フランス料理はお皿の上にちょっとしか乗ってなくて、オシャレで、そして高い・・・ 手が届かない・・・というイメージがありませんか? いや、きっとフランスにも大衆食堂みたいなものはきっとあるはず・・・ パリだと「シャルティエ」がそのジャンルに入りそうですが・・・
ボルドーからサンテミリオンに行くということでいろいろ下調べをしているうちに、「フランスの大衆食堂」というジャンルのお店が見つかりました!! 「大人のヨーロッパ街歩き」という番組で紹介された、地元民に愛される食堂!! 何でも、90歳のおばあちゃんがホールに立つという、そして日替わりメニューの他にはワイン、パンは取り放題で、デザートも付いている・・・ これは今回どうしても行ってみたい!! そのレストラン、「ラ・ピュス」!! この情報、2012年くらいのものだったので、このおばあちゃんはご健在なのかな? 後輩の旦那さんがその住所をカーナビにいれ、レッツ・ゴー!!
サンテミリオンに向かう途中・・・っていってもちょっと回り道。そんな田舎道に突然、路駐集中地帯出現!!! そこがお目当ての「ラ・ピュス」でした!! こりゃーすげーなーっ!!!
地元民で中は満席!! しかもテーブルを4人のオッサンが囲むっていうパターン多し!! 圧倒的に「女子の入れる店ではない空気」です。音楽なんてかかってなくても、このワイン飲み放題店の常連オッサンたちの笑い声で何も聞こえないゾ~!!!
そんな喧騒の中、対応してくれたおばさんと大声で話して、空いた席に案内してもらいます。入口は行ってすぐには「ポトフ」と書いてあったランチメニューはすでに売り切れ・・・ ランチで残っているのは豚か牛かっつー感じらしいっス。「あ、じゃあもうそれ両方でっ!!」
席に着くとパンやお水、そしてワインが来ました。お料理は、お肉がお皿に乗ったの(牛、豚それぞれ)に、お野菜の煮たのが!! このお野菜の煮込みのおいしかったことっ!!! ほっこり中まで味がシュみてて、特にチリチリしたキャベツが激ウマでした!! もちろんお肉もおいしかったけど、もうこのキャベツだけ食べさせて~って感じ・・・
デザートは壁際のショーケースに並べてあるのをセルフサービス。チョコムースやプリン、フルーツなどが、これは再利用品であろうプラスチックのカップに入って置かれているのを自分で選びます。オッサンたち、そして体力仕事系のおにいさんたちもウレシそーにここから取って行きますが、そんな合間にお店のおばさんが、
「アイスいる人、いない?」と冷凍庫からひとつかみしたアイスを配りに来たり、なんともほほえましい風景・・・
お店のおばさんに90代のおばあちゃんはご健在なのか、今日はどうしておられるのか尋ねてみると、「ああ、今はバカンスで遊びに行ってるのよ」との事。その日はおられなかっただけで実際お元気のようです。よかったよかった。そんな話をしたらちょっとお店の人ともうちとけた感じになりました。ワインは自家製なのかも・・・ ブルガリアで飲むような新しいワインの味がしました。できたそばから飲んじゃうっていう・・・
お店の後ろの駐車場に出てみると、洗った革靴が逆さにして干してあるっていう・・・ ああ、何かこれがフランス人の食べるフランス料理なのかなァ~・・・
とりあえずこれで怒涛の(笑)フランス旅行シリーズは終わりです。ちょこちょここネタはこちらの話題と引っ掛けてはさむつもりですが・・・ それにしてもフランス、パリのテロ事件のニュース、このシリーズが終わる前に、ついこの間行ってきたところでこんな大きな殺戮が行なわれるなんて、予想もしていませんでした。でも、こんな事件、ヨーロッパのどこでも、いつ起きてもおかしくないご時勢になってしまいました。よく考えてみると1月や8月にも似たような事件がパリであったんだよネ・・・ でも、やっぱりフランスはいいところ、なんですよ・・・