◇晩秋の草津温泉
次女がLAから二年ぶりで里帰りした。3歳半の長男と生後4カ月足らずの次男をつれての
旅の疲れを温泉で癒そうと5人で「草津温泉」にでかけた。
寒くなる前にと11月の初めに出かけたが、海抜1200m近辺の草津温泉は途中の紅葉も
見事に色付き、秋色満点であった。
宿は草津高原の「草津ホテル&リゾート〇〇ヴィレッジ」。朝には毎年のようにここにお泊り
になる天皇皇后ご夫妻の好んでお歩きになるという樹間の「森林浴散歩コース」も歩いてみ
た。フィトンチッドに満ちた樹間の道は、ウッドチップが敷き詰められていて足に心地よく、身
も心もよみがえる気がしてくる。
居室にはジャクージがあって、湯に浸かりながらから見る高原の光景は素晴らしい。
常緑樹が多いせいか途中出会った紅葉の姿は余り見えないものの、秋の日の光に映える
カラマツの紅葉が実に見事で、絵心を刺激された。とりわけ朝6時過ぎの日の出には、ホテル
群の白い壁が朝日に輝き、周囲の林はまだ藍色の空気の中に漂っている姿は高原でないと
なかなか出会えない雰囲気である。
そこでラフスケッチをしたうえで写真に眺望を納め、自宅で絵にした。
温泉街の建物は、ホテルはともかく一般の温泉宿は和風の木造建築が多く、しかも外国の
リゾート地と異なり屋根の色も単調で、絵としてはメリハリが効かない。空の色も周辺の空気
も藍色に沈んでいた様子は表現できなかった。もっと大胆に藍色を多用し、カラマツだけを
浮かび上がらせた方が実際の雰囲気が表現できたかもしれない。
カラマツの樹間にある屋根は〇〇ヴィレッジの「温泉・サウナゾーン」の建物のひとつである。
CLESTER F10
(以上この項終わり)
◇ 今秋最後の柿とりんご・洋ナシ
2年間不作だった我が家の柿は、ようやく今年豊作となった。しかし秋口の外壁と屋根
の塗装工事で「足場を立てるのに柿の枝を一部切ります」と過酷な宣言。まだ青い柿が
何十個となく着いた枝が、無残にも切られてしまった。
そしてほぼ一カ月。柿は見事に実り、ご近所にも差し上げることが出来た。熟し加減を
見て幾度か収穫したが、最後の収穫は昨日。いくつかは鳥に残してある(実は熟しすぎ
か手が届かない枝の柿)。
買ってきたりンンゴと洋ナシ、それにほとんど空になった「サントリーローヤル」のボトル
を配して今年最後の柿を描いた。
枝や葉っぱ付きの柿は店頭には並ばない。とりわけ枝は自家柿の貴重なパーツで、十
分に存在感を示 したいところ。丁寧に描いたが、色合いが後ろのウィスキーのボトルの
色と一緒になったのが残念。
ほぼ4時間の作品。
COTMAN F6 (Rouph)
(この項終わり)
◇大根の収穫
9月11日に種を蒔いた大根は、その後思わぬ大雨で追加晩秋など行って補修したが、
ほぼ順調に生育し、昨日久しぶりに訪れた孫のM嬢と一緒に大根掘りを行った。
播種から収穫まで概ね2カ月。
しばらく大根尽くしの献立が続くか。
(以上この項終わり)
◇ 秋の静物モチーフ定番
毎年秋に取り上げる果物モチーフ(静物)の定番、柿と栗。今年はそれに「あけび」が加わった。
あけびによく似た「むべ」という植物があるが、素人にはなかなか見分けが付かない。むべはあけび科
の植物で、あけびは熟すると果皮が割れるがむべは割れない。あけびは果肉が白く甘いが、むべは緑
色でキーウイのような味で甘く美味らしい。またあけびは楕円形の小葉が5枚掌状に着くが、むべは
3~7枚の掌状複葉である。
柿は我が家の柿は富有柿系で、如何にも柿という形状であるが、今度幹事が持ち寄ったのは丸かっ
たりずんどうだったりして、形状から即柿と受け取ってもらえないのがつらい。
どう贔屓目に見ても林檎やミカンに見えるので悩ましい。
栗はどうかといえば、よく見るとイガイガのとげがあちこちに勝手に出ているので、これをうまく処理す
ると如何にも栗のイガに見えるところが面白い。
ほぼ3時間の作品である。
clester F8
(以上この項終わり)