読書・水彩画

明け暮れる読書と水彩画の日々

初冬の上高地を訪ねる

2012年10月28日 | 国内旅行

◇ 上高地の玄関口「中の湯温泉
  松本から高山に抜ける安房峠の国道158号は10を越えるトンネルが続く。今は「安房トンネル」
 が通じ交通量は少なくなっったが、七曲の羊腸の道の途中に中の湯温泉」がある。唯一軒ある旅
 館が「中の湯温泉旅館」である。大自然の中の一軒宿(日本秘湯を守る会会員)を謳う。
  島々在住の幹事O氏らのお骨折りでここ中の湯温泉旅館で同期会が開かれた。海抜1500mほ
 どの山腹にあり、穂高岳・明神岳など北アルプスの雄大な山容を目の前にする絶好の地にある。
 われわれ同期会のメンバーのほかはほとんど山行の姿で、彼らのほとんどは朝早く出発した。

         
      中の湯温泉旅館                                   信濃木と白樺の記念碑像        霞沢岳 


         
      夕景の穂高連峰        朝焼けの穂高連峰

◇ 久々の上高地
  国道158号は中の湯バス停で上高地に向かう道路になる。ここからはマイカー規制となる。
 最後の釜トンネルを抜けると大正池。そして有名な「河童橋」。紅葉最盛期とあってウィークディにも
 かかわらず多くの人たちが穂高岳と河童橋が写るポイントに群がっていた。

         
     朝の9時半 霧氷           穂高連峰            河童橋と穂高             絵を描く人   


         

   
          
                                    梓川と焼岳              見事な紅葉                            

   この同期会は昭和33年から始まっているが、第二回目がここ上高地であった。それから55年。
  この間12年前に一度訪れているが、マイカー規制や自然景観など環境保持に努めているせいか
  上高地の景観はほとんど変わっていない(梓川の水量は少し減った?)。

   足に自信のない人たち数人を残し河童橋を渡って「明神池」へ。遊歩道を3.3キロほど歩き「穂
  高神社」で入館料300円を払って明神池に入る。いつ見ても鏡のように穏やかな水面が明神岳
  や木々を映し、まさに神秘の地上高地のシンボルのひとつである。帰りは明神橋を渡って小梨平
  経由で河童橋へ。7キロ弱の散歩であった。

          
        明神池

             


            
           霞沢岳               明神橋                 西穂 


  雲ひとつない快晴の空に、一昨日あたりから白く雪をまとった穂高連峰が連なり、さわやかな空気と
 穏やかな陽光が降り注ぐなか、清冽な梓川の流れを耳にしながら幸せな時を過ごした。
   

  (以上この項終わり)

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落花生の収穫

2012年10月19日 | 畑の作物

 落花生の試し掘り
  5月9日に植えた落花生は5カ月経って、そろそろ収穫の時期を迎えた。

  

 試しに手ごろな大きさの房を割ってみたら、かすかに色付いていたので2株
 だけ収穫した。まだ小さい豆もあるが多少の実入り不足は仕方がない。

         

  小さいバケツ一杯になった。殻は大きくても実が小さかったり、殻の色が灰
 色だったりしたら不良品。殻が小さくても実がしっかりした豆もある。総じて歩
 留まりは7割くらいか。

  

  採れた豆の大半は塩茹で。こればかりは耕作者の特権で、生のまま茹でて
 柔らかい滋味満点の落花生を満喫する。
  
  豆はよく洗って、沸騰した湯で40から50分くらい茹でる。

  

                                      (以上この項終わり)
  

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筑波宇宙センターを見学

2012年10月17日 | その他

◇ 筑波研究学園都市を見学
  ボランティアグループの年一回の泊まりがけ旅行。今回は身近な筑波山なので、途中の
筑波研究学園都市のめぼしいところを見学しようと「つくばサイエンスツアーバス(500円)」
に乗った。北周りと南周りがあって出発時間も立ち寄る施設も違う。我々が乗った南周りは
産業技術研究機構と筑波宇宙センターとつくばエキスポセンター(ここは省略)。
 宇宙センターは子どもたちに人気で、日曜日ということもあって家族連れでにぎわっていた。
 入口にある実物大のロケットの大きさに度肝を抜かれるが、これは直径5mのH-ⅡAロケッ
トで、H-ⅡBは直径が6.2mでもっと大きい。
 宇宙ステーション補給機などに大きな機器を運搬するのにつかわれる。国際宇宙ステー
ションの実験棟内部がが公開されていて宇宙飛行士若田幸一さんなどが機内遊泳してい
た機内が見られる。
 6年かけて日本に帰ってきた「はやぶさ」の同型衛星もあった。

       
    産総研          東大通り      JAXA(宇宙開発機構)   H-ⅡAロケット

        
    通信衛星        国際宇宙ステーション  実験棟         実験棟内部

                           
    補給機   ペンシルからN-Ⅰ H-ⅡBまで           小惑星探査機「はやぶさ」

◇ 筑波山に登る
 翌日は「筑波山神社」を参拝の後筑波山へ。標高877mの筑波山は高さこそ貧弱なれど、関東
平野を睥睨する唯一の独立峯で、日本百名山に名を連ねている。されどほとんどが齢(よわい)
70歳を超えている面々は歩いて登ることかなわず、ケーブルで御幸ヶ原へ。展望台で雄大な関
東平野のパノラマを展望したのち、急峻な男体山は敬遠して女体山へ。そこからロープウェイで
つつじヶ原まで標高差300mを一気に下った。まだ紅葉には間がある時期ではあったが好天に
恵まれた行楽であった。

  (カメラのSDカードをパソコンに置き忘れて内蔵メモリに頼ったため画像はここまで)

       (以上この項終わり)

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金木犀満開

2012年10月16日 | その他

◇ 一昨日金木犀が満開になりました。
  朝新聞をとりに玄関ドアを開けたとたんに強い香りが押し寄せてきました。
 2・3日前からひそやかな香りであった金木犀が一斉に開いたのです。
    例年より10日ほど遅いような気がします。
 一方銀木犀は既に2週間も早く花開き、幾分控えめな香りを漂わせていた
 もののついに命脈尽きご覧のようにしおれています。


  
    金木犀

  
    銀木犀

    (以上この項終わり)

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大門剛明の新作『氷の秒針』

2012年10月13日 | 読書

◇『氷の秒針』 著者:大門剛明 2012.6 双葉社 刊

   


 信州のほぼ中央、松本市と諏訪市で二つの凶悪な殺人事件が起こった。一家3人の強盗殺人事件と強
姦殺人事件である。
  遺族として前者には難を逃れた長女小岩井薫が、後者には妻美穂子を凌辱・殺害された被害者の夫
原村俊介がいる。 
 二つの事件とも捜査に当たっている刑事にも、既に退官しながらも犯人を追う元刑事にも犯人の目星は
付いている。ただ物証がなく、目撃証人の証言も薄弱のため本人の自白、自首を待つしかない状態にある。

 犯罪被害者遺族の会の代表を勤める小岩井薫らの働きもあって刑事訴訟法が改正され、平成22年4月
27日公布・施行で法定刑の最高が死刑をである罪の公訴時効は廃止された。
 ところで時効制度の廃止でこの二つの事件の発生時期が被害者家族の明暗を分けた。

 松本で起こった一家惨殺事件は時効廃止の2か月前に時効が成立した。一方諏訪で起こった強姦殺人
は公訴時効はなくなり犯人は死ぬまで追われることになった。

 小説としてなかなか出来栄えがよい。最後に泣かせる場面がやや出来過ぎではあるが。
 中信地域と呼ばれる信州の中央部の二つの街は塩嶺峠という分水嶺で結ばれているというものの、狭い
地域であり登場人物が交錯する。 パン工場で働く小岩井薫、時計修理技能士の原村俊介、俊介の義父
(被害者美穂子の父)原山芳郎、二人の犯人を追い続けること刑事寺山力、 松本署の刑事平田弘務と
上条秀樹、一家惨殺犯鮎沢誠二、強姦殺人犯の百瀬拓一、その息子悠希・・・。

 これらの登場人物が意外なつながりをもって意外な展開をする。詳細は読書の興趣を殺ぐので多くは書
かない。
 元暴走族ですぐ切れる偏屈男、人との付き合い方が不器用な原山裕介と小岩井薫との危なっかしい心
の交流がどう落ち着くのかも興味深かった。

(以上この項終わり)

コメント (2)
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