リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

日本の改善(1)

2025年01月04日 15時04分34秒 | 日々のこと

わたしは決して「かぶれ」ではありませんが、昨年ストックホルムに滞在して日本も早く見習わなければいけないなと感じたことがいくつかありました。

キャッシュレス決済が進んでいるというのは前に書きましたが、日本が特に遅れているというわけではありません。でも日本の場合キャッシュレスのブランドが妙にたくさんありそれらに対応するインターフェイスがばらばらで大変使いにくいのです。

バーコードを使うものもあれば、タッチ決済のピッで済むものもあります。それでもってバーコードの読み取りが上から読み取るのか下から読み取るのか、はたまた少し離れた横っちょに置いてある端末にかざすのかバラバラです。そして多くは少し高い位置にあって平置きです。

ストックホルムの街中にあったレストラン、コンビニ、その他商店の場合は全て同じ方式です。カードのタッチだけでしたけど。そしてこれが重要なんですが、読み込みの端末は大体皆同じ形で平置きではなく縦置きでした。縦置きだとユーザーがポケットからカードを出してすぐに端末に当てられます。そしてちょうどユーザーの視線の前に置かれていました。

日本のこの手の端末はカードやスマホを「置く」という意識が設置者にあるようです。この意識を「当てる」に変えるだけで相当使い勝手がよくなるのではないでしょうか。今の日本のインターフェイスはバベルの塔状態です。このあたりは消費者庁あたりがガイドラインを出すことでかなり改善されるのではないでしょうか。改善自体は技術的にそう難しい話ではなくどちらかというと意識の問題、ユーザー側に立っているかどうかの問題だと思います。

 


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2 コメント

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Unknown (やまねこ)
2025-01-04 18:32:42
こんにちは。
同感です。
外国へ行くと、否応なく日本と比較するのは自然なことですよね。
日本が世界標準に順応しようとしてるのはわかりますが、それを仲介する様々なことが統一化されておらず、バラバラ。
これは先生がご指摘される決済関係だけでなく他にも多くあると感じます。
大体、省庁がそもそも司令塔がバラバラと言う根本的な問題もあると思います。
日本は省益重視の縦割り行政の弊害が多くある。もう昔からそうです。
防災庁だの、子ども家庭庁だの、やたら役所と役職を作ろうと、或いは作ってますが、実際に本質的に国民側に立って機能してるのか疑問が多すぎです。
決して欧米が日本よりも全てが優れているなんて思ってないですし、私も欧米かぶれでも無いですが、やはり欧米社会のシステム等を見ていても、日本、ガラパゴスやなあ・・・と思うことも。
そういう日本は、ISO国際規格を取得する監査、審査が拡充する国なんですけどねえ。品質、ITサービス、環境など9つも規格があるのに、マイナーカードを一つ取っても、失態や普及が進まない。
日本人の保守性や文化というものや、国民性も関係してるのでしょうが、一部の進歩的な人を除いて、ほとんどの国民は最先端という環境とは無縁な気がしますねえ。
地域の回覧板、町会費の徴収にしても、誰1人、PDFにしようとか、口座振替、電子決済の単語さえ出ない有様。
まだまだ30年以上もかかるんでしょうかねえ。
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re (nakagawa)
2025-01-04 23:27:29
トップがだめというより、一般市民のすぐ近いところにいる行政人がしっかりしていないのが日本の問題のような気がしますけどねぇ。町内会は相変わらず昭和中期のまま。おじいさんが封筒に入れた文書を持ってきます。すぐ近いところにいる行政人たちは相変わらずファックスを使っています。
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