リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

録音機材遍歴(2)

2009年01月21日 12時06分47秒 | 音楽系
こういった人柱といいますか、いくたの失敗の後、ある程度実用的になったのは、極く普通のコンピュータとLOGICによるハードディスク・レコーディングでした。要はコンピュータの性能が飛躍的に伸びて、録音なんかは軽く出来るくらいになってしまったわけです。今やハードディスク・レコーディングなんて夢でもなんでもなくて、当たり前のことになってすでに久しいです。

コンピュータのハードディスクに録音する場合、どのくらいの音質になるかはオーディオインタフェースの性能に依存します。今使っているEDIROL UA-1000だと24ビット96KHZですので、今のCDレベルよりはいい音ですが、SACD(スーパーオーディオCD)には遠く及びません。

昨年の秋にKORGが1ビットレコーダーの上位機種を発売しました。これはSACDと同じフォーマットで録れる優れもの。早速飛びついてしまいました。でも80ギガのハードディスクを内蔵しているというので、AKAIの轍を踏まないように慎重にメーカーにハードディスクのアクセス音について問い合わせをしました。メーカーの回答は、2.5インチのHDでファンレスなので動作音は極わずかとのこと。若干心配もありましたが、買ってみて耳をそばだてて聞いてみましたが、アクセス音などの動作音は皆無といっていいくらいで安心しました。

このKORGの1ビットレコーダー、MR-2000Sはファンタム電源がついていないので、プリアンプが必要です。これは落とし穴でしたねぇ。実はBehringer社のUltragain Proというプリアンプを持ってたんですが、まぁあんまり必要ないか、と思って米兵(「こめひょう」と読みます。名古屋の大須の質屋さんです。アメリカ兵ではありません)に売ろうとしていたところでした。売りに行かなくてよかったです。

早速MR-2000Sで録音してみましたが、超高音質(=非可聴域を沢山含む、アナログ録音に限りなく近い)の録音って、くっきりはっきりじゃなくて、やさしくしっとりという感じになるんですね。いやぁすばらしいもんです。でもちょっとお値段ははりましたが。(笑)