イスキアに戻り、さっそくイスキアの温泉に入ると、まだ外は明るく
小さな森の緑が目にも心にも優しく感じました。
「あーしあわせ!」という言葉が突然口からこぼれました。
今年の冬は雪が多く、大変だったと聞いていましたが、そんな
過酷な季節を通って来たとは思えない、穏やかな自然の中に
イスキアはいつもと変わらず、ひっそりと在るのです。
先生の息子さんが命名した「小さな森」は、小さなという
言葉では現わせないくらい、どの木も大きくなっていました。
それは、まるで亡くなった方々の魂の成長の姿のようです。
「小さな森」を亡くなった方と、生きている者の交われる
場所として造って下さった先生の尊いお気持ちに、感謝
しないでは、いられません。
見上げると、木々の間に見える丸い空は、
まるで天国からの光の道のよう…
いくら見ても飽きないイスキアの自然を堪能していたら
気がつけば夕食の時間になっていました。
さあ、待ちに待ったご飯です。
食事を知らせる鐘が鳴り、お泊りの8人が集まりました。
この時は、皆さんどことなく緊張していて、先生が私に
隣に座ってと合図して下さり、私は初女先生の隣へ…
初めての人ばかりの食卓の緊張感は、先生のお料理を
口にした途端、ほわーっとほぐれていくのです。
どれもこれも美味しくて、素材の味が充分に生きている
優しい味付けに、心まで満たされて行くのです。
食べ終わってお茶を飲みながら、いつの間にか
自然に分かち合いとなりました。
一人一人が心の奥底に抱えて来たものを、初めて出会った
人の前でぽつりぽつりと語り出したのです。
初女先生がいらしているだけで、場が浄化されるのか
誰にも話せないような辛いことも、無理をせず
自然に話せるのです。
イスキアの丸いちゃぶ台は、椅子とテーブルに替わって
いましたが、心を分かち合うのは
丸いちゃぶ台を囲んでいた時と同じでした。
ゆったりとした時が流れ、私達は今ある幸せを
深く静かに感じていました。
イスキアの夜が暮れていきます。
「おやすみ イスキア」
「ありがとう、初女先生」
小さな森の緑が目にも心にも優しく感じました。
「あーしあわせ!」という言葉が突然口からこぼれました。
今年の冬は雪が多く、大変だったと聞いていましたが、そんな
過酷な季節を通って来たとは思えない、穏やかな自然の中に
イスキアはいつもと変わらず、ひっそりと在るのです。
先生の息子さんが命名した「小さな森」は、小さなという
言葉では現わせないくらい、どの木も大きくなっていました。
それは、まるで亡くなった方々の魂の成長の姿のようです。
「小さな森」を亡くなった方と、生きている者の交われる
場所として造って下さった先生の尊いお気持ちに、感謝
しないでは、いられません。
見上げると、木々の間に見える丸い空は、
まるで天国からの光の道のよう…
いくら見ても飽きないイスキアの自然を堪能していたら
気がつけば夕食の時間になっていました。
さあ、待ちに待ったご飯です。
食事を知らせる鐘が鳴り、お泊りの8人が集まりました。
この時は、皆さんどことなく緊張していて、先生が私に
隣に座ってと合図して下さり、私は初女先生の隣へ…
初めての人ばかりの食卓の緊張感は、先生のお料理を
口にした途端、ほわーっとほぐれていくのです。
どれもこれも美味しくて、素材の味が充分に生きている
優しい味付けに、心まで満たされて行くのです。
食べ終わってお茶を飲みながら、いつの間にか
自然に分かち合いとなりました。
一人一人が心の奥底に抱えて来たものを、初めて出会った
人の前でぽつりぽつりと語り出したのです。
初女先生がいらしているだけで、場が浄化されるのか
誰にも話せないような辛いことも、無理をせず
自然に話せるのです。
イスキアの丸いちゃぶ台は、椅子とテーブルに替わって
いましたが、心を分かち合うのは
丸いちゃぶ台を囲んでいた時と同じでした。
ゆったりとした時が流れ、私達は今ある幸せを
深く静かに感じていました。
イスキアの夜が暮れていきます。
「おやすみ イスキア」
「ありがとう、初女先生」