what's?? のなんちゃってアスリート日記

陸上競技と筋トレを中心に、日々の生活について書いています。100mで11秒5が当面の目標です。

越後の龍

2007-07-19 20:07:25 | 歴史・文学・思想
今日は久々に歴史ネタを。
昨日のNHK「その時歴史が動いた」は上杉謙信でした(再放送ですが)。
「越後の龍」の異名をもつ戦国最強と言われた武将です。
しかし戦が強い以上にその生き方がカッコイイんですね。
私利私欲では無く「義」を第一に考え、領土拡大にはほとんど興味を示さなかったと言います。
関東管領という役柄もあったわけですが、実際彼の戦は他国のもめ事解決みたいなものが大半でした。
中国の春秋時代の覇者のような感じでしょうか。
領土拡大に異常なまでの執念を見せた武田信玄とは対照的ですね。
そんな二人の川中島での死闘は想像するだけでワクワクしてしまいます。
信長も謙信だけは恐れていたようですね。
信長の野望を打破すべく上洛するわけですが、残念ながら途中で病死してしまいます。
あと一歩のところで病に倒れてしまったのはライバル・信玄と全く同じ最期ですね。
つくづく信長さんは運がいい…

謙信については謎の部分が多く、女性であったという説さえあります。
確かにあの時代に当主が生涯結婚しなかったというのは不自然ですよね。
そのせいで泥沼の後継ぎ争いが起こってしまったわけですし。
他にも様々な逸話が残っていて、謙信が常人からはかなりかけ離れた人物だったことが伺えます。
大河ドラマではGacktさんがどんな謙信を演じてくれるのか、ちょっと楽しみです。

歴史に「たられば」は禁物ですが、謙信がもう少し長生きしていたら…
どうなっていたでしょうか?
天下統一はちょっと厳しかったんじゃないかという気もしますけどね。
謙信の生き方からは学ぶことが多々ありますし、
これからも戦国時代のシンボルとして語り継がれていくことでしょう。
それでは。


歴史検定!

2007-07-08 18:55:49 | 歴史・文学・思想
今日は歴史検定というものを受けてきました。
世界史の2級と3級を受けてきましたが、自己採点の結果、3級が86点、2級が70点でした。
6割程度で合格らしいので、いけたっぽい雰囲気です。やっほーい。

試験というもの自体が5年ぶりくらいでしたが、やはり独特の緊張感がありますね。
久々にそれを味わってきました。
直前に勉強したところがかなり出てくれたのでラッキーでした。
別に大学受験ではありませんし、落ちてもまたチャレンジすればいいということもあって、
リラックスして楽しむことが出来ました。

勉強していく中で、やっぱり歴史って面白いなぁというのを再確認しました。
と同時に人間って本当に同じような過ちを繰り返しているんだなぁと考えさせられてしまいます。
結局のところ歴史というのはほとんどが戦争なわけですよね。
ようやく人類がその愚かさに気づいてきたものの、まだまだ戦争は無くなりそうにありません。
ただ、その背後にある複雑な事情も見逃してはいけませんよね。
例えばパレスチナ問題などは遡れば何千年というレベルの話ですから、
「はい、もう戦争やめて仲良くしましょう」なんて簡単に解決できるはずも無いわけです。
当事者でない僕たちは早くやめればいいのに、なんて無責任な考えをもってしまいがちですが。
で、特に20世紀に入ってから、ただでさえこじれていた問題を列強各国が自国のために利用して、
手のつけられない状態にしてしまったわけですよね。
その責任をどうやってとるというんでしょうかね。
さすがに第3次世界大戦は起きないと信じていますが…
現在の世界情勢を見ても平和は見せかけなんじゃないかなと不安になります。
結局みんな自分のことしか考えていませんからね。
…と、あまり無責任なことは書けないのでこのくらいにしておきます。

せっかくここまでやったので、次は1級を目指して勉強を続けていくつもりです。
もちろん受かることは大事ですが、その過程の中でいろいろ学んでいければなと思います。
それでは。

やはり日本人は…

2007-05-24 21:34:05 | 歴史・文学・思想
毎週楽しみにしているテレビ番組があります。
NHKの「柳生十兵衛七番勝負」です。
好評だったために続編・続々編が作られて今回が完結編です。
正直言って、史実からはかなりかけ離れていますが…ドラマとしては最高に面白いですね。
なにせ江戸初期に起こった国内の大乱、三代家光の家督相続・島原の乱・由井正雪の乱を
全て十兵衛が解決してしまうんですから(ちょっとやりすぎ?)。
といっても十兵衛がめちゃくちゃ強くて悪いやつをバッタバッタとなぎ倒す…
だけの内容ではそんなに続くわけがありません。
泰平の世にあって人を「切る」ための剣を磨いてきた十兵衛の苦悩が
このお話の最も重要なテーマです。
柳生流の最大のキーワードは活人剣(人を活かす剣)ですからね。
十兵衛が戦うことになる相手はいずれも立派な人物で、
ただ時代の流れに翻弄されて心ならずも戦わなければならなかった人たちばかりです。
これは戦国時代から江戸時代に入り、武士の存在意義が変わっていく過程での
避けがたい事態をうまく描写していると思います。
戦争が無くなったために、武一辺倒だった人々は職を失い浪人となってしまう。
しかし幕府はそれら全員の面倒を見るわけにも行かず、ある意味「切捨て」られてしまうんですね。
そういった不満がついに爆発して謀反を起こすのは、仕方ないと言えば仕方ないのかも知れません。
そういった火種をかかえながらも江戸幕府が260年も続いたのは驚くべきことですね。
その基礎を築いた家康はやっぱりすごかったんだなぁと。

話がそれましたが、とにかくこのドラマは面白かったです。
十兵衛役の村上弘明さん、かっこよすぎです。
剣戟シーンも迫力があって毎回ハラハラしてしまいます…
で、次回が本当の最終回です。
楽しみ半分、寂しさも半分ですね~。
これからもいい時代劇を作ってほしいものです。
それでは。

一豊ゆかりの城へ

2007-05-06 16:45:10 | 歴史・文学・思想
昨日は掛川にあるヤマハのレジャー施設に行き、帰りに掛川城に寄ってきました。
戦略的にかなり重要な位置にあったため、戦国時代には多くの戦いがあったようです。
昨年の大河ドラマの主人公である山内一豊は、
徳川家康の見張り役として秀吉から掛川城主に任命されましたね。
地震で倒壊した後は長い間そのままにされていましたが、平成6年にようやく再建。
しかも戦後初の木造による天守閣なんだそうです。
昼飯を食べた食堂のおばちゃんが「城の材質をよく見ていってね」と言っていたのも納得です。
そういえば再建されたほとんどの城は鉄筋コンクリートですからね…

大河ドラマで使われた小道具が展示された資料館ではちょっと懐かしい気分になりました。
あとは天守閣内部の階段がものすごく急で、登るのに一苦労でした。
手すりがないとちょっと危ないですね。昔も本当にあんなだったのかなぁ。
天気もよく、壮大な城をながめてのんびりとしたひと時を過ごすことが出来ました。
連休も終わり、明日からまたがんばらないといけませんね。
それでは。

孫子の兵法は永遠に…

2007-04-09 23:10:49 | 歴史・文学・思想

大河ドラマ「風林火山」では、タイトルが示す通り、孫子の兵法がしばしば引用されています。
昨日の放送では風林火山の他に、「兵に常勢無く、水に常形無し」なんてのも出てきましたね。
孫子の兵法が素晴らしい点は、それが単なる戦争の方法論に止まらず、
実生活にも役立つトピックが満載だというところにあります。
以前の記事も読んでみて下さい)
だからこそ、今日まで名作として語り継がれてきたんだと思います。

考えてみれば、孫子が成立したのは紀元前500年頃ですから、
日本の戦国時代から遡ってもすでに2000年以上も昔の書物なんですよね。
日本に入ってきたのは奈良~平安時代あたりらしいのですが、
当時は実戦に活かされるというよりは貴族たちの教養書として使われていたそうです。
戦争をしない貴族たちの方が兵法書を学んでいたというのは面白いですね。
それだけ内容が深いということでしょう。
確かに戦国時代以前の日本の戦争は、
集団戦というよりも個人戦の寄せ集めのようなものだったため、
兵法の出番があまり無かったというのもうなずけます。
やあやあ我こそは…の世界でしたからね。
ですから、信玄が風林火山を旗印にしたというのは当時としては画期的であり、
戦争の形態が集団戦へと変化してきたことの表れだったのかも知れませんね。

「孫子」自体はそれほど長くはありませんし(文庫本で200ページ無いくらい)、
口語訳もついているので手軽に読むことが出来ます。
ぜひ一度読むことをオススメします!
それでは。


正しい歴史の学びかた?

2007-03-28 21:44:55 | 歴史・文学・思想

以前紹介した歴史検定ですが、勉強していくうちにだいぶ受ける気になってきました。
世界史の方を受けるつもりですが、なんせ範囲が広い…
高校時代の教科書を引っ張り出してきて一から始めました。
考えてみると、高校時代は教科書をほとんど読みませんでした。
授業中に先生からもらった穴埋め式のプリントを中心に勉強していましたね。
要点が完璧なまでにまとまっていたので、自分でノートを作る必要がないくらいでした。

しかし受験期にあれだけ頑張ってやったのに、今ほとんど覚えていないのはなぜか?
これはずっと疑問だったんですが、教科書を熟読するようになってその理由もわかってきました。
当時は知らず知らずのうちに、一つ一つの語句をひたすら暗記するだけになってしまっていたようです。
ですから、今あらためて勉強してみると語句はそれなりに覚えているんですが、
つながりが全く見えてこないのです。これは大問題です。

教科書はひたすら文章が続いているので、語句を暗記するのにはあまり適していません。
しかし歴史の「流れ」あるいは「つながり」というものは、
細かい語句を覚える以前にしっかりと押さえておかなくてはいけない要素であり、
それをつかむには教科書を読むのが一番のようです。
自分にはそこが欠けていたんだと気づきました。
思い返してみると、世界史の先生は「まず教科書をしっかり読んで大きな流れをつかんで下さい。
それからプリントで細かいところを詰めていって下さい。」

とおっしゃっていました。
にも関わらず自分はテストで点を取ることばかり考えて、前者をおろそかにしていた気がします…
結局はその場しのぎで、本当の勉強にはなっていなかったのかなぁと今になって痛感します。

教科書をじっくり読んでみると、本当に面白いように歴史の流れが頭に入ってきます。
今は英仏の百年戦争のあたりを読んでいますが、
これを機に両国が封建社会から中央集権国家へと移行していったこと、
そしてそれが強大な帝国の形成につながっていったことがよくわかります。
○○王と△△王が争って、何年に□□王が後を継いで…
なんてことはそれを理解してからの話なんですよね。
ただ受験はやはり何点取ってナンボの世界なので、ある意味仕方ないのかも知れません。
僕は理系だったので世界史はセンター試験だけでしたから、
なおさら語句や年号の暗記に終始してしまったんでしょうね…

ずいぶんとわかったようなことを書いてしまいましたが(汗)、
以前よりも歴史を学ぶことが楽しくなったのは確かです。
歴史検定を受けるのはまだ早い気もしてきましたが、
とりあえず出来るところまではやってみようと思います。
ずいぶん長くなりましたが、これにて。


島津家ゆかりの地へ…

2007-03-15 22:46:46 | 歴史・文学・思想
明後日から学会で鹿児島に行きます。
地方に行くときは空き時間に歴史が楽しめるようなところをぶらりと歩くのが好きです。
今回は薩摩藩の島津家ゆかりの地ですから、とても楽しみです。
戦国時代の歴史というとほとんどは信長・秀吉・家康がメインで、
島津家は秀吉の九州征伐でようやく出てきて、その後すぐに降伏するくらいにしか扱われません。
しかし、島津家をはじめ九州地方の歴史を調べていくとかなり面白いですね。
特に島津家全盛期の義久・義弘・歳久・家久の四兄弟はいずれも優秀で戦上手、
周囲の敵を次々になぎ倒してほぼ九州全土を平定していく姿には心躍らされてしまいます。
一方最後まで島津と争った大友家には、名将・立花道雪に高橋紹雲、
そして紹雲の実子で後に道雪の養子となった立花宗茂がいて、こちらもすごいのです。
あとは龍造寺家の重臣で後の鍋島藩の基礎をつくった鍋島直茂でしょうか。
関ヶ原の合戦の最中に九州から天下をひっくり返そうとした黒田官兵衛も忘れてはいけませんね。
戦国時代ばかり書いてしまいましたが、
幕末から明治維新にかけての薩摩藩士たちの活躍は言うまでもありません。
西郷隆盛、大久保利通、黒田清隆、森有礼、大山巌…とそうそうたるメンバーですね。
とにかく九州の歴史は面白いですよ。
実際にその地を訪れて色々見聞きすれば、ますます面白くなるはずです。
うまく時間を作って薩摩の歴史を堪能できればなと思います。
もちろん、本業がおろそかにならない程度に…(笑)
それでは。

狡兎死して良狗烹らる

2007-02-28 23:19:01 | 歴史・文学・思想

今日の「その時歴史が動いた」は、戦国最強の軍師と呼ばれた黒田如水(官兵衛)でした。
その才能を秀吉に認められ、権謀術数を尽くして秀吉の天下取りの陰の功労者となった人です。
しかし天下統一後はその才能を恐れた秀吉に遠ざけられるようになってしまい、
領地もほとんどもらえませんでした。
そして関ヶ原の合戦の隙をついて、今度は自分が天下統一をしようとしたんですね。
なんとも壮大な策です。
これがうまくいっていたら黒田幕府になっていたんでしょうかねぇ。
その後はのんびりと隠居生活を送ったそうですが、よく家康に誅殺されなかったものですね。
普通なら絶対に無事では済まないはずですが…さすがは黒田如水という感じです。

これに似た話は特に中国の歴史でもよく出てきます。
真っ先に思い浮かぶのは漢を創始した劉邦の将軍だった韓信です。
天才的な軍略で項羽を打ち破り、文句なしに劉邦の天下取りの第一人者となったわけですが…
後には劉邦に疎まれるようになり、結局は反乱を起こさざるを得なくなってしまいます。
そして反乱は失敗に終わり、無残にも処刑されてしまうわけです。
タイトルに書いた「狡兎死して良狗烹らる」とは、
兎を獲り尽くしてしまったら猟犬は煮て食べられてしまう、みたいな意味です。
才能あるものも用が済んでしまえば殺されるということです。ひどすぎる…

天下を取ってしまうと、周りの人間が誰も信じられなくなるといいます。
特に天下取りに貢献した人に対しては、その才能を知っているだけに
いつ自分が寝首をかかれるかという猜疑心でいっぱいになっていしまうんだそうです。
確かに歴史を見ると、天下を統一してからおかしくなってしまう人がすごく多いんですよね。
そういう意味では家康は本当にすごいと思います。
天下を統一するまでもさることながら、統一後の統治がおそろしいくらい周到で、完璧なのです。
自分の代だけではなく、ずーっと先のことまで見通して計画していたんでしょうね。
江戸時代は大きな戦乱も無く、260年も続いたわけですからね。
文句なしに、日本の歴史上最強の人物なのではないでしょうか。
(何をもって最強と言うかはよくわかりませんが)

いつの間にか家康の話になってしまいました…本当は違う結末を考えていたんですが。。。
それはまた別の機会に書くことにします。
それでは。


どれが真実?

2007-02-08 21:55:26 | 歴史・文学・思想
最近、歴史上で通説とされていたことが実は間違っていた!という話題をよく耳にします。
NHKの「その時歴史が動いた」はその最たる例で、毎週驚きの連続です。
昨日は戦国最強と言われた武田家の家臣団の話でした。
山県・馬場・内藤・高坂の四天王をはじめとして、強固な結束を誇っていたとされてきましたが、
実はみんなバラバラで信玄はそのとりまとめに四苦八苦していたというのです。
番組を見終わる頃にはたいてい納得させられているのですが、
今回ばかりはちょっと…という感じもしました。
決定的な証拠があるというよりは、そういう解釈も出来るかなというくらいでしょうか。
「最近発見された新資料から驚くべき事実が…」というのが決まり文句になってきていますが、
はるか昔の資料がそんなにポンポン出てくるものなんでしょうかね?
今までにも膨大な量の研究の蓄積があるはずですしね。
歴史研究の最前線の現場を知っているわけではないのであまり勝手なことは言えませんが。。。

またある本で読んだ話では武田騎馬隊は存在しなかったとか。
当時日本にいた馬はポニーのような体型であり、
とても甲冑を纏った武将を乗せて走り回ることなど出来なかったというのです。
ってことは長篠の戦いはどんなだったの?
今までの通説はまるっきりウソだったの?
疑問は深まるばかりです。
まあ誰も実際に見た人はいないわけですから、
様々な説が飛び交うのも無理はないのかも知れませんね。
そこがまた面白いところでもあるんでしょうね。
次はどんなサプライズな説が出てくるか楽しみです。
それでは。

墨攻!

2007-02-03 22:18:20 | 歴史・文学・思想
今日から公開された映画「墨攻」ですが、中国史好きにとってはなかなか面白そうです。
映画の宣伝のためもあって、少し前のR25や今日の世界・ふしぎ発見でも取り上げられていました。
「墨攻」とは、もともとは墨家思想から生まれた故事成語の「墨守」という言葉から、
作家の酒見賢一さんが作った造語なんだそうです。
春秋戦国時代には諸子百家とよばれる数多くの学派が現れたわけですが、
中でも墨家はかなりの異彩を放っています。
墨家思想には10個のキーワードがあるんですが、有名なのは「非攻」と「兼愛」です。
戦争が絶えなかったあの時代に非戦論を唱えているんですからねぇ。進んでいますよ。
とはいえ、攻め込まれたときは戦うわけです。
そのため、墨家は非常に防御に優れていて、そこから「墨守」という言葉が出来たそうです。
映画もぜひ見てみたいですね。

考えてみればあの時代は孔子・孟子・荀子・墨子・老子・荘子・韓非子・孫子・呉氏…
とよくあれだけたくさんの思想が生まれたものだなぁと思います。
羅列してみたものの、ちゃんと読んだものはほとんどないので偉そうなことは言えませんが。。。
少しずつでも読破していきたいものです。
それでは。