◇布施弁天(紅竜山東海寺)の写生会
先々週の6月24日(日)は写生会。
わが水彩画教室の先生はどちらかというと雨男。写生会を企画するたびに雨
催いとなり、中止や途中でやめることが少なくない。最も梅雨時は雨男のせい
にはできない。雨覚悟の写生であったが。案の定予報どおり昼過ぎに雨が落
ち始め、1/3ほど色をつけた段階でギブアップした。
布施弁天は浅草弁天山、江ノ島弁財天と並ぶ関東三大弁天のひとつ。壮麗な
本堂、三重塔、多宝塔式鐘楼、楼門などはいずれも享保2年(1717年)創建
の歴史の重みと風格を示す。
各メンバーは風車のある風景や東海寺の楼門など思い思いの場所でスケッチ
に入る。スピードはそれぞれ。とくに今日のように雨もよいの日は早めに描か
ないといけない。しかしいかに急ごうと基本である「緻密な観察と大胆な省略」
が、大胆な省略だけになっては作品が台無しである。私は歴史を感じさせる楼
門のどっしりとした佇まいとそれを取り囲む緑濃き樹立を表現したいと取り組ん
だが残念ながら時間切れ。彩色の大半は自宅で、しかもカメラを忘れたため、
記憶が薄れないうちにと、その日のうちに仕上げた。ただ楼門の扁額の文字が
思い出せない。文字を正確に入れる気はないものの、字体がそれらしくなって
いる必要があるため、おろそかには出来ない。いインターネットで探したものの
中々分からず、知人の助けを借りてようやく「最勝閣」であることが判明した。
由来は分からない。
先生のご指導は、「描く主題」、「全体の構図」、「遠景と近景」、「色彩の調和」
「主題と焦点」、「丁寧に、しかものびのびとしたタッチと濁らない透明感を大切
にしよう」でした。これだけ留意点があると、どれかが抜けたりする反面、どれ
かにはあてはまる部分があったりして助かります。
ついでにいまひとつの小品をご覧ください。麗澤大学構内の一隅です。
(ナンジャモンジャの木、20分くらいで描きました。)