7月も半ばだというのに気温がさほど上がらないブルガリアの首都、ソフィア・・・ 日本の梅雨明け後の気温を考えるとまさにゼータクな、さわやかな高原の気候ですかねぇ・・・ でも山にありがちな、ぐんと下がる朝晩の気温と夕立。雨が降る前には何だか血圧が下がる感じがします・・・
去年までのあまりの夏の暑さ、でもエアコンをつける余裕はない・・・ エアコンのある家、同じブロック(住居棟)にもずいぶん増えましたけどねぇ・・・ それで思いついたのが「グリーンカーテン」!! これを見越して日本からゴーヤの種を買ってきていたのでした。大きな窓からの日差しをさえぎって陰を作り、さらにはこちらでは手に入りにくい(中国人コミュニティーでは手に入るようですが、最近は豆腐にももやしにもありつけてないから・・・)ゴーヤができればゴーヤチャンプルーを作って夏バテ対策に・・・ 一石二鳥じゃないですか!! と思ったのですが・・・
寒冷地での植え方の指示に従って5月の頭くらいに植えたのに発芽するころ急に寒くなっていつまでたっても発芽しない・・・ やっと双葉が出て本葉が出てきましたが・・・ カーテンになるには程遠い・・・ この暑い時期になっても窓の高さの半分にも達してない・・・ まあ残暑のころまでにはカーテンになって欲しいものです。ちなみに、今のところ咲いている花は雄花がほとんどですが、小さなゴーヤができつつあります。ゴーヤチャンプルーはできるでしょうか?それもブルガリアのスーパーで売っている材料で!! またレポートします!!
ブルガリアで園芸といえば、やっぱりバラ!!でしょー。 日本でバラをきれいに咲かせ続けるのは至難の業ですよね。でもブルガリアでは雑草がまわりにボーボー生えていてもきれいに花を咲かせています。この乾燥した気候がバラに合ってるんでしょうね。ウチのトロヤン焼きの器のバラの盆栽・・・ 2010年のミニバラは2011年シーズンにさらにハダニにやられてしまってお亡くなりになってしまいました。2012年には同じ器の同じ土に別のミニバラを買って植えてみました。ちょうどよくコケが生えていたので。ちょうど買ってきたときの花が終わって、今年はちゃんと花が咲くのかなー、と思っていると・・・
バラのシーズンが終わった7月にかわいい花をつけました!! ウレシー!! マイク真木の歌の「真っ赤な薔薇」じゃあないけど・・・ (マイク真木はアラフォーには「ビーチボーイズ」の方がメジャーだったっけ・・・) ビーチで日焼けしたモミーチェの唇に似合うようなコーラルオレンジのかわいい花をつけました!!
今のところ、涼しいからかハダニの被害もナシ!! ハダニが来てもトンガラシと酢の混ざったスプレーで撃退だッ!! 上手に来年も咲かせられるでしょか・・・
ソフィア市内、ナデジュダ地区の大通り、名前が「ロムスコ・ショセ」というのですが、本来これは「ロムに行く街道」という意味なのです。今はもうこの道をずーっと通ってロムに行く車やトラックはほとんどいないはず。だって高速道路もあるし、途中に厳しい峠道はあるし・・・ でも街道の名前になるほどの「ロム」っていったいどこヨ!? と、ずーっと不思議に思っていましたが、今日は行って見ることに!!
一言で言うとここはも~のすごくゆ~ったりとした田舎町ですが、周辺に小さな村々を抱え、行政的、歴史的、そして交通の要衝的に役割の大きなところのようです。
先日の記事に書きましたがロムには「アルムス」というビールの醸造所があり、この前日、隣町のヴィディンに泊まった際に友人に誘われてドナウ川沿いの名所「ババ・ヴィダ」のところにあるビラリア(ビアホール。というよりオープンビールスタンド)で、ちょうどコンフェデ杯、それも日本がボコられた相手、ブラジル対イタリアの試合を見ながらアルムスのドラフトビールを一杯1レバ(約65円)で飲んだのでした。
この一帯はEU内で最もビンボーなブルガリアの中でも一番ビンボーな区域!! というわけでたくさんの人が外国に出稼ぎに行っています。でも市内の川沿い港の公園や、中心部の車両進入禁止区域はとてもよく整備されています。なんとなくソフィアよりキレイだ!!
ここに住む友人たちと「港」で待ち合わせして、ドナウ川沿いの公園のあずまやで彼女お手製のランチ!! おいしい野菜料理&今年初のスイカ!! そしてアイスクリームとコーヒー・・・ にしても周りにあまり人がいないので気兼ねなくあずまやを使ってくつろげるのはいいっ!!! 今年最高の暑さの中なのに川から風が吹いてさわやかで、川沿いを散歩する人や少し離れた「海水浴場」ならぬ「河水浴場」(そんな言葉、ある?それに何よりこんな濁った川で?)に出かける若者たちはいるのにのんびりできる・・・ そしてきれい! こんなあずまや、ソフィアなら24H空かない!!
おいしくいただきながらふとドナウ川を見るとはしけを押した船が川の流れに逆らって石炭を積んで遡っていきます。ゆーっくり、ゆーっくり・・・ ウクライナの国旗を掲げた船、ルーマニアの国旗、はたまたフランスの国旗を掲げた船も・・・ ドナウ川は黒海沿いやヨーロッパの国々の輸出入に関わる重要な交通路です。この目の前を通り過ぎる石炭は一体どこの国に行くのでしょうか?ハンガリー、オーストリア、ポーランド・・・ 海の港はいっぱいある日本だけど、この風景はワタシにはちょっと面白い!!
そういえば、おんなじドナウ沿いでもここロムでは蚊に刺されないなァ~。友人いわく、「蚊は夕方からだよ!!」でも、前日ビールを飲みに川沿いに行った時にヴィディンでは蚊だらけだった!! ビールはおいしかったけど死ぬほど(これホント!!)刺されまくって逃げて帰ったのに!! 同じ川でもずいぶんと違うんだなぁー・・・ どうして?
この日のために、いつもは要らないパスポートも用意してきましたヨ~ン!! ヴィディンの街に今までまっすぐ入っていた道路は左にそれていくバイパスが本道になり、町に行くのに右に分岐していく形になりました。一度陸橋で線路を越えるのですがそこには真新しい貨物駅が!! ブルガリア国鉄のスタンダードからするとずいぶんムリしてきれいなのを作ったな~って感じです!! そのまんま行くと・・・ アレアレ~?と言う間に橋を渡り始めました。 真新しい斜張橋の下をゆるやかに、でも美しくも青くもないドナウ川が流れていますネ~。
ルーマニア側に到着するとパスポートコントロールがあります。同じブースにブルガリアのグリーンの制服とルーマニアのグレーの制服の人たちが一緒に働いています。どっちかの言語が分かればスムーズ!! でも英語もそこそこ通じるかな?
そしてルーマニア初入国!! イエイっ!!と、カラファット市内への表示に沿ってソロソロ車を走らせます・・・ 何セ初めて!! そして言葉の通じないところで事故りたくも警察に捕まりたくもないので・・・ 道路標示はラテン・アルファベットに変わりますが、アレッ? なんだか街の雰囲気はブルガリアにウリ二つ!! へえ~!という感じと、ちょっとがっかり・・・ だって何か劇的に違うのかなぁ~って思ってたのでネ。その日は猛暑だったこともあり町の通りに人はまばら・・・ ふ~ん、また来るかもしれないけど、次は別のEU加盟国への旅行で通過するだけかも。
そしてそのまま、またパスポートコントロールへ。 あまりの暑さにサングラスを外して顔を見せるのを忘れ注意されてしまいました。ゴメンナサ~イmOm
後でヴィディン市内に住む友人たちに聞いたプチ情報。
① 6月中は全車両通行料は無料でしたが、その後もカラファット、ヴィディンで登録されている車はタダで渡れるんだとか。ちなみに橋は全長2kmありますが、自転車、徒歩はずっと無料です。
② カラファットの肉料理はおいしいんだって。そしてビールもうまいとか・・・
何かと方々で洪水を起こしているドナウ川ですがここまで下流に来るとユ~ッタリ!! ちなみにこの辺はソフィアよりめちゃくちゃ暑い~っ!! そして蚊がチョー多ーいっ!!
やーっと開通!! ブルガリア北西の端に位置するヴィディンとドナウをはさんで隣の国ルーマニアのカラファットまできれいな橋ができました!! 何十年も前から計画はあったのですが・・・ 川をはさんだ両国の仲が、バイ・トーショとチャウチェスクの時代からよくなかったから、とか、やっぱりブルガルスカ・ラボタだからだとか・・・ そして最終的段階でも遅れたのは、ルーマニアもブルガリアもシェンゲン条約加盟を目指していたのですが、何かいろいろなことを批准しないといけないのにできておらず、どうも当分入れてもらえないらしい・・・ で、シェンゲンに入っていればいらなかったパスポート・コントロールの設備を急遽作らないといけなくなっちゃった!! (まっ、そりゃそうだよね。ブルガリア、ルーマニアにはちょっと早い!!)
6月14日に開通セレモニーを行い(ちょうど選挙や組閣のごたごたで、一番来たかったであろう人たちが出席しなかったようですが・・・)、そしてサービス期間として6月末まで通行料タダ!! 普段は12レバするらしいからぜひこの際「お祝い渡り」に行ってみました。
それで、ソフィアからこの方面に行けば、ちょっと寄り道をすると名所に行けるゾ!! 今までシーズンをはずし過ぎて霧で何も見えなかったベログラチック!! 1回トライしただけであきらめちゃったのでしたが今回はそういうわけで道も覚えてきました!!
ベログラチックはけっこう高地にある町で、思ったより人口も多そう・・・ そこの一番の観光の目玉は「クラタ」つまり塔のような自然の奇石群を利用した要塞で、ほとんどオスマン時代のものですがローマ時代の部分もあるんだってさ!! 一応看板も出ているし、おみやげ屋さんもあるのですぐ分かりますヨ!! 車一台分の駐車料金は2レバ、大人一人の城内への入場料は5レバです。最初の城門から入るところには双眼鏡のレンタルのおばちゃんたちがノンビリと座り、
入ってみると大きく育った桑の木の下で電話で世間話に励む係りの人が・・・
歩いていくと何だか説明が・・・ 以前にも書きましたが近隣の国にもこんな奇石系の観光名所がありますよね。たとえばギリシャのメテオラ。そしてやっぱりそこも奇石のところに修道院があったりする・・・ 実はベログラチックもそうだったんだそうです。でもメテオラと違って岩のうえに建物があったりするダイナミックなものはない・・・ ところがこの説明によると、むかーしむかし、ここに修道院があって、悲恋があって、奇跡があって・・・ で、関係者みんなが石になったのでなんだかここの奇石群はみんな人間の形に見える・・・ んだそうな。でも、この説明を読んでから岩を見てみても、どれが「マドンナ」かわからんかった・・・(笑) いずれにしても高くとんがってそびえ立つものを見ると人は修行したくなるでしょうかね?
手作り感あふれる手すりを伝いながら一番上まで登ると、ホントにすばらしい見晴らし!!
でも、暑い・・・ 城門を出てきて走っていった売店。「アイスが食べた~い!!」 暑いのともうノドがカラカラなのとで。日本のような「観光地にありがちな割高価格」はなく、60ストティンキくらいでした。他都市に比べて常に高い物価を誇るソフィアから来ると何でも普通に見えちゃう!!
一組の観光客4人組・・・ どうもブルガリア語じゃない言語を話しています。駐車場で見てみると、ルーマニアナンバー!! きっと例の新橋無料期間の恩恵にあずかってブルガリア観光ですネ!! こりゃ~橋、楽しみだなァ~
先週の日曜日はドナウ川沿いで40度近くまで上がった気温が、今週末は最高気温が20度を切る寒い雨のブルガリア・・・ その間の日々も風が吹き抜けて心地よかったのはいいけど、ホントの夏はいづこへ?もうみんなが海へバカンツィアに出かける7月になるというのに・・・
暑い夏といえば、やっぱりビール!! ブルガリアでは地方ごとにビール醸造所があり、それぞれのテイストのビールを提供しています。例えばその蒸し暑いドナウ川沿いの町「ロム」には「アルムス」!! 蒸し暑い夜にやはりドナウ沿いの町ヴィディンの名所「ババ・ヴィダ」横の外カフェで、キンキンに冷えた生のアルムスを、これまたキンキンに冷やしたジョッキに注いでくれます!! ジョッキで1レバ!! もっ最高~!! でも、蚊に刺されるのが難点ですが・・・ あまりに蚊に刺されるのと、暑さとビールのうまさで写真を撮るのを忘れてイッキに飲んじゃいそうになりました。
まあ、そこまで行かなくても、暑い夏の日、喉を乾かして帰宅して冷蔵庫に直行し、冷えたビールをビールグラスに注ぎグビッグビッ・・・ プハ~!! たまんない!!! でも、家に帰るまで待てないブルガリア人は外カフェでみんなでダベりながら、またはペットボトルをぶら下げて歩きながら、それこそ「ワイルド」に(あ、これ去年の流行語大賞!この芸人のネタ、去年やらせてもらいましたが、骨折して復帰したこの芸人、一発屋になってないかな?)がぶ飲みしています(笑)
去年のトレンドといえば、ブルガリアではパナシェ、つまりフルーツ系の炭酸ジュースで割ったビールカクテルでした。「アリアナ」、「ザゴルカ」と「カメニッツァ」というブルガリアのビールのメジャーブランドは今年もこれで押すようです。そしてその市場に満を持して(?)参入したのが、ブルガリア・マケドニア地方の中心都市、ブラゴエフグラッドのビール「ピリンスコ」!! もともと軽いさわやかな飲み味のこのビールの特長を生かし、さらに先行商品たちより少しアルコール度が高い(2%。ちなみにアリアナのは1.8%)のが売りっ!!
先日ムラドスト地区の「カルフール」にお買い物に行くと、とっても目立つ黄色のボディコンを着た、なにげにスタイルのいい「バドガール」みたいなおネエさんが、このパナシェの宣伝チラシを配りながら、
「中で2本以上お買い上げいただくとプレゼントを差し上げます!!」 ・・・でも、お客が少ない平日でなかなかチラシも減らないようなので協力することに(?)して2本買ってもう一度おネエさんのところに行くと、
ババ抜きのように3枚カードを目の前に出され、「真ん中を引いてネっ!!」と言われました。ここでお笑い芸人かリアクション芸人なら、あえて真ん中を引かず、わざと外して「やられたーっ!!」とひっくり返って見せるのでしょうが・・・ そんなウケよりもプレゼントが欲しかった小市民のワタシ(ww) そしてもらったプレゼントが、この麦わら帽子!!
カンカン帽でも、「ええ、夏、碓氷から霧積へ行く道で谷底に落としたあの麦藁帽子」でもありませんが・・・ でも、ストローハットには間違いなし。ちなみに中国製。この商品にあわせて黄色いリボンがついていて、この商品名が刺繍されているから、あんまり堂々とはかぶれないなあ、いかにも「2本買いました」って感じで・・・ でも、ああァ、この麦わら帽子の似合う、暑い、そしてビールのおいしい夏が早く来ないかなァ・・・ そしたらこの帽子をかぶって黒海沿いのリゾートへ・・・ あ、でもワタシ、頭のハチが大きくて、この麦わら帽子、似合わないか(笑)