リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

恐ろしい話→メカニズム解明!

2015年02月04日 17時36分54秒 | 音楽系
最近の世の中は恐ろしい話が一杯ですが、こちらも考えようによってはとても恐ろしい話。

私の楽器のケースの多くは、超軽量のラソオマケースですが、全てストラップがついています。このストラップでもって楽器を肩にかけて歩くと両手が空くのでとても便利です。

ところが、頻繁というほどでもないのですが、何かの拍子にポロっとストラップの金具が楽器についている環から外れることがあるのです。今まで2,3回はあったと記憶しています。このケースを使い始めて10年ちょっとですので、10年に2,3回というのは決して高くはない頻度ではありますが。

でも最悪の場合楽器が下にドンと直撃してしまう可能性があります。幸いにしていずれの場合も楽器のケースを押さえていたので事なきを得ましたが、ケース毎直撃したらほぼ確実に中の楽器は故障するのではないかと思います。10年に1回でもこんなことが起こったのではたまりません。

でもどうしてはずれそうもなさそうな金具が外れてしまうのか?これがなかなかわからなかったのですが、最近金具をいじっていたらその「メカニズム!?」がわかりました。


楽器を床とか地面に置くと、ストラップはこんな感じになります。この状態で外れることはありません。



ところがこんな感じになっていると危ないです。



上の写真の状態から手の方向(左下方向)に引っ張ると知恵の輪が抜けるようにポロっと外れます。


対策としてはストラップの金具と楽器側の環をしばっておくことです。この状態でも理論的には外れる可能性がありますが、しばってあるので、楽器がストラップからはずれるということはありません。

壁ドンならまだしも、楽器ドンでは洒落になりません。こういった類いのケース用ストラップをお使いの方はくれぐれもご用心。