◇ 寒風の中咲き誇る山茶花
節分を過ぎた今、日本国中が寒気に耐えている。そんな中で今こそ
とばかり咲き誇る我が家の山茶花。
手折ってもなかなか活け難い花で、ようやく形を整えて絵になった。
硬質の濃い緑の葉 が特長である。椿と違って、花弁はハラハラと散る。
cleser F6(細目)
◇夏空に映えるブーゲンビリア
clester F8
一昨年夏に買ってき た鉢植えのブーゲンビリア。6月に思い切って大胆に剪定した。
その後新しい枝が生えて花が咲いた。あかい花弁に見えるのは苞で中にある筒状の白い
のが花。
花の命は短いので、命が盛んなうちに絵にして残してやろうと手掛けたが、風にそよぐ
度に羽のような花弁(苞)の形が定まらず手を焼いた。
(以上この項終わり)
◇『死んだ山田と教室』
著者:金子 玲介 2024.5 講談社 刊
とにかく亡くなった人の音声 だけが教室のスピーカーに憑依するという着想が
すばらしい。
不動高校(男子校)2年E組の山田君が夏休み中交通事故で死んだ。
告別式明けのホ―ムルームで担任の花輪先生が「この際席替えするか」と
言ったところ、 突然山田君の声だけが教室のスピーカーを通じて流れ「席替え
山田案」を提案する。それがきっかけでクラスの人気者だった山田と声だけで
も今までどおりバカ話をして楽しもうと、呼び出し用合言葉も作った。
彼らのバカ話は男子校でもあり当然当世・今様の若者言葉が縦横無尽に飛び
交い、臨場感満点である。
でもバカ話もいつまでもは続かない。卒業式が終わり1年経ち3年経つと元2
年E組の教室を訪ねる人も少なくなった。なにせ皆歳をとって大きくなっている
のに、山田だけは死んだ時のままだから。
ただ中2からの親友和久津だけは大学に入り大学院を終えた時も時間を作り山田
と語り合った。山田と交流を続けるために不動高の教師採用試験を受けたくらい』
だから。
或る夜和久津は珍しく山田から深刻な申し出でを受ける。昔の 2Eの仲間も
このところ誰も来ない「さびしい。孤独感が耐え難い」、「もう消えたい。殺
してくれ」というのである。必死で生き続けることをすすめた和久津もついにス
ピーカーの配線切断に同意するのだが...。
死んだ生徒の魂だけ教室のスピーカーに憑依するという、摩訶不思議な現象を当世の
ビビッドな若者言葉 で綴る稀有な作品に脱帽。
(以上この項終わり)
◇「アジサイと姫ひまわり」は仲良し
clester F4
夏の花を描く水彩画教室。昨年同様Sさんが自宅の庭に咲いているアジサイ
2種(西洋紫陽花アナベル、ガクアジサイ、)姫ひまわりを持参、花瓶に入れ
て皆で描いた。
アナベルは小ぶりなうえ白色なため、絵にするのに苦労します。部分的に影
を入れて花の集合体であることを表現することにしました。紫の額アジサイも
形をとることがむつかしく、ほぼ印象で描きました。姫ひまわりは花弁をもっ
と丁寧に描かなければと反省しました。
(以上この項終わり)
◇ スイーツ集合
今回の水彩画教室のテーマは「お菓子」。生ものは持ち寄りがむつかしく、
結局干菓子が多くなりました。
包み紙のセロハン紙、金色や模様入りの包み素材、和菓子の塗り素材、それ
ぞれ光沢や硬軟の素材感が異なり、けっこう気を使います。
今回は受け皿や和菓子に茶色系が多く気になりますが、水物系もあって、バ
ラエティに富んだ作品になりました。
(以上この項終わり)