◇緊張の連続
今週の水彩画は久しぶりの人物画でした。人物画ではまず自画像があり
ます。 一番身近かにあってモデル代もいらないから楽です。ただ長時間
にわたって鏡でおのれの姿を見つめ続けるのは苦痛そのものです。
モデルさんを描くときでもコスチュームといって衣装まとった姿を描くのが普通で
す。民族衣装の外国人を描いたときもあります。ヌードは衣装が要らないか
らモデル代が安いかというとそうでもないようです。
モデルさんを描くときは写真は禁止です。したがって2時間以内にしっかりと
対象を見つめ、描きたい本質を捉えて描かないと後がありません。まさに緊
張の連続です。
前回は実際の裸婦を描くための予習として、名のある画家の絵を描きまし
た(臨画といいます。)。下の絵は弦田秀太郎氏の絵(8号)をお手本に勉強
したものですです。
「裸婦はあらゆる芸術で、もっとも困難な題材のひとつです。
永遠の象徴として、裸婦の美しさを生涯かけて追求していき
たいと思っています。・・・」 (弦田英太郎)
さて、やがて当日。正面から描くのはなかなか難しいと分かっていたので、
斜め後ろに陣取って、「背中の裸婦」に挑戦しました。
先生からは「出来るだけきれいに描いてくださいね」という難しい注文が
出ていましたが、横顔もきれいなモデルさんをどこまで美しく描けたか・・・。
肩甲骨をきれいにかけなかったのが残念です。
2時間以内に描くのも大変なのに、今回はせっかくの機会だからと急いで斜
め正面からの姿をスケッチして鉛筆画に仕上げました。
◇「ピラミッドの暗殺者」
ようやく第3巻を読み終えた。細かい字で二段組み400ページもあるので結構
読みでがある。或る日散歩がてら寄った某近隣センターで発見した。著作者は
クリスチャン・ジャック。数年前に「太陽の王ラムセス」(全5巻:青山出版社)を読んで
すっかりラムセスファンになってしまった。これに因みメールアドレスをファラオーとしたほ
ど、まさに虜になった。
今回はこのラムセス王制の転覆をたくらむ悪者と、これに立ち向かう若き宰相
類まれな美しさのその妻、タフな友人とこれまた美しいその愛人、砂漠の金鉱
をめぐる悪人らとの戦い・・・、とにかく面白くて夜の更けるのを忘れてしまう。
あまり夢中になっているのでたまらず家人も後追いでこの本を借りだし、いま
第3巻目に入っているところ。
著者はソルボンヌ大学でエジプト学を修めた本物のエジプト学者なので、当時の
風物・生活習慣が裏打ちのある描写で、考古学的興味も満足させてくれる。
「ピラミッドの暗殺者」(著者:Christian Jacq 訳者:高野 優 原書房刊)
ただいま読み耽っているのはジョナサン・ケラーマンの「マーダー・プラン(上・下)」
(北澤和彦:講談社文庫)安楽死を助ける医者が殺された。犯人は誰だ?
◇ドキッ!
としませんか。なんというはしたないというか、あられもないというか・・・。
昨日夕方、家人が「今日は早煮昆布と薩摩揚げとダイコンを煮る」といっ
て畠に出かけたままなかなか帰ってきませんでした。持ち帰ったのがこ
のだいこん。こんなダイコンでは素直に抜けるわけがありません。
ダイコンは筍のように皮で包まれていないから常に裸なのです。耕作者
の邪念が端無くも現れたといわれそうで赤面します。名付けて「ヨガだい
こん」。
このようなダイコンは土を細かく耕さないとしばしば出現します。今まで
にも二本脚ダイコンはたまに出来ましたが、こんな芸術的なのは初め
てです。
(クリックすると拡大画像が出ます。)
双葉の頃(9/18)、葉っぱが瑞々しかった頃(10/7)のしおらしい姿とくら
べてみてください。
ちなみにLAにいる娘が「のどが痛い」というので「ダイコンを輪切りにし
て蜂蜜を掛け、一晩経ったらその抽出液を飲めばいい」と教えたら、
「貴重なダイコンをそんなのに使えない。レモンにする。」といってきまし
た。