読書・水彩画

明け暮れる読書と水彩画の日々

姫竹とわらびと

2015年05月30日 | その他

山菜の珍味
  一昨日魚沼に住む舎弟から山菜が届いた。今年2回目。
  前回はまだ出始めの山菜、こしゃぶら、山ウド、こごみ、わらび、しおで、姫竹等少しずつ
 送ってくれたわけであるが、今回は姫竹とわらびをもらった。
  弟は小出インターの近くに家があるが、須原スキー場近くにスキーロッジを持っている。
 かつては連休明け辺りにロッジに泊めてもらって、そこを足場にして主としてわらびと山ウド
 をしこたま採って、持ち帰って友人らにお分けしたこともあった。ところが山菜ブームとやら
 で、山菜王国などと喧伝されたために町場の連中がどっと押しかけて、それこそ根こそぎ採っ
 てしまうことで、すっかり魅力がなくなって足も遠のいてしまっている。
  地元の人は自分なりの穴場を知っていて、そのおすそ分けが届く。こちらでは3月ころに出
 るふきのとうが、あちらでは5月に入り雪解けのころに顔を出す。そしてアケビの芽、しおで、
 うるい、わらび、山ウドなどと続くわけである。

  姫竹(または根曲り竹)は熊笹(チシマ笹)の芽で、いわゆる筍とは似て非なるものかもし
 れない。地を這って採るので地元の人でも方向感覚を失い、遭難騒ぎも起きるらしい。
  ひめたけは筍のようなえぐみがなく、あく抜きの必要はない。生でも食べられるが数本は皮
 をつけたまま焼いて食べた。皮をむいて味噌かマヨネーズで食べるとあるが、小生はポン酢醤
 油をちょっと付けてたべる。焼きひめたけで上品な香味を味わえる。残りは翌日のみそ汁の具
 に。高雅な味ももとより食感もよい。

  わらびは食べるのもいいが、実は採るのが楽しい。藪の中などに太くて紫がかった丈の長い
 のを見つけると、それこそ「やったー」という気分になる。そんな上物のわらびは柔らかく、
 おひたしや味噌汁の実にもってこいである。小生は油で炒め、砂糖、醤油、酒、みりん各少々
 を加え頂くのが好きである。

  

  

  (以上この項終わり)

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芽を出した落花生

2015年05月22日 | 畑の作物

落花生収穫は10月か
  5月9日に種を蒔いた落花生は15日当たりから発芽し始めて、今日あたりに全部出そろった。
 落花生は地温24度あたりから発芽し始める。7月になると黄色い花が咲き子房柄ができ始め
 る。次の作業はこれに合わせて土寄せをすること。

    

花が咲いたジャガイモ
  花が咲いたジャガイモの株。咲かない株もある。収穫には変わりはない。6月半ばには収穫で
 きるだろう。

  

花が咲き始めたトマト
  ホーム桃太郎という大玉トマトの第一房が花を付け始めた。ミニトマトはすでに実を付けている。

    

  
  

   (以上この項終わり)

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26人の合作『死者は眠らず』

2015年05月17日 | 水彩画

◇『死者は眠らず(NO REST FOR THE DEAD)
                      著者: ジェフリー・ディーヴァー・サンドラブラウンなど26人

                      訳者: 赤沢あかね   2015.2 講談社 刊 (講談社文庫) 

  

   どんな作家の、どんな作品であろうと、死刑のシーンは後味が良くない。たとえそれが
  罪の償いであろうと、緩慢にして公然たる殺人は読んでいて気が滅入る。ましてやそれ
  が冤罪であればなおさらのことである。

   Twenty-six writers.One mistery. ジェフリー・アーチャー、サンドラ・ブラウン、
  など26人のそうそうたるミステリー作家が一つの小説を章を追って綴る。
  編集者はアンドリュー・F・ガリー。癌の慈善団体への寄付を目的としたこの企画に多く
  の作者が二つ返事で賛成してくれたという。完成までに3年かかった。
   それぞれ特徴のある作家を相手に全体の調和をとりながらもミステリーとして完成さ
  せるという編集者の苦労はいかほどであったか。

   サンフランシスコの美術館出準学芸員を務める資産家のローズマリーが同じ美術館
  で学芸員を務める夫クリストファーを殺した罪で捕らわれる。彼女は一貫して無実を訴
  え続けるが、、すべての証拠が彼女が犯人であることを示しているとして死刑を執行さ
  れた。  
      ローズマリーにはクリスとの間に二人の息子・娘がいる。またピーターという、どうしよ
  うもない呑んだくれで金に汚い弟がいる。ピーターは甥・姪の信託財産を狙っている。 
  夫のクリスは女にだらしなく、目に付いた女にすぐに手を出す。美術館の高価な名作を
  あの手この手で持ちだして盗品市場で荒稼ぎをしている。

   ジョンというサンフランシスコ市警の刑事。ローズマリーの捜査に当たったが、彼女が
  真犯人との説には疑問を持ちながらも、法廷で自分の証言でローズマリーを死刑に追い
  やったという罪悪感から精神的に追いつめられて退職。しかし執拗に真相を追い求めて
  いる。 
   ローズマリーが死刑になってから10年の月日が流れた。彼女の友人でもあった美術館
  の会長トニー・オルセンはローズマリーの10周年追悼会を開く。
   追悼会に出席した関係者の中に真犯人いるのか。その場で明かされたローズマリーの
  日記帳の公開で何人かの関係者に動揺が走る。刑事ジョンは彼らを追いつめる。
   そしてついに明かされた驚くべき真相とは。 
   とはいうものの私は読んでいく途中で真犯人はなんとなく見当がついたし、死んだとみ
  なされたクリスは実は生きているだろうとも思っていたので、そう奇想天外なストーリー
  ではない。
   ただ26人の作家が独自の手法で担当章を書き、これを全体のバランスをとりながら無
  理なく一本の小説としてまとめた編集者の努力と才能に拍手を送りたい。    

   (以上この項終わり)

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ジョン・グリシャムの『アソシエイト』(上・下)

2015年05月14日 | 読書

◇『アソシエイト(原題:THE ASSOCIATE)上/下』 
                            著者:ジョン・グリシャム(John Grisham)
                            訳者:白石 朗
                            2010年7 新潮社 刊 (新潮文庫)

   

久々のジョン・グリシャム。
リーガルサスペンスの泰斗ジョングリシャムは『法律事務所』、『ペリカン文書』などで有名で
著作も多くが映画化されている。 
毎年1冊くらいのペースで作品を世に出しているが、本書は『法律事務所』と同系統に属する
本格リーガルサスペンスである。

名門イェール大学ロースクールを出て、世界中の拠点を持つ名門巨大法律事務所のアソシ
エイトの一員として採用を約束されている主人公カイル。父親も郷里で法律事務所を構えて
いる。
ある日突然FBI捜査官を名乗るグループに身柄を拘束される。カイルには大学2年生の時に
ルームメイト3人とパーティーを開き、乱痴気騒ぎの果てに友人二人が女子学生に乱暴を
働いた事件があって、警察では事件性なしと解放された過去があった。
FBI捜査官を名乗る人物が言うには、この女性エレインが改めて強姦罪を訴えてきた。カイ
ルは共犯ということになる。この事件が明らかになれば、君の弁護士としての活躍は望めな
い。何とかしてもらいたければ、採用予定の法律事務所に入った暁には、現在係争中の某
訴訟事件の機密情報を盗み出して渡すように迫る。実は彼らはFBIではなく、企業スパイ会
社のメンバーだったことが明らかになる。
カイルは父親にも相談できず、悩みに悩む。そしてかつてのルームメイトと相談し、ある作戦
を進行させる。
結局カイルは企業スパイグループをFBIに訴えることを決断する。暴行事件の訴えを免れ、
父親と共同名義の法律事務所を作ることになるのであるが、あっけない終わり方でがっか
りする。
この間アメリカの法律事務所の実態が余すところなく明かさるところは面白い。アメリカでは
弁護士としての寿命はほぼ25年とか。まるで日本の野球選手と同じくらいではないか。25
年で燃え尽きるのか。はたまた50歳以降は蓄えた金で悠々自適の生活をエンジョイするの
かは腕の違い。
法律事務所ではパートナーという基幹弁護士が中心で、アソシエイトという下働きの弁護士
が実務の多くを支えている。大学出の新米弁護士は初任給でも年20万ドルという高給を約
束されているが、1日17時間も馬車馬のように働かされて、パートナーになれるのはほんの
一握り(7・8年後に10%くらい)。能力とエネルギーをとことん吐き出させられ、数年で燃え
カスのように捨てられる世界だということを知ることになる。
カイルが敢然と企業スパイグループの脅迫に抵抗し、就職予定の名門法律事務所への忠
誠を放棄したのは、父のように小さいながらも地域に根差した信頼される法律事務所の一
員として働くことが本当の幸せなのだと悟ったからだということがわかる。

この本はパラマウントで映画化が決定しているそうだが、結末がなんとも締まらなくてスパ
イを強要したベニー・ライトが行方をくらまして、FBIもさじを投げたという話しはないだろう。
このところをもっと書かなければ読者は納得しない。

(以上この項終わり)

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わが家の畑は今

2015年05月12日 | 畑の作物

◇ トマトの支柱を立てる
  4月28日に植え付けたトマトは、身長が25センチくらいに伸びて、木も直径0.5センチくらい
 にしっかりと育ってきた。
  明日の夜は台風6号が関東地方を駆け抜けるらしい。20mほどの風が吹くという予報である
 がそろそろ風除けのフードを外して世間の冷たい風に当てる時期と判断し、支柱を立てた。

  併せて5月5日に2畝に蒔いた落花生にネットを被せた。(下の写真左側の畝)
  豆類は芽を出すと鴉やヒヨドリなどに狙われる。鳥被害の用心である。

  

   一方庭の一角につくった畑は、胡瓜とトマト。こちらもネットと支柱を立てた。
   一応生育は順調である。

  

  (以上この項終わり)

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