読書・水彩画

明け暮れる読書と水彩画の日々

定番の散歩道

2016年08月26日 | 里歩き

◇ 定番の散歩道はいま夏真っ盛り
  近頃は暑いのでさぼりがちであるが、できるだけ定期的に歩こうと思って、3キロコースと
 4キロコースを作って、なるべく週3~4回を努力目標で歩いている。4キロコースでほぼ1時間。
 ちょうどよい運動量ではないだろうか。
      今週は2回目。
 
   家を出ます。9:10。
                               もう気温は30度近くになっています。


   最初の曲がり角。


   左折すると坂を下ります。


  交差点。信号を左折します。


    運送会社の運転手用の
                                自販機で、安い。飲料購入。

    右に霊園


  左にゴルフ場(ショートコース)


    以前はよく行きました。

 
  大津川沿いの稲田が一面に広がる。


     時に巨木があって道路に覆いかぶさる。


 


       これはすべて雑草です。


     ここは地味がよくしょうが、ほうれんそう、
                               ねぎ、を順番に作っています。


     田圃の排水路脇にはカラスウリが。


 


       宵待ち草、待宵草


 


       稔るほど首を垂れる稲穂かな


     結構シラサギがいます。


     やがて大津川にかかる権現橋を渡ります。
                               9:30

    大津川は手賀沼に流入する利根川水系一級河川
                               のひとつです。

     40センチくらいの鯉がうようよいます。

 

 

     すでに取り入れの済んだ田圃も。


     夏空の一本道、広がる稲田


   


     栗が色着いてきました。


     規格に合わない?捨てられた西瓜。


     徒長した稲はこのように大風に負けて
                               倒伏します。

     大津川の南の橋「しもはし」を渡ります。


     普段歩く土手の道は、夏草が茂り通れません。


  最近できた金・土だけ営業する手打ちそばやさん。


     こんなここじゃれた喫茶店もあります。


     結構余裕のある家です。


     交差点。信号を渡ります。


    この辺にはこんなお城のような家が結構あります。


 


     行き付けの図書館・近隣センター


    駅に向かう大通り。


    田舎の駅のロータリー。
                                でも一応タクシーはいます。

    最終コーナー駅前通り。突き当ったら右折。


    これで家に到着。およそ4キロで10:10.


                              (以上この項終わり)


 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第155回直木賞受賞作品『海の見える理髪店』オール読物9月号

2016年08月22日 | 読書

◇『海の見える理髪店』作者:荻原 浩 『オール読物』9月号掲載 文芸春秋社 発行

    
  
  我が家では「オール読物」を定期購読している。アメリカに住む次女が日本の読み物に飢えていて、単
 行本を買うと高くつくというので新鮮な内容でかつバラエティに富んだ小説が掲載されているこの雑誌を
 定期購読し、夫婦で読み終わったらアメリカに送ってやることにしている。
  定期購読の特典で22日発行の雑誌は20日に届く。早速第155回直木賞受賞対象作品『海の見える
 理髪店』と『いつか来た道』、『成人式』の3編の短編小説を読んだ。
  いつものことながら、まず選考委員会のメンバーの感想を読む。これがまた選考委員各氏の小説への持
 論、価値観、世界観、個人的好みなどがよく表れていて面白い(選考委員は、浅田次郎、伊集院静、北方
 謙三、桐野夏生、高村薫、林真理子、東野圭吾、宮城谷昌光、宮部みゆき)。

  受賞者荻原浩氏の作品はこれまで読んだことがなかったが、「上手に泣かせる短編」(宮部)、「ベテ
 ランらしいうまさや配慮に一日の長を感じる」(浅田)、「おだやかでいて鋭い。まさにプロの文体であ、
 る」(伊集院)など大方の委員は高く評価していた。私個人としては『海の見える理髪店』もよかったが、
 『いつか来た道』の方がよかった。作者は男性なのに、女性の心理がうまく表現されていて素直に読んで
 いけた。
  受賞作対象の作品は、宮城谷氏の評「つくりものの気配が濃厚に残っているため小説の世界に素直に入
 っていけない」や高村氏評「熟練の手で紡がれている物語はどれもあざとく、予定調和的ではあるが…」
 にあるようにうまく作りすぎた作品のように思えた。
  受賞者の弁で荻原氏は「「賞をもらうために書いているわけじゃない」。日頃、負け惜しみ半分でそん
 なことをほざいている人間なので、こんな時にどうリアクションすればいいのか困っています。…冒頭の
 セリフをほざいた後には、いつも続きの言葉があります。「でも、貰えるなら、貰う」。というわけで、
 いただきます。」には笑った。
                                     (以上この項終わり)

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

真夏の贈り物・果物を水彩で描く

2016年08月16日 | 水彩画

◇ ブドウともも
 妻の友人Kさんはいつも今頃ご当地のくだもの・ブドウを送ってくださる。私は食べる前に
透明水彩でこれを描く。今回は急いで桃を買ってきて、鎌ヶ谷のナシ園から届いた「幸水」と
一緒に描いた。果物だけでは寂しいので手持ちのワイン(チリワイン・アルパカの白)とワイ
ングラスを添えた。
 ブドウは栃木市、旧大平町の皆川農園産。ブドウの王者巨峰のほか新種だという「天秀」。
マスカットのような色合いで、熟してくるとほんのり朱色がかってくるらしい。
 桃はハイライトがリンゴのようにはっきりとはしていない。柔毛がうまく表現できれば成功。
梨は独特の茶色のそばかすのようなものがあれば「梨」であることが分かってもらえる。
 例によって背景色に苦労した。

  
    CLESTER F8
                                          (以上この項終わり)
 
 
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

奥田 英朗 『噂の女』を読む

2016年08月12日 | 読書

◇ 『噂の女』 著者: 奥田 英朗  2012.11 新潮社 刊
  
  

  一応10話の形式になっているが、全体として糸井美幸という一人の悪女を中心として、
 恐ろし気な話がつづられる。この3、4年で彼女が付き合った男は次々と変死している。
  狭い町でうだつが上がらない不幸せな男女の前に謎の女が現れる。金になりそうな話
 に食いついて、次々にものにしていくやり手で怖い女。 

  糸井美幸は高校生時代はおとなしく目立たなかった。しかし短大に入ってから人が変
 わったように活発になり、男好きのする容姿で次々と裕福な若手実業家の男を手玉にと
 り財産をむしり取ることで黒い「噂の女」となる。
  これまで警察はこうした不審死に対しどんな捜査をしていたのか不審に思うが、ひょ
 んなことである警官が重なる不審死の中心人物が糸井美幸であることをつかみ真相究明
 に動き出す。しかし最後まで追求できるかどうか。とにかくしたたかな女だから。
  舞台は中部地方の中規模都市とは思うが、名古屋っぽいニュアンスがあるがどことも
 判然としない方言が飛び交う。その軽妙洒脱な会話も奥田英朗的で面白い。

                             (以上この項終わり)
  

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

宇江佐 真理の『無事・これ名馬』

2016年08月09日 | 読書

◇『無事・これ名馬』著者:宇江佐 真理  2005.9 新潮社 刊

 

 本書の著者宇江佐真理は昨年2015年11月に亡くなった。享年66。昨今の時代小説ブームの中で、
「居眠り磐音江戸双紙」の佐伯泰英などとはまた違った温かみのある江戸期の市井の姿を温かい目
で描いて好感が持てる作家だった。
 鎮魂のつもりでというと大げさであるが梅雨明けの熱い最中、改めて1冊を選んで読んだ。
 ご存知の通り宇江真理といえば『髪結い伊佐治捕り物控え』シリーズが有名である。世渡りに少
々屈託のある伊佐治とその内妻お文を取り巻く下町の世界が舞台で「オール読物」などで読み、飽
きないシリーズものであったが、15話で作者が亡くなってしまった。惜しい人を亡くした。

 さて、本書も初出は小説新潮で、2003年から2005年にかけて書かれたもの。江戸町火消「は組」
の頭取吉蔵が主人公であるが、その娘お栄、娘婿の由五郎、孫のおくみ、お栄のかつての恋人金次郎
などが、ある日「頭に男の道を教わりたい」と突然現れた御家人の長男村椿太郎左衛門という7歳の
子によって家族の生活が新たな彩りを見せていく。吉蔵はまるでわが息子のように太郎左衛門の成長
を目を細めて見守っていく。全6話の最後「無事、これ名馬」では太郎左衛門は30歳にしてようやく
結婚することになった。吉蔵は赤筋入りの半纏を羽織り、木遣りを唸なって見送る「は組」とともに
門出を祝った。そしてその年の夏、吉蔵は亡くなった。
 江戸の町火消の仕組み、火事場での消火活動の実際、町場で日常くり広げられる様々な出来事が生
き生きと綴られてほほえましい。

(以上この項終わり)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする