リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

英検準一級

2013年12月13日 19時46分49秒 | 日々のこと
文部科学省は、全国の公立中学・高校の英語教員のうち「英検準1級レベル以上」の英語力を持つ教員の割合を、初めて都道府県別に公表する方針を固めた。...

というニュースを見たんですが、英語教員のレベルアップは結構なことですねぇ。英検の準1級は「英語圏での社会生活を不自由なく送れる」レベルということですので、そのくらいの先生に教えてもらっていれば、生徒の英語力は十分つくと思います。

私の知っている範囲で言いますと、残念ながら10年前まで(それ以降は知りません)の英語教員の英語運用力はお世辞にも高いとは思えませんでした。日本の公立学校の英語教育については何度も方向を変えたりしていますが、そんな必要は全くなく、英語教員のレベルさえ上がれば全てが解決されると思っています。

小学校の早期英語教育?はい、そんなもの不要です。小さいときは国語をしっかりとやりましょう。会話重視の授業?文法をしっかりやりましょう。そんな口先だけでぺらぺらしゃべる練習したって、話が続くのはせいぜい10秒です。でもそういったことを英語運用力が十分ある先生のもとで学びましょう。ここが肝心なんです。履修年齢は今の中学校3年間でいいと思いますが、できれば2年繰り下げて小学校5年生から初めて中学校1年生で修了、あとは選択とする、というところが公教育としての英語教育として最も効率的なのではないでしょうか!

なんて、当事者じゃなくなって10年もすると無責任に思い切ったことを言えるものですねぇ。(笑)でも準1級を通った先生の割合を都道府県別に公表するらしいですが、また始まりましたねぇ。こういう事業は粛々とやるもんです。どこそこの県は割合が一番高いだの低いだのという話になるにきまってるではありませんか。ホントに文科省というのはロクなことを考えません。

でもまぁ、こういっておいたあとで肩を持つわけではありませんが、こと英語教育に関しては専門外の方からの雑音が一杯入ってくるという特質があるようで(音楽教育に関して門外漢から雑音が入ることはあまりないでしょう)文科省としては公表するということにせざるを得なくなったというのが実際のところじゃないかと想像致します。

日本人の英語力アップのために、教員の研修費用を出し、給与も上げつつ、はよ準1級くらいは取りましょうと励ます、という事業を15年くらい前からやっていれば(15年前というのはいわゆる「ゆとり学習指導要領」が告示された年です)制度なんか何もいじらずとも相当レベルはあがっていたはずです。