リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

芸能人格付けチェック

2019年03月28日 18時29分40秒 | 音楽系
今回も見てしまいました。前回は昨年か半年くらい前だったか覚えていませんが、芸能人格付けチェックです。前回、オペラ歌手で、「世界的オペラ歌手」と「素人オペラ歌手」を芸能人が聞き分けるというのをやっていました。

「素人オペラ歌手」というのですから、ママさんコーラス(今はそんな言い方はしない?)でやってらっしゃるくらいの方が出ると思っていましたら、著名な音楽大学の大学院に在学中の方が出てらっしゃいました。まぁまだ仕事をしていないのですから、「素人」には違いないかもしれませんが、そのうちプロになるだろう人でしたから、結構な実力でした。私の耳には「世界的オペラ歌手」の実力がどうも相当怪しい感じに思いました、というのを前にブログに書きました。

で、今回の番組で興味を持ったのは、チェック5のアカペラ編です。というかチェンネルを回したら(実際に回したわけではないですが)偶然次にアカペラ編だということが分かったので見たのですが、今回はしっかり検証してやろうと録画もしました。

聞き分けるのは、海外公演を数多く行い、全米アカペラ協会のジャズ部門「年間ディスク賞」を日本人のグループとして初めて受賞したプログループのアカペラと、一般企業で働き2週に1度くらいのペースで集まって楽しんでいる会社員グループのアカペラです。芸能人の判定では、前回みたいに圧倒的にアマチュアという風にはなりませんでした。テレビのスピーカーで聴いた感じではベースの音域がほとんど聞こえていないので、録画したものをオーディオ機器を通して聞き直してみました。

結果はもう歴然、プロは各音域バランス良く出ていて、ベースもとてもしっかりしていました。この2つで比べればプロの圧勝です。でもねぇ、そのプロも世界的だかなんか知りませんが、音程が今一つでした。世界にはずっと上手なアカペラが存在します。例えば・・・

https://www.youtube.com/watch?v=zp28RylttZ0

やはりこのくらいはできないと・・・。昔、山下達郎が自分の録音のバックコーラスが思うような人材が集まらないので、全て自分1人で多重録音したというはよく知られた話ですが、今もそんなに実情は変わってないのかも。まぁさすがに何とかダックスだとかデューク何とかが最高の実力者だという人はいないと思いますが。あ、ファンの方がいらっしゃったらごめんなさいね。味わいとか時代性というのはまた別物ですから。

そうそう、格付けのテーマとは離れますが、英語の発音が両グループとも相当下手なのもなんとかならんかなぁと思いました。英語の発音はヨーロッパの言語の中でも難しい方だと思いますが、日本では義務教育等で英語を勉強しているので、発音に関してはこんなところでまぁいいかなって感じに考えている歌の人が多いように感じます。英会話では、少々発音やイントネーション等が崩れていても通じたらいいわけですが、音楽の場合はそれではまずいです。音楽はコミュニケーションではなく表現(芸術)ですので、音素レベルの正確な発音が必要です。学校では音素レベルで正確に発音できる先生はとても少ないし、街の英会話学校でも普通はそこまで教えないでしょう。ある意味ではできないというのも無理のないことではありますが。