半年ぶりに京都を訪ねました。朝早い新幹線に乗り京都駅着、友人に会うまでに時間があったので、京都駅に近い東寺に参拝しました。空海(弘法大師)ゆかりの真言宗の根本道場とされる大寺院です。国宝も多く、古都京都文化財の構成資産として世界遺産にも登録されています。〔10月27日(日)〕
↓ 東門(慶賀門)から境内に入ると京都のランドマークとされる東寺五重塔が瓢箪池を囲む緑地の先に見えてきました。
↓ 東寺のまたの名は「教王護国寺」。門前に石柱が立っていました。
↓ 多くの観光客が出入りする東門(慶賀門)。
↓ 拝観料を支払って境内内部に入ると堂々とした堂宇群が並んでいました。いかにも密教寺院といった威厳に満ちた雰囲気でした。
↓ 最初に現れたのは「講堂」。建物は国の重要文化財に指定されていますが、その内部に21体の立体曼荼羅が安置されています。
↓ 講堂内に安置された立体曼荼羅です。21体の像のうち16体が国宝、残り6体は重要文化財に指定されているといいますから驚きです。堂宇の中は写真撮影禁止で、この写真はネットから拝借しました。
↓ 立体曼荼羅の中心となるのは大日如来。真言宗ではこの大日如来が世界の中心と考えられています。大日如来の右側に安置されている国宝・金剛波羅密多菩薩は修理のために本年末までご不在とのことでした。
↓ 講堂の後方に建つ入母屋造りの大きな建物は国宝の「金堂」。内部には東寺ご本尊の薬師如来像が安置されています。
↓ 東側出入口前から眺めた金堂の側面です。
↓ 金堂の南面には立派な裳階(もこし)が付いています。
↓ 金堂内に安置されている薬師如来像。右に日光菩薩、左に月光菩薩が従っています。いずれも国の重要文化財です。これらの写真もネットから拝借しました。
↓ 正面から見た薬師如来像です。
↓ 薬師如来像の台座には十二神将が彫り込まれています。
↓ 京都のランドマークとも言える国宝・五重塔。826年弘法大師の創建着手に始まり、4度の火災で焼失し、現在の塔は1644年徳川家光の寄進によって竣工したと伝えられています。高さ54.8メートル、木造としては日本一高い建物です。
↓ 五重塔の内部は平生は公開されていませんが、この秋は初層内部が特別公開されており、多くの拝観者が訪れていました。
↓ 外からも初層内部を覗くことが出来ました。内部の須弥壇に金剛界四仏と八大菩薩が祀られ、天柱には往年の彩色の跡が認められました。
↓ 本坊(庫裡)前の門を潜って弘法大師を祀る大師堂(御影堂)を訪ねました。
↓ 大師堂(御影堂)は修復工事中でネットに包まれ、内部に入ることも出来ませんでした。
↓ 南大門。明治年間に前の門が消失したので三十三間堂から移築されたといいます。国の重要文化財。
↓ 東大門(不開門)。新田義貞に攻められた足利尊氏がこの門を閉めて難を逃れたという故事が残っています。
↓ 瓢箪池越しに見た五重塔。この日の午後は綺麗に晴れましたが、訪ねた頃は厚い曇空で、塔が映えず残念!
↓ 瓢箪池、植え込み越しに金堂、講堂の甍の屋根が望めました。