~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

どんな時も…

2010-09-09 22:47:15 | 日記
今朝は、寝坊した息子を駅まで車で送りました。

車の中で、息子の口のきき方にカチンと来て、言い返してしまったら

ひどく険悪な雰囲気になり、これから出掛ける子をこんなふうに

送ったらいけないと、気持ちを立て直して「気をつけてね!」と

言ったのですが、息子は無言で車を降りていきました。

何とも言えない気持ちで家に戻ると、庭に昨日まで咲いてなかった

花がまるで、私を待っていたかのように咲いていたのです。

一日で散ってしまう花が凛と咲いているのを見た時、

なぜか神様はどんな時でも、ちゃんと見ていて下さるんだ。と

思えたのです。

なぜ、一輪の花でそう思えたのか、自分でも分かりません。

でも、きっと信じるとはそんなふうに、ふっと心の鐘が鳴るように

信じられるものなのかもしれません。

小さな花が教えてくれた真実に出会った朝でした。
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メガネ

2010-09-08 22:54:57 | 日記
今朝、雲の子供達におはようを言おうと思ったら、雲は無く

今にも雨が降り出しそうな空でした。

雲の子供達も今日は大人しくしてるのかな。と思っていると

程なく雷が…そうか、雷の子もいたのかと思ったら、何だか

空の上の大騒動が想像出来て、楽しくなりました。

そして、あの大雨にも負けず、メガネを買うという夫につき合い

横浜へ行きました。ついでにメガネ屋さんでメガネを洗って

もらおうと、自分の眼鏡も持っていきました。

主人の買い物が済み、私が「このメガネの曇り、洗ってもらったら

とれますか?」と聞くと、「これは、レンズのコーティングがとれて

しまっているから無理です」との答えが返ってきました。

少しがっかりしている私を見て、主人が「もう、新しいメガネを

作ったら」と言ってくれました。

私の使っているメガネは、息子の遺品なんです。

中学生の近眼の眼鏡が、こんなおばさんの眼に合う筈がないの

ですが、どうしても壊れるまでは使いたいのです。

あの子の物を、何か一つ日常の生活の中で身につけていたい!

そんな思いから、中学生の眼鏡をかけたおばさんになっています。

主人に、もう新しいのを買ったら?と言われた時、この人も

次男も、私が息子の眼鏡をかけ続けている、その気持ちを知っていて

黙って見ていてくれたんだなーと思いました。

息子がこのメガネを買った時、メガネ屋さんがレンズを傷つけない

ようにするには、水で洗ってからティッシュで拭くんだよ。と

教えてくれ、息子はそれをちゃんと守ってました。

なのに私は、レンズのコーティングが剥がれるほど、ボロボロに

してしまいました。

「ダメだなー、お母さんは」と言われそうです。

当分、中学生のの眼鏡をかけた、中年のおばさんとなりそうです。

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雲の子供達

2010-09-07 19:36:45 | 日記
私は、小さい頃から雲を見るのが好きでした。

夕方、父と犬の散歩に行くと河川敷のゴルフ場が解放されていて、

よく芝生の上に寝転がって、いつまでも雲を見てました。

一昨日、朝ゴミを出しに行った後、ふと空を見ると青い空に

色々な形をの雲が浮かんでいました。

その中でも、一つとってもかわいい雲が目に留まりました。

見上げていると、雲の上で子供達がふざけ合いながら、下の世界を

覗きこんでいるのが見えてくるようでした。

中でも一番大騒ぎをしているのが、うちの子のような気がしました。

絶対に、面白いことは見逃さない子でしたから。

目には見えないけれど、雲の上には子供達がいるのではないかしら…

あんなに気持ちよさそうなところに、誰もいないなんて考えられません。

そんなことを思っていたら、今朝素敵なファックスが届きました。

「天国に近い村」という本の一節が、書いてありました。

川でおぼれたハロルドを、助けようとした犬のフォーチュン

溺れて亡くなったと思った瞬間、ハロルドもフォーチュンも神様の

膝の上で遊んでいたのです。

そして、二人とも天国に住んでいるのですから、大空を遊び場にして

飛び回っています…

最後に、「人間は死んだりなんかしません。別の場所に

移るだけです」とありました。

これを読み、私はやっぱり雲の上には子供達がいるんだと

何だか、確信を得たような気持ちになりました。

こんなに歳を重ねて、再び雲を見ることが好きになりました。

青い空に、ぽっかり浮かんだ雲は、それはそれは愛しくなる

くらいかわいいのです。

明日も、雲の上の子供達におはようを言わなくちゃ…
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今日も想う

2010-09-06 22:03:24 | 日記
昨日は息子を思い出し、大泣きしてしまいました。

また、あの子に心配を掛けたかしらと思い、今日は祭壇にある

同級生や先生が、3回忌のときに下さった野球帽を洗いました。

息子の野球帽は、あの子に持たせてあげたので、今はこれが

息子の帽子です。

乾いてきれいになった帽子をかぶったら、胸が熱くなりました。

でも、今日そんな私の気持ちが届いたのか、素敵なお手紙が2通

きました。

一通は、絵本でした。今は亡き娘さんいのちが絵本の世界で羽ばたい

ていました。いのちの繋がりを改めて感じました。

もう一通は内村鑑三の詩でした。

何か、救われた気持ちにしてくれる、二通の手紙でした。

     
      「我等は四人である」   内村 鑑三

     我等は四人であった。

     而して今尚四人である

     戸籍帳簿に一人の名は消え
    
     四角の食卓の一方は空しく

     四部合奏の一部はかけている

     賛美の調子は乱されたと雖も(いえども)

     而も(しかも)我等は今尚四人である

       我等は今尚四人である

     地の帳簿に一人の名は消えて

     天の記録に一人の名は殖えた

     三度の食事に空席はできたが

     残る三人はより親しくなった

       彼女は今我等の哀(うち)にいる

     一人は三人を縛る愛の絆となった

     然し我等は何時までも斯くあるのではない

     我等は後に又前の如くに四人に成るのである

        神のらっぱの鳴り響く時

     眠れる者が皆起き上がる時

     主が再び此の地に臨り給う時

     新しきエルサレムが天より降る時

     我等は再び四人に成るのである

                 1912年2月 娘ルツ子18歳 帰天

     


     
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想う

2010-09-05 14:17:58 | 日記
空は高くなり、日は短くなっているのに暑さだけは立ち去ろうと

しない、季節のバトンタッチに手こずっているのだろうか…

この夏、あまりの暑さに祭壇に供えるお水に氷を入れていました。

子供は冷たいものが大好きですし、息子もよく汗をかきかき

かき氷を作っていたから…

今朝、お茶碗に氷を入れた途端、こんな事しかしてやれなくてと、

涙が溢れてしまいました。

「お母さん、分かっている筈なのに…」と言う息子の困った顔が

見えるような気がするのに…

そう、分かっているのに、分かっているのに突然襲われるように

飛び出してくる感情があります。

お母さんだからという思いに、包みこんで又日常へと戻って行くの

ですが…

その時の涙は、まるで夕立のようです。

そして、泣くだけ泣くと夕立のあとの虹を見るように、想いを天に馳せ

繋がっている何かを感じるのですが…

主人も次男も、こんな気持ちになる時があるのだろうか…

そんな時、やっぱり「お父さんだから…」「弟だから…」という

ことで、気持ちを納めているのだろうか…

「お母さん、泣くならもう、氷なんか入れなくていいよ」

あの子ならきっと、そういうはず…

こんな涙がでるのは、やっぱりどんなに暑くても季節が秋に向かって

いるのかもしれません。

あの子の逝ってしまった秋に…
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聞く人がいない?

2010-09-03 23:56:00 | 日記
昨日の夕刊に、「隆盛 愚痴聞きビジネス」という特集記事が

ありました。

電話で話し合い手になったり、悩み相談を受ける「聞き上手倶楽部」

は、4000円で40分(回数券あり)のサービスを提供。06年の開業

以来の利用者は延べ3000人にのぼるといいます。

会社の同僚にはもちろん家族にも、心配をかけるから言えないような

愚痴を誰かにきいてほしい。という方が大勢いて、8割がリピーター

ということです。

こういう事がビジネスになってしまう、今のこの国は何だか変です。

亡くなっているのに、書類の上で生き続けていたお年寄りが、

こんなにも沢山いたこの国って何だか変です。

初女先生は、話したい人は沢山いるけれど、聞いてくれる人がいない

の。と言っていました。

みんな孤独に生きて、孤独に死んでいくってことでしょうか。

人は、受けとめられたと感じた時に、自分の足で立ち、歩きだせる

そういう力を持っている生命体なのに…

聞いてくれる人がいない…

受けとめてくれる人がいない…

だから、いのちのエネルギーが、どんどん小さくなっているので

しょうか…

淋しい人達をこれ以上増やしてはならないと、いう思いがこみ上げて

きました。
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はじめての日

2010-09-02 23:05:23 | 日記
今朝、テレビで妊婦さん達が「はじめての日」という歌を

歌っていました。

この歌を知って、辛いと思ってきた育児が変わってきたと新米ママが

言ってました。

私も、初めてお母さんになった時、何をするのも自信がなくて、

育児書を読まないと、子供が育てられないと思ってました。

この歌の歌詞を読んだら、すべてが初めてだったあの頃を

思い出しました。

何十年たっても、初めての日の不安や感動を覚えている自分がいます。

喜んだり、心配したり、驚いたり…いくつものはじめての日を迎え、

乗り越え、少しづつお母さんにしてもらいました。

もう、あの子と迎えるはじめての日は来ないけれど、

ふっと淋しくなった時、あのはじめての日の思い出が、

淋しい心に寄り添ってくれるようです。

        はじめての日

 はじめて小さな命が宿った日を 覚えていますか?

 はじめて胎動を感じた日を 覚えていますか

 はじめてわが子を抱いた日を はじめての一歩を

 覚えていますか

 はじめて熱を出して眠れなかったあの日のことを

 覚えていますか  覚えていますか

 毎日の忙しさに つい「はじめての日」を忘れてしまう私たち

「はじめての日」をどれだけ感じて生きていけるでしょう

 その一つを思い出したら 辛かった日も苦しかった日も消えて

 いつしか 笑顔に 笑顔になる

                    (うた ダ・カーポ)


  
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パンクの修理

2010-09-01 20:11:06 | 日記
夏を制する者は、受験を制す。と夏休みの初めに言っていた息子が、

夏を制さず、夏休みが終わりました。今日から学校です。

ところが、自転車がパンクしていて、彼は「お母さん直しておいて」と

言って、ママチャリをぶっ飛ばして風のごとく消えてしまいました。

仕方なく、今日はパンクの修理から始まりました。

私は、父のパンクの修理を見るのが好きでした。当時は道も舗装

されてなく、よくパンクしたものでした。

その度に修理する父を見て、大工さんみたいでカッコイイと思って

いました。小さい頃見ていただけなのに、インプットされてように

パンクぐらい直せると思ったのです。

初めて直した時、主人が「君、パンクが直せるんだ」と、えらく

驚かれました。今日も近所の人、何人かに「すごいねー」と

声を掛けられました。

後輪は自信がないけれど、前輪なら車輪やチューブの取り換えも

やりました。

小さい時見ていた父の姿が、こんなふうに実践に役立つとは…

パンクを直す父を見て幼い私は、お父さんは何でも出来る!と

尊敬してました。

パンクを直す母を息子は、変な母と見ているようです。

息子から「自転車直った?」とメールがきました。

これじゃ、何も伝えられない。唯の変な母で終わりそうです。
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