日常一般

日常生活にはびこる誤解、誤りを正す。

元気な高齢者に席を譲るな

2007年05月13日 | Weblog
 先日電車の中で起こったことだが、一人の女性が一人の高齢者に席を譲ろうとした。そのとき高齢者は、これを断ったのである。「わたしは若いのだ余計なことをしないでくれ」と。女性は戸惑った顔をして席に戻った。そばにいた僕は素直に座ってやれば良いのにと苦笑したが、その気持ちがわからぬでもなかった。僕は67歳、高齢者に属しているが、最初に席を譲られたときのショックは計り知れないものがあった。それまでは自分は席を譲る側だと思っていたからである。白髪は多くなってきたし、禿げてもいる。自分では若いつもりでも、はたから見れば、高齢者に見えるのかと思うと、とても悲しかった。60歳台はまだまだ若い。現役でバリバリ働いている高齢者も多いのである。席など譲られたら何故と思うであろう。高齢者に席を譲るなとは言わない。しかしよく観察してからにして欲しい。気持ちの若い高齢者は多い。その元気な人にショックを与えないで欲しい。いま僕はあきらめてしまって席を譲られれば、その気持ちに感謝して喜んで座ることにしている。