リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

リュート音楽のひととき

2005年12月19日 09時08分13秒 | 音楽系
昨日は,シリーズコンサート「リュート音楽のひととき」の第1回目,たちあげでした。前日の天気予報では,どうも雪になるらしいことはわかっていたんですが,朝起きると案の定積雪。

でも空は晴れていて,やれやれこれで大丈夫と思っていました。で,いざ会場のミューズに出発というころから,何やらまた空模様が怪しくなってきました。帰りにまた雪がふるといけないので,スノータイヤ装着の家内の来るまで行くことに。

何年か前もコンサートの当日雪になったことがありました。この時は,国道が大渋滞でしたので,楽器を担いで電車に乗りました。あのときは大変でした。私はもともと雨男ですが,どうも最近は雪男みたいです。(笑)

コンサートは,副題を「ヴァイスへの道」としました。リュート奏者最後の巨人,ヴァイスに至る音楽を体系的に聴いていこうという試みです。ま,体系的といっても大体ですけどね。(笑)時間も限られていますし。

コンサートをするとき,多くは主催者の意向や,観客の傾向などを考えてプログラムを組みますが,このシリーズはそういうのは一切考えないというわがままコンサートです。自分で企画して自分で演奏するので当然と言えば当然ですが・・・

今回は結果的にはほとんどの曲がフレンチになりました。一般的にはちょっと敬遠されがちなフレンチ・リュート・ミュージックをずらっと並べてみましたいかがだったでしょうか。フレンチはたぶん聴く方も弾く方ももっとも敬遠してしまう傾向があるみたいです。一般のクラシックの中でマイナーな古楽→その古楽の中でもマイナーなリュート音楽→そのリュート音楽の中でもマイナーなバロックリュート→そのバロックリュートの中でもマイナーなジャンルのフレンチ,って感じです。(笑)

とっつきが悪いということはこちらも承知していますので,いくつか工夫をしました。まずトークを増やして曲や楽器についてお話しながら進めること,それからパワーポイントを使ってビジュアルにも工夫をしました。もう一つ,ミューズサロンでは特に必要ではないとは思いますが,あえて小音量のPAを使いました。先日紹介しました例のシステムです。

ということでそれなりに努力をしましたが,フレンチを楽しんで頂くことができましたでしょうか。次回は2月26日(日)15時30分同じくミューズサロンです。プログラムはヴァイスを中心としたプログラムです。ご期待下さい。