読書・水彩画

明け暮れる読書と水彩画の日々

網走港から流氷を追って(附:網走監獄博物館)

2019年02月28日 | 国内旅行

網走から砕氷船「おーろら号」で

   ロシアのアムール川から流れ出した河水は、冬場にオホーツク海を流氷と
  して漂って南下し、
北緯44度の網走沖にまでたどり着きます。
 
 今年の
網走港への流氷の着岸は2月2日でした。その後流氷は出たり入ったり。
  我々のグループは2月22日(金)第4便の14:00出発を予定していましたが、
 流氷に追いつけないと出航しても意味がないので最後までハラハラし通しで
 した。

   
  網走港。漁船はこの時期船泊りに留まったままなのでしょうか。 
  

  
  砕氷船「おーろら号」
 

    

     

  
 
 港のランドマーク「帽子岩」

  
  まだ流氷は見られません。

  
  船内には流氷の見本が展示されています。

    
    
   

     

     


  
  これは我々を歓迎か監視しているオジロワシです。


  厚みに欠け豪快な砕氷音などは聞けませんでしたが、何とか流氷らし
  い状況を見ることができました。

  

  この船は「おーろらⅡ号」15:30の第5便です。乗客はほとんど
  中国人です。  


「網走監獄博物館」
  

   
網走駅から10分ほどバスに乗って、網走湖に近い「網走監獄博物館」を
  見学しました。
   明治政府は明治14年監獄規則を改正し、厖大な政治犯を含む囚人を北
  海道開拓事業に使役する狙いもあって徒刑・流刑・懲役(12年以上)の
  受刑者を収容する収治監を北海道各地に設けました。
   樺戸(月形町)・空知(三笠市)・釧路(標茶町)・網走(分監:網
  走市)の5監獄です(のちに樺戸以外はすべて分監となる)。

  ここ網走監獄博物館には旧網走刑務所、二見ケ岡刑務支所から移築され
 た
重要文化財・登録有形文化財などが配置されています。
  現役の網走刑務所は網走川沿いの別の場所にあります。

  北海道はこれらの監獄を2018年11月1日北海道遺産に登録しました。


     
    
 博物館入口

   
    
 正門

   
     
博物館入館受付

   
     面会者待合室

   
    
収容者が煉瓦を焼き積み上げた煉瓦塀

   
    
旧刑務所庁舎

   
   
舎房(放射状に5棟ある。最大700名まで収容できた。
   (1912~1984まで稼働)



   
   
独房の一つ 入口


   
   
   
   
   
    
硝舎(登録有形文化財)

  
 
    旧二見ケ岡刑務支所

   
    
検食室

   
    
囚人の食事例(上段左は正月用)

   
    
食事場

   
    
作業場(草鞋づくり)

   
    
休泊所(道路づくりなどのための作業宿舎)

   
    枕は一本丸太。起床合図は丸太をたたけばよい。

   
    
釧路地裁網走支部 法廷復元棟(全国6番目に古い造り)

   
    
合議法廷(シャンデリアは法曹の象徴・天秤をイメージ)

   
   
単独法廷  
   
    
構内唯一のレストラン「監獄食堂」

   
  
 右上に「監獄職A」、「監獄職B」
      同行のK氏は果敢にも監獄食Bに挑戦したが、メインのホッケは冷たく
   てぱさぱさしていたとのこと。 

   
   
網走駅  (縦書きなのは受刑者が出所後真っ当に生きてほしいと
         の思い
が込められているのだそうです)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

結氷した摩周湖と丹頂鶴の舞いと

2019年02月27日 | 国内旅行

釧路市「丹頂鶴自然公園」から「摩周湖」へ

 
      北海道には何度も行っているが冬場の訪問は初めて。何しろ今年は氷点下33度とか
  いう寒さを記録した北海道、どんな防寒対策をしていけばよいか迷ったが、幸い割と
       気
温が高い日が続き内地とさほど変わらない寒さで助かった。
   朝一番の電車に乗って羽田空港へ。7:45の航空機で9:20に釧路空港に着いた。
  早い。
   今日の1番目の観光は丹頂鶴。
   TXIで15分ほどの釧路市丹頂鶴自然公園へ。(一般入場料470円)
   飼育中の丹頂鶴は11羽+1(幼鳥) 


  
  時間が早いせいか客は少ない。観光バスが着くとドッと混む。
  ほとんどが中国人。
  

  
  鶴はつがいで飼育する。絶対浮気はしないとか。

  
  幼鳥の1羽。勝手の外へ出て散歩中。親よりも大きくなってそろそろ
  自立の時期とか。(誕生後4ヶ月)
  

  
  頭頂の赤い部分は血管で怒ると赤い部分が広がるという。  
     
  
  
  昼食に訪れた「釧路和商市場」(駅から5分)
  

  
  よく知られた「勝手丼」を食べました。
  
  釧路駅から根釧原野を網走へ(釧網線)。  

  途中何度も釧路川に出会います。
  

  
  摩周湖に向かうために「摩周駅」に途中下車。しゃれた駅舎です。
  50年前に来たときは弟子屈駅でした。
  
  
  駅舎の隣に無料の足湯があります。でもなんか寒そう。
  
  バスで20分ほどで摩周湖に。ほぼ全面結氷でした。
  結氷した摩周湖は初めてです
  
  
  第一展望台からの摩周湖
  

  

  

  

  
  冬季に活躍する除雪車。頼もしい姿です。
  
  夕刻に近くなり、そろそろ霧氷の林越しに日が沈みます。
  

  
  摩周駅のアイヌこけし

  
  これから清里駅に向かいます。

  
  今夜宿泊する「ロッジ 風景画
」。
  命名の由来はというと2回の食堂ロビーから眺める斜里岳の風景
  (下の風景)がまるで絵のようなので付けたとのこと。
  
  斜里岳(1547m)日本百名山の一つ。
  
  お隣に見えるのは海別岳
  
  左奥に遠音別岳、羅臼岳、硫黄岳、知床岳がうっすらと見える。  

  
  
  
  植えて15年そこそこの白樺の木。防風用。
  
  これはキタキツネの足跡です。

  
  これは私の足跡
  
  除雪車の轍(わだち)です.
  
  ごくシンプルな清里町駅の駅舎。もちろん無人。  

  

  
  知床斜里へ向かう列車
  
  知床斜里駅。知床方面へ行く人はここで降ります。
  
  オホーツク海に沿って走る釧網線は廃線の危機にあり、沿線の地域
  では存続に向けていろいろな形で頑張っています。
  
  頑張っている気持ちが痛いほど分かります。  

  
  奥に見えるのがはぐれ流氷です。
  
  只今外気温は6度でした。
  
  海岸線に立つアイヌ像
                     (以上この項終わり)

  

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ようやっと収穫できた大根

2019年02月26日 | 畑の作物

1キロに育った大根
  これまで畑で栽培していた頃は1本2キロくらいに育った大根は、今年の庭で
の栽培では1本1キロ弱だった。それでも種を蒔いてから4か月たってようやく何
とか見られるような大きさに育って収穫できたのでやれやれである。今夜のおで
んの材料と漬物にする。
 大根の収穫が終わると小松菜の脇芽が出てきて柔らかい茎と葉をまた楽しめる。

  

  

  

    

           (以上この項終わり)

  

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ほろ苦き恋の・・・フキノトウが顔を出して

2019年02月24日 | その他

◇ 昨年よりも早いお目見え
  いつも2月終わりころに顔を出すふきのとう。今年は陽気の加減か、少し早く
 顔を出した。
  昨日の日経夕刊「彩時季」にフキノトウについて能書きが出ていた。この寒さ
 で値段は5割高だとか。…?(都内のスーパーで50g180~190円とか)
 フキノトウは日本原産の山菜で、山野に自生するとあるが我が家の庭にも出る。
 独特の苦みと香りがあり、てんぷらやあえ物にするのが一般的とある。我が家で
 も天ぷらか甘い油味噌で和えて酒の当てにする。
  高血圧やむくみに効くとされるカリウム、細胞の老化を防ぐ効果のあるビタミ
 ンEが豊富。フキノール酸など苦みのもとになっているポリフェノール類は、花
 粉症予防に効果があるとされる。良いところだらけであるが、多量に、かつ、い
 つも食するわけでもないのでこうした効果を多くは期待しない。しかし時期のも
 ので確実に春を感じさせる山菜である。

  

  

  

  
                     (以上この項終わり)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

岡村直樹の『時代小説で旅する東海道五十三次』

2019年02月14日 | 読書

◇『時代小説で旅する東海道五十三次
      著者:岡村直樹  講談社 刊 (講談社+α 文庫)

 

  この本は題名に示す通り、東海道五十三次を歩く作者が、宿場の特徴などを説明した後、
その宿場にゆかりのある小説を紹介する一風変わった趣向の作品である。ある種のアンソ
ロジーと言おうか。

 宿場の関連作品は先ずメインが一作、著者の好みで推薦代表作のあらすじとさわり(読
みどころ)
のくだりがあげられる。その他の2・3作は粗筋のみ。
 代表作では読みどころの中に時折著者の独白が入ったりしてこれがまた楽しい。しかし、
東海道の宿場が登場する作品を吟味し、あげくその粗筋とさわりの部分を要領よく目の前
に提示していただき、居ながらにして宿場と数多の名作の醍醐味を味わえるということは、
誠にもって果報というべきではないか。

 著者は旅行作家なので、宿場の特徴の説明は抜かりがない。また本陣・脇本陣・問屋場
など宿場に係わる必須知識を要領よく
説明してくれる。宿場の描写は実に丁寧で、江戸時
代の姿だけでなく現代の状態まで描き出し、かつて東海道を完全踏破した我が身に懐かし
く思い出を掻き立たせてくれる。

 挙げられている各宿場がらみの時代小説や歴史小説はメインが53作。参考作品が各宿場
ごとに2から3作で計150作。延べ200超の作品が並ぶ。何度も登場する作家もいるが、錚
々たる大御所、名手が勢ぞろい。
 例えば平岩弓枝、杉本苑子、諸田玲子、五味康祐、野村胡堂、南条範夫、藤沢周平、
柴田錬三郎、大佛次郎、山手樹一郎、山田風太郎、山本周五郎、高橋三千綱、宮城谷昌光、
小松重男、吉村昭、佐藤雅美、山本一力、村上元三、早乙女貢、笹沢佐保、司馬遼太郎、
津本陽、池波正太郎等々、枚挙にいとまがない。
                             (以上この項終わり)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする