読書・水彩画

明け暮れる読書と水彩画の日々

大津川河畔を歩く

2010年04月25日 | 里歩き
大津川から手賀沼へ
  手賀沼に流れ込む川としては大堀川と並び大津川が大きい。一級河川である。
 かつて手賀沼が湖沼としては汚濁度ワーストワンだった。その頃大津川は家庭
 排水の洗剤で泡立っていて見苦しかった。しかし公共下水道の整備、ヘドロの
 浚渫事業、北千葉導水路からの手賀沼への注水などの対策が奏功し、大分き
 れいになった。また千葉県が河川の土手と流域の整備を行って恰好の散歩道
 になった。

 今日は久しぶりに好天に恵まれたので、大津川沿いに手賀沼へ出かけた。
 そろそろ田んぼの代掻き(田植えの準備)が始まってきたので、川の水量もかな
 り多い。

 我が家から手賀沼まではおよそ5キロ。その間大津川には都合7つの橋が架か
 っている。

 (画像の上でクリックすると大きな画像で見ることが出来ます。)

         
      整備された土手       始まった代掻き     改修された中の橋

     川縁にはとにかく釣り人がへばりついている。釣り上げている姿を
   見たのはたったの1度だけ。



           
      大津川竿友会コンペ     国道16号上沼橋       二子橋

           
        釣り人の群れ        はぐれ白鳥         いたどりの群落

         
    
        大津川橋から         ひどり橋        手賀沼への最後の橋
                                       ひどり橋

            
           散策路はタンポポの花盛り           北千葉導水センターから

         
       用水路にも釣人が    大きい橋下には決まってホームレスが…

     
(以上この項終わり)
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久しぶりの風景画

2010年04月23日 | 水彩画

典型的な下総の農家を描く

 おとといは東京は25度を越える今年初めての夏日だった。この辺もどんどん
気温が上がり、多分23度くらいにはなったのではないか。
 久しぶりの好天で、新緑の風景を描こうと思い立って近所の道を自転車で走
り回った。
 既に鯉幟を掲げている家もあって、ちょっと食指が動いたが、家の前に大きな
ビニールハウスがいくつも並んでいて構図が取れずに断念。
 
 少し行くと、蛇行する緩やかな坂道の傍らに重厚なつくりの農家があって、良い
構図が取れそうなのでここに決め、時折り通る車に気をつけながら1時間くらい
で描き終えた。
 本当は現場で色をつけたいのだが、足場が悪くおちおち色を付けていられない
ので、彩色は写真を撮って家で。

 2段の種類の違う樹の垣根、きれいに手入れされた庭樹、刈り込まれた玉柘植
などの奥に、複雑な間取りに合わせて何重もの瓦屋根が載った重厚な母屋があ
る。この辺りに良く見られる中農(格式が高いと門が違う)の家で、今作ったら何
千万円掛かるものやら・・・。表札を見たらこの辺りでは結構多い「金子」さんの
お宅だった。(そのほか多いのは日暮、平川さん。) 
 それはとにかく瓦屋根の下の桁などが良く見えず、つくりの重厚さが十分描け
なかったのが残念。

 キラキラ光る陽春の光が木々の葉で踊っているさまも描きたかったが、今日は
このシーンが限界だ。 

   
      ホルベイン F4 
(この項終わり)

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トマトと胡瓜の植え付け

2010年04月21日 | 畑の作物

先ずは庭の畑に
  これまで晴れ間を見つけて耕してきたミニ菜園と庭の畑。連休前に作付け
 したいので、苦土石灰を撒いて地味を中和し、堆肥や化成肥料などを施して
 畝を作った。晴れ間を狙う作業のため、それまでの雨のせいで土が鍬やス
 コップにへばりついて往生した。

 肥料を施した畝は少し時間を置いて、肥料が土になじむのを待つ。
 庭の畑は早めに耕したので、まずはこちらに早めに植えようと、昨日ホームセン
 ターに野菜の苗を買いに行った。
 庭の方は手軽に取れるように「胡瓜」と「トマト」。
 トマトといえば昔は桃太郎に決まっていたが、最近は新しく開発された品種が並
 んでいて目移りする。バイオ技術で新種を造るらしく、サントリーとか、デルモンテとか
 からも出ている。
 新しい品種は値段も高い。以前の苗の倍の値段でほぼ1本300円近い。

 胡瓜のほうはそれほど新種は見かけないが、接木ものを買うと198円。普通
 の苗は68円だからできばえがどれほど違うか、見ものである。

     
      ミニトマトこれは「サカタのタネ」             ミニトマトこれは「デルモンテ」


  
  
    去年も作った中玉(デルモンテ)               中玉(サカタのタネ)

     
        中玉(サカタのタネ)                 これは大玉(サカタのタネ)   


     
           接木苗                           普通の苗


    
        風除けと温室効果を狙って・・・。


  (以上この項終わり)

コメント (2)
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季節外れの雪は

2010年04月17日 | その他

時ならぬ雪に戸惑う花芽など
 本17日未明、雪が降った。窓を開けた7時にはまだ降っていた。

 桜花 散り終えた樹に 雪が舞い
 
 こんなことはちょっと記憶にないと思ってNETを観たら「東京地方に雪41年ぶり」
 とあった。東京・立川、栃木・宇都宮、群馬・前橋でも雪が降ったとある。柏でも降
 っているが、こういうときは気象台があるところの様子しかニュースにならない。

 41年前は長野市で生活していたが、そこでも桜が過ぎて雪が降ったという記憶
 はない(そもそも長野市では気温は零下11度の記憶はあるが雪は降っても余
 り積もらないところだ。)。 
  昨夜ブラジルの知人から届いたメールでは(あちらは日本の丁度裏側で、今の
 時期はサンバの夏が終わって初秋。)異常に冷たい風が吹き一気に秋めいて
 驚いているという。やはり異常気象なのだろうか。


   雪におびえた花々
       
               ドイツスズランの芽・蕗             フリージア・チューリップ・シクラメン・クリスマスローズ

    
             エビネラン・ハナニラ                      海棠

  
「世界への関心失う日本」
  話は変わって「世界の中の日本」について
 私の購読紙「日本経済新聞」では、毎週水・土曜日に英国「FINANCIAL TIMES」
 の一部の記事を掲載している。今週は「世界への関心失う日本」。サブタイトル
  (これは日経側でつけたのかも。)は「危機抱えた優雅な孤立」とある。

 『世界は日本への愛から冷め、日本は世界に愛想を尽かしている。
  中国が間もなく世界第2の経済大国の座を自分たちから奪うのを不安げに
 眺め、産業で急速に日本を追い上げ、グローバル化の変化に巧みに適応す
 る韓国を羨ましげに見る。民主党政権となったが政権交代は期待外れになり
 つつあり、政府首脳は運命論者さながらデフレを受け入れている。  
  
  しかし経済界では自分たちの将来は国外にあると果敢に海外企業の買収に
 乗り出し、日本文化の海外影響力は過去にない大きさを持つようになった。
  だが、日本人の多くは、威厳ある没落と優雅な孤立という考え方になじんで
 いるように見える。多くの日本人は、世界から距離を置いて何が悪いのだと考
 えている。・・・仕事と貯金のある日本人にはデフレさえ賜ものだ。

  日本はこれから数十年、快適で、羨望の念さえ起こさせる老衰への道をゆっ
 くり進むのだろうか。
  このシナリオには少なくとも二つのリスクが伴う。過去20年にわたり、日本は
 貯蓄を国家財政の赤字補填に充ててきた。しかしそれを無限に維持すること
 は高齢化が進み、貯蓄額が減るにつれて不可能になる。
  地政学的なリスクもある。近隣国との領土問題、最近の同盟国米国との外交
 摩擦の底流にあるのは「不安定で危険な世界に真正面から向かい合おうとしな
 い」日本に対する積もり積もった不満だ。それだけで日本の優雅な孤立が存続
 できないとは言わないが、それがひたすら快適なものになるという保証もない
 のだ。』

  国家としての老衰化では先輩格の英国からのメッセージだけに、謙虚に聞か
 なければいけない。イギリス人特有の辛口のウィットでなく、妙にジンと来るアド
 バイスになっているところを汲み取らねばならない。英国は老衰化した英国を
 世界中で哀れみの目で見られ随分つらい思いをしたと思うが、鉄の宰相サッチ
 ャーの登場で見事に過去の栄光を甦らせた。今もってEU のなかでポンドを捨
 てようとしない頑固さもこのリカバリーの自信とかつての大英帝国の威厳があ
 るからだろう。

  米国のハーバードでの日本人留学生の激減(他の大学でも同様だろう)。日
 本への留学生の減少(受け入れ環境の劣化)。国際機関での日本人職員の少
 なさ。国際的基礎学力比較での凋落。スポーツ界での不振等々。すべからくこ
 の数十年の間に日本人が気力・ガッツ・気概を失ってしまったからだ。
  内向きで、余計な苦労はしたくない(失恋がこわいから恋はしたくない。うまく
 やっていく自信がないから結婚なんかしたくない。子育てが恐いから子供は要
 らない。今の生活水準が維持できないから子供は要らない。)。今で十分だか
 ら、努力をしてまで自分の夢を実現しようなんて思わない。
  確かに内向きだ。そこからは視野を世界に広げ、自分の可能性を試すといっ
 た積極性は生まれない。右肩上がりの経済成長の中で、ろくに努力をしない者
 まで一様に何とか少しずつ豊かになっていった、高度成長時代を生きた我らに
 は、偉そうなことを口にする資格があるとは思わないが、ぬるま湯の中で易き
 に流されて生きていく姿が、このように外国から心配されるようになっては実に
 みっともない。最近読んだ司馬遼太郎の「坂の上の雲」の頃の日本人は、もっ
 と気宇広大な考えで生きたのに、いつから、どうしてこんなにも惨めな国民に成
 り下がってしまったのだろうと、つい愚痴りたくなるのだ。 

 (以上この項終わり) 

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ポピーと菜の花を描く

2010年04月14日 | 水彩画

屋外写生の日を探る
  このところ寒暖の差が激しくて、戸惑う。
  折角いい天気になったのだから外の新緑の風景を描くのも・・・。と思うのだが、
 ほかの用があって出かけるわけに行かなくて、いつかな実現できない。
  それでも空いた時間を見つけては静物を描く時間が出来た。

  大津川のほとりの菜の花(野生のからし菜)とポピー。

  ポピーは花弁が紙のような独特の姿をしているし、菜の花は花がまとまって咲き
 野生的であるが豪華でもある。ポピーの茎は赤紫がかった色が混じり、茶色のに
 こ毛が特徴。しかしこれを丁寧に描いたら、偏執狂かくそリアリズムと馬鹿にされ
 るかも知れない。

  背景は例によってペインズグレイ。淡い黄色やピンクの花を際立たせるにはこ
 色しかないような気がする。 

    

  (この項終わり)

   

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