リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

鬼武者!影武者!!

2014年02月05日 19時34分02秒 | 音楽系
前代未聞のスキャンダルかな。本ブログでも取り上げたことがある、佐村河内守さんは実は自分で作曲をしていなかったというのです。(当ブログの記事は昨年の6月4日付けです)

NHK NEWSWeb

お涙頂戴のストーリーでもって一儲けしようとした(もうすでにした?さらに儲けようとした)人たちは大慌てですね。コンサート公演、CDの販売、書籍など全て中止、販売停止になったようです。さらにはコンサートを聴きに行ってボロボロ泣いていた人たちは今どういう気持ちなんでしょう?

JASRACは「権利の帰属が明確になるまで作品の利用許諾を保留する」とのこと、保留中の作品の演奏、放送はできなくなるらしいので、ソチオリンピックで佐村河内守の曲を使っているナントカというフィギュアスケートの選手はどうするんでしょう。

本当の作者は桐朋学園大学作曲専攻で非常勤講師を務める新垣隆さんらしいですが、多分カネをめぐってのトラブル、まぁ有り体に言えば、俺が作ったのに何でこんなに「影武者代」がすくないんや、というようなことがあったんでしょうか。それにしても、新垣さんが明日「お詫び」の記者会見をするそうですけど、ナンか変。影武者はお詫びする必要はないと思うんですけど。

当ブログでも書きましたように、交響曲第1番なんかとてもいい曲なので、このスキャンダルがもとで葬りさられてしまうのが惜しいです。コンサートを企画しているプロモーターなんか憤っているらしいけど、コンサートって曲を聴くものでしょ?誰がどういういきさつで書いたは本来曲には関係がないことだから、公演もすべきだしチケットを買った人たちも聴きに行くべきですね。でもそうならないということは、図らずもお涙頂戴ストーリーでボロもうけしようとしていたこととそれにだまされていた人たちの滑稽話でカネが動いていて音楽そのものは蚊帳の外という構図が露呈したわけです。というか最初から露呈はしてましたけどね。(笑)