激流が流れ下る近寄り難い渓谷の岸辺の岩場に咲くキシツツジ。
 


前日に降った雨で渓谷の岩の上は滑り易くなっており、怖々と岸辺のキシツツジに近づいてみました。


激流を彩るキシツツジは良い感じです。このキシツツジは中国、四国、九州の一部地域だけで見ることが出来るツツジとのことです。