昨年末に私の楽器たちの仲間入りをした Attiorbato ですが、どういう弦を張るか試行錯誤中です。というのも一応このセットでということで組み合わせた弦をラースに送って張ってもらっていたのですが、どうもいいセットだったとはいえません。
セットは1,2コースをGamutのナイロン、3コース以下をカーボン(Savarez KF)で張ったのですが、そもそも弦の精度が揃いも揃ってよくありません。正確なゲージで定評のガムートナイロンまでが運悪く振動がよくありません。
そこでバロック・リュートで定着しているソリューションに基づき、1,2コースをガムートナイロン、3,4コースをKF(カーボン)5コース以下をローデドナイルガット(CD弦)で張ることにしました。張力は全弦3.5kg程度に揃えました。
弦長が64cm/88cmと短いのでいっそ6コース以下を金属巻き線という線も考えられますが、今回はとりあえず手持ちの弦から上記のソリューションで行くことにします。
ただ手持ちの弦で全て用立てることはできず、中古品(なんかのときのために古い弦は保管してあります)を使ったり、少し張力不足の弦も使ってなんとか揃えました。
2月のコンサートでこの楽器を使う予定ですが、果たして通奏低音のバスの音が通るか若干心配ではあります。12月のコンサートでは同じ弦ソリューションのフレンチ・テオルボを使いましたが、弦長が十分に長い(75cm/116cm)ので全く問題はありませんでしたが、この80%以下の弦長の楽器でどうなるかはやってみないとわかりません。中音、高音域はよく音が通るのでいいような気もしますが。
不足している分と予備の分を合わせたCD弦はドイツの販売会社に発注しました。念のため、同社には巻き弦セットも発注しておきました。まぁ保険みたいなものですね。巻き弦だとギンギンに鳴りすぎるかも知れませんが。
今月の26日には用事が被ってしまい行けなくなってしまったので残念なのですが、幸い(?)1月のコンサートはリュートの出番がなさそうなのでホッとしてますワン🐶
ダウランドの曲が好きで、以前はもっぱらギターによる演奏で満足してましたが、最近は困ったことにダウランドはリュートでなくっちゃって耳が求めてくるのです。
この前偶然、先生が若い頃(高校生時代?いや大学生かな)に弾かれたウォルシンガム(ウォーシンガム)を聴いて感激し、AmazonでCDを漁ってたらスウェーデンのBISが昔制作した4枚組のJohn Dowland: Complete Music for Solo Luteに入ってたので、それを聴いて心を慰めております。
驚いたことに1枚目の最初には以前先生が翻訳されたRobert Dowlandの教本に載っている曲から10曲並べてありました。ギターで聴き馴染んでいた有名な曲にも、異なったヴァージョンの曲があるみたいで大変興味深かったですワン🐶
遅くなりましたが、謹んで新年の慶びを申し上げます。
今年もよろしくお願いしますワン💕(´ω`)\