◇追肥を終えて次のステップへ
翌日が雨予報なので、5月6日に支柱を立てました。
苗を移植してから3週間。苗の脇に配合肥料で追肥を施し
ました(5/8)。
すでに第1果がピンポン玉大になっている木があります。
第1果が3個以上ある木は2~3個に摘果します。
(以上この項終わり)
◇追肥を終えて次のステップへ
翌日が雨予報なので、5月6日に支柱を立てました。
苗を移植してから3週間。苗の脇に配合肥料で追肥を施し
ました(5/8)。
すでに第1果がピンポン玉大になっている木があります。
第1果が3個以上ある木は2~3個に摘果します。
(以上この項終わり)
◇『メガ銀行銀行員ぐだぐだ日記』
著者:目黒 冬弥 2022.10 三五館シンシャ 刊
「汗と涙のドキュメント日記シリーズ」の一巻。人気シリーズで出版早々に
図書館にリクエストして2年がかりで漸く読むことが出来た。
かれこれ12業種でのドキュメントが刊行されているが、各巻とも業界で働い
た人が綴った悲喜こもごもがもたらすドキュメントの迫真性が魅力である。
今回のメガバンク銀行員と言えばリアルに三井住友銀行、三菱UFJ銀行、み
ずほ銀行であり(目下第4のメガバンク入りの気配もあるが)、自ずと素性が
知れて、しかも立て続けに3回もシステム障害で世間を騒がせたとあれば隠し
ようもないが、筆者はD銀行とF銀行が合併した時点からノンキャリ(非大学卒)
の行員で、合併後も働き蜂行員として勤めたM銀行において、システム障害時
の顧客へのお詫び行脚を初め、融資先企業のために上司と対立するなど様々
な苦労しながらも、メガ銀行行員としての誇りと悲哀が率直かつ忌憚なく述べ
られていて好感が持てる。
(以上この項終わり)
◇2013The Best Mysteries(ザ・ベストミストリーズ:推理小説年鑑)
日本推理作家協会 編 2013.4 講談社 刊
2012年に国内で発表された数百の短編から日本推理作家協会が選び抜いた
短編推理の決定版である。
巻末には日本推理作家協会の前身「探偵作家クラブ」、「日本探偵作家クラブ」
を含め「日本推理作家協会賞」受賞リストのほか、「江戸川乱歩賞」、「横溝正史
ミステリー大賞」、「オール読物推理小説新人賞」、「小説推理新人賞」、「小説
現代推理新人賞」、「サントリーミステリー大賞」、「日本推理サスペンス大賞」、
「鮎川哲也賞」、「日本ミステリ文学大賞」、「アガサ・クリスティー賞」受賞リ
ストが掲載されている。
面白かったのは「青い絹の人形」と「探偵・竹花と命の電話」、「機巧のイヴ」。
有栖川有栖の「本と謎の日々」は有栖川有栖からかけ離れた作品でがっかりした。
「青い絹の人形」はプローグに墳墓盗掘の布石がある。多額の遺産を相続した後
に失踪した友人の後釜に座った女性が、最後に手痛いしっぺ返しを受ける。ミイ
ラとりがミイラになった話。
「探偵・竹花と命の電話」はトリック話ではない。突然見知らぬ男から電話があ
った。どうやら自殺願望があるらし彼が探し回ったという本や電話からの周辺環
境音から犯人(?)を推理する探偵竹花の話。
導入部の若い女性の失踪案件の女性と件の男性が偶然出会っていたという設定
は出来過ぎであるが、最後に本人と巡り合い就職の世話までするというオチはほ
んわかとしていて良い。
「機巧のイヴ」は江戸時代らしい時代設定の中で、完璧に人に似せた機巧人形
(ロボット)を作る職人に、廓の思い人「羽鳥」を身請けし、思いのままにする
相手として機巧製作を求めるという異常者の話。最後はロボットと人間の区別が
つかなくなった悲劇が待っているという設定が面白い。
掲載作品は以下の通り。
天称 涼 <父の葬式>
有栖川有栖 <ほんと謎の日々>
乾 緑郎 <機巧のイブ>
岸田るり子 <青い絹の人形>
貴志 祐介 <ゆるやかな自殺>
曽根 圭介 <妄執>
永田 永一 <宗像くんと万年筆事件>
七河 迦南 <悲しみの子>
藤田 宜永 <探偵・竹花と命の電話>
宮内 悠介 <青葉の盤>
柚月 裕子 <心を掬う>
若竹 七海 <暗い越流>
佳多山 大地 <推理小説・二〇一二年>
(以上この項終わり)
◇ 気合を入れてトマト栽培に挑戦
連作を嫌うなす科の植物の代表トマト。
我が家で前裁の畑では小松菜とブロッコリーの後はトマトと決まっていて、
間違いなく連作。去年もうどん粉病に悩まされた。
今年は連作障害を防ぐという肥料を飼って撒いたのであるが、さて効果は
あるだろうか。
苗を移植したのが4月11日。
3畝に各6本、 品種は殆どが「ホーム桃太郎」。
種苗会社が開発した接ぎ木苗も数本ある。
これは「麗夏」
「かんたん大玉」
「薄い皮 中玉ピンキーカクテル」
「大玉 強うま苗」
鉢植えでは「極うま中玉」
木がかなり気が太くなってきた。そろそろ支柱建て
が必要なる。
(以上この項終わり)
◇『春を待つ谷間で』(原題:STONE QUARRY)
著者:S・Jローザン(S.J.ROZAN)
訳者: 直良 和美 2005.8 東京創元社 刊
ローザンのリディア&ビルシリーズ第6作目。ハードボイルドものである。
リディア・チンは中国系アメリカ人ですっきりした美人の中年女性。一方
ビル・スミスはアイルランド系アメリカ人で無類の酒好き(バーボン)ヘビ
ースモーカーである。武骨な大男で血の気が多く、傷が絶えない。二人は時
折コンビを組んで仕事にあたる私立探偵業である。
ビルは普段ニューヨークに住んでいるがたまにNY北部の丘陵地帯アップス
テート地域のスコハリーにある山小屋に滞在する。そこで好きなピアノを心
置きなく弾く(モーツァルトの変ロ短調アダージョ、ハ短調ソナタなどが好
きだ)のが最高の時間である。
そんなある日地元の農園主イヴ・コルゲートから最近盗難に遭った大事な絵
画を取り戻して欲しいと依頼があった。ビルはリディアにイヴの取引画廊など
周辺情報の収集を依頼する。これがこの作品の中核事件であるが、なじみの酒
場の主人トニーの弟ジミーが殺人事件の重要参考人として追われ彼の行方を追
うのが加わった。そこにフランク・グライスというならず者が黒幕として浮か
んできた。この事件がイヴの盗難事件と係わりがあることが次第に明らかにな
ってくる。
そして郡の有力な実業家マーク・サンダーソンとその娘ジニー、ビルの知人
州警察主席捜査官マクレガー、郡保安官ブリンクマンなどが入り乱れ事件は混
迷を極める。
圧巻は作品の終盤でジミーが逃避している石切り場での銃撃戦。ビルもリデ
ィアも怪我、マクレガーとフランクの手下のアーノルドは死んだ。
ビルとリディアは互いに憎からず思っている間柄で二人の軽妙な会話がたま
らない魅力なのだが、ビルは今回の事件で知り合ったイヴとの間にそこはかと
ない微妙な感情が生まれる。奪われた絵画も戻って二人が別れる場面は静謐な
がら切ないほどロマンチックで泣ける。
「またこちらに来た時には会いに来てくれるかしら」
「だいぶ先になるかもしれませんよ、イヴ」
イヴが手を取った。
「私はいつもここにいるわ」
わたしはイヴを抱き寄せた。今度はほんの短いあいだ。そして、どちらから
ともなく体を離した。
(以上この項終わり)