おいしい国ブルガリアでのフボボな生活

ブルガリアのこと、まだ忘れ難く・・・
でも、アラフィフからまた新たな挑戦をはじめます!!

ブルガリアの原発!! inコズロドゥイ

2013-07-22 21:18:04 | ニュース

しばらく前に「ブルガリア」という名前が毎日のニュースに飛び交った時期がありました。話題は「原発の是非を問う国民投票」。新しい原発を造るかどうか国民投票にかけたのに投票率が低すぎて無効になってしまった・・・ でも、ブルガリアにはすでに原発はあるんですよ。

ヨーロッパ人の考えには、「放射能は大ドクだ!! 原発はアブナイ!! 政府は情報を隠している!!」と心のどこかで思っているように感じるのですが、もちろんその原因は例の「チェルノブイリ原発事故」でしょう。あの時はソ連が原発を運営していたわけですから今の状況とはずいぶん違っていたと思いますが、たぶん、あれにコりて原発への疑いの目が向く原因になっているのでしょう。 さらに放射能は目に見えないのに、場合によっては身体に悪影響を及ぼすのでみんな神経質になっているのかも。

そんな中、EU加盟国にそのソ連製の発電技術を採用している原発があるとしたら? それがドナウ川沿いにあるコズロドゥイ原子力発電所です。1~6号機まであるのですが、現在稼働中なのは5,6号機。1,2号機はもう古くて停止、3,4号機は「EUに加盟したかったら停止しろっ!!」と言われEU加盟の前日で停止・・・ ちなみに1~6号機全部ソ連式(もちろんチェルノブイリと同じ型ではありませんヨ)・・・

近頃の、このドナウ川沿いに行く機会に、このコズロドゥイ原発、見てみたいな~、と思って行って見ました。日本だとけっこう最近までオープンだった電力会社サンたち!! 中高生の社会科見学の人気コースだったような・・・ でも今はどうかな?

コズロドゥイは田舎町ですが、やはり原発マネーのおかげなのか、そんなにビンボーっぽくありません。ブロコベ(住居棟)も田舎にしてはいっぱいあるし、町の中や近隣のセロ(村)の家もキチンとキレイに手入れされています。小さな町なのに路線バスも走っていて近隣のセロからも原発に働きに来る人を運んでいるようです。と、町のメインの通りをソフィアに帰るためにヴラッツァ方向に行く道と信じて抜けていくと・・・ あれあれ~、ゲートがあって警察の人が立ってる・・・ 見学って雰囲気じゃあないなァ・・・ それで、 

「ヴラッツァにはこの道を抜けて行けないんですか?」と、ソフィアナンバーのムルティプラちゃんから警察官に聞くと、

「ここは一般の人の通り抜けはできないので手前のガソリンスタンドのところから迂回してください」との事。この原発を抱える田舎町はメイン通りが原発に通じる道なのです。で、迂回中に遠くから原発をパチリ。(ちなみにこの写真、町の名前に赤い線がナナメに引いてあるけど、原発反対とは全く関係なく、タダ単に「コズロドゥイ市街地終わり」の意味です・・・)

Kozloduinpp
ブルガリアはこの原発から経済的に大きな恩恵を受けてきたよう(はず!!)です。だってつい最近までこの原発でできた電気を近隣諸国に売ってたみたいだし、たった2基になった今でも30%台の原発依存率だそうです。だからEU加盟の条件として3,4号機の停止を宣告されたとき、かなり大きな反発が・・・ いまでも「あれは本当はヨーロッパ一安全な原子炉だったんだ!!」と言っている人もいます。まァ、確かに津波は来ないところですが・・・

友人のダニエラによると、「弟があそこで働いていてネ!! 年二回オープンデーがあるのヨ!! 私も見学にいったわ!!」との事。この日は入り口で止められることはなく、気軽に中を見せてくれるみたいです。情報があったら行って見ようか?

コメント (1)
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