今日の日経新聞の記事。
----------------
アップルが10年越しのEV開発を断念した。世界的にEVには追い風が吹いているとされるさなかだ。今回の決断はそれだけ実用化が大変である事実を示している。(中略)だが、これからはそう簡単にはいかない。アップルでさえ、つまずいたのだ。世界を巻き込んだ自動車産業の変化は、日本にも国家レベルでのEV戦略とそれに向けた取り組みを促している。
----------------
アップルが何かすごい車を出してくるという期待はありましたが、正直やっぱりなという感じがしました。少し前にはダイソンがEV開発を断念しましたが、なかなかEV開発というものは難しいようです。あのテスラでさえ何度も困難を乗り越えてやっと今に至っているのですから。
足下ではEVの販売は低下してますし中国やドイツでも販売補助金を打ち切っていますので今までみたいな伸びはないでしょう。メルセデスなんかは少し前までは、ウチはEVだけで行くと息巻いていましたが、最近はトーンダウンして内燃機関車もまだ選択肢のひとつだと言い直しています。
日経新聞などマスコミの多くはEVが今は販売数低下でも中長期的には必ずEVが主流になるという前提をくずしていませんがシロウトの直感ですがそれは間違っています。中長期的なら水素でしょう。
アップルがEV開発を断念したのは、目標としていた自動運転技術開発が大変だったこともあるでしょうけど、多分EVを見限ったのだと思います。その辺はアップルですから世の中の流れを冷静に見ているのではないでしょうか。そもそもEVに向かって行ったのは決して自然な流れなどではなく、中国の国策とそれに乗っかったドイツが見切り発車で進めたことですから。ドイツはクリーン・ディーゼルで進めなくなってしまった諸事情がありました。
成熟した日本のユーザーはほとんどEVに食指を伸ばしていません。いいものならとっくに皆さん買っています。そうそうホンダ+ソニーのEVも大丈夫かな?そのうちにもっともらしい言いぐさで発売延期とか言うんじゃないですか。大体ソニーが提唱している車内エンタテイメントみたいなことは別にEVじゃなくてもいいですしね。
同感です。
海外勢はともかく、ましてや日本ではどうなのかは、私も大いに疑問に思っていたものです。
EVとはいうものの、大体、電力需要が度々逼迫し、エネルギーにも事欠く日本でEVが全盛になるとは思えない。
しかも、中東情勢次第で、電気代がすぐに上昇し、一定の上限額を電力各社が国に申し出て値上げをする状況で、どうして家庭にまで行き渡るというのでしょうか。
技術的なことよりも、むしろ全国で普及するくらいのステーションもなく、電気代も高い日本で、EVが多勢を占めるなどとはとても思えないのです。しかも仮に販売されても高額な車両代になる。
現在では水素自動車の開発に移行ぎみではないでしょうかね。
クリーンという意味では第一候補です。
ガソリンエンジンに代わる車で庶民層に普及するには、まず安さ、維持費、航続距離で、並行してそのデザインでしょうか。
ま、当面はハイブリッド車が日本では主流というのは続くのでしょうね。
そして私の一番気になることは、政府のやることです。旧車オーナーの機嫌を損ねるような真似はするなと言いたいですね。
13年超、18年超などと重課をし、新車の販促に貢献するような自動車業界の意向を反映するようなことは止めてもらいたいです。今後、脱炭素化の目標設定の手前、ますますガソリン車を所有するだけで税の負荷を過重させるような法改正をやらかすのでないかと危惧します。
なんでも財界等の意向を献金のギブテイで行う政府ですからね、心配です。
古い物を大事に使うことこそエコだと思います。飽食と使い捨ての日本に余裕は無いはずで、海外の手前、おかしな見栄でバラマキに終始せず、本質を見て欲しいと強く思いました。
私の愛車F60も今年の4月で丸7年で車検です。まだまだ乗るつもりですが、次の次の車検を過ぎると自動車税が上がるみたいですが、そういうのは止めてほしいですね。