明日のおむすび講習会に向けて、もう一度
初女さんも本を読み返してみて、ちょっと驚き
ました。
お米を洗うとき、「水が透き通るまですすぐという
人もいますが、私はその一歩手前くらいで
止めています。」と書かれているのですが、
もっと前に出た本を見ると、「お水が濁らなく
なるまで洗ったら…」と書いてあるのです。
初女さんは、今よりもっと美味しくするためにと
その思いで食と向き合われていたんだな~と
あらためて感じました。
お米の洗い方も、そこまで心をかけて
いたんですね。
毎日のことだから、習慣の様にやってしまって
いますが…
水加減を決める時の初女さんの真剣さは、
声がかけられないくらいでした。
私も息を止めて見入っていましたが、
あの微妙な水加減は、神業のようでした。
イスキアのスタッフも「私らだってわからないよ」
と、言ってましたから…
初女さんは「微妙なことですが、毎日観察して
いればわかるようになってきます。」と言われて
いますが、ぼんやりしていたら
いつまで経っても分からないのでしょうね。
初女さんの言葉が、ずしんと来ます。
「今日と明日と同じ日というのは嫌い。
どんな些細なことでもいいから、
今日と明日は違わないとダメ。
だから今の年齢でできることを精一杯やるのです。
精一杯生きていれば、必ず気づきがあるものです。
そして、どんな些細な気づきでも、気づいたことを
体験にまで高めようと努めていれば、
長い年月の間に、それが必ず大きな積み重ねに
なるのです。
そのような気持ちで生きていると、
年を重ねればこそわかってくることが、
増えていきます。
佐藤 初女」