リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

BWV996の録音

2014年01月08日 17時49分00秒 | 音楽系
BWV996の手持ちの録音を調べて見ました。

ホプキンソン・スミス 録音年1981-2
へ短調で演奏しています。楽譜も出版されていますが、ヘ短調での演奏はめちゃくちゃ難しいです。

ルツ・キルヒホーフ 1987
ホ短調で演奏しています(ただし440です)が、聞いた感じではニ短調調弦のまま強引に録音したみたいです。ライナーノートにもスコルダトゥーラのことは書かれていません。ちなみにこのライナーノートの日本語訳、リュートも英語もわからない人が訳したみたいです。

コンラート・ユングヘーネル 1988-9
ト短調で演奏しています。とても苦しそう・・・同情しますが。

今村泰典 1991
ト短調です。楽譜も出版されていますが、このト短調版もプレイヤビリティはいいとは言えません。

ヤコブ・リンドベルイ 1992
このブログで紹介しましたように、彼はロイスナーが使っていたスコルダトゥーラを使ってホ短調で演奏しています。

ポール・バイヤー 2011?
ホ短調です。ダウンロード版でライナーノートがありませんので、スコルダトゥーラを使っているかどうかはわかりません。聞いた感じでは使っているような。

ロバート・バルトはヴァイス専門なので録音していません。ポール・オデットも録音していません。ロルフ・リスルバンドは当時のタブラチュア版のみによるアルバムはありますが、996番は録音していないようです。エドゥワルド・エグエスは996だけ録音してないみたいです。

まぁこんなところでしょうか。思っていたより録音点数が多いですが、こうして見てみると最近はあまり録音されていないです。今後はスコルダトゥーラでホ短調がトレンド?になっていくのでしょうか。