寄り道 まわり道 遠くへ行く道

新しいことを見つけるって楽しい!

若き科学者への手紙

2016年03月28日 | レビュー
若き科学者への手紙: 情熱こそ成功の鍵
エドワード・O・ウイルソン
創元社


この間図書館で移動中に読む軽めの本、、、と思って借りたうちの一冊。昆虫学の世界的権威、エドワード・オズボーン・ウイルソンの本です。TEDでも見れます。

本業のアリの話もおもしろいし、どうやって研究の道を切り開いてポジションを確保していくか、という「科学者への道」についての記述は大変参考になります。私が付せんをはったのは、技術に固執するなというところです。新しい機器が開発され、非常に詳しい解析ができるようになった。でも自分のところでは買えないし扱えない、ということであきらめるのが私の常ですが、この本には「その技術を扱える協力者をつのれ」と書いてあります。ええ、本当にその通り。また、自分が習得している技術にも固執するなということだと思います。特殊な技術で身をたてようという誘惑に陥るな、技術は使うものであってほれこむものではない、と書いてあります。

ここが重要。
「君が最優先すべきはプロジェクトだ。利用できる方法は何でも使って、結果を公表することだ」(p70)

新しいことを勉強したり、研究したりすることは楽しいことですが、「結果を公表」には全然楽しくない苦行が伴います。わたしも自分の仕事の中で一番楽しいのは「実験して解析すること」で、一番しんどいのは「リバイスして再投稿」ですね。でも、がんばらないといけません。



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ブックレビュー

2016年03月08日 | レビュー
最近読んだ本。

賛否両論ありましたが、先の戦争について考えるきっかけになると思います。
永遠の0 (講談社文庫)
百田尚樹
講談社


永遠のゼロを読んで、続いて戦争の本を読みたいと思って手に取った一冊。これ、めちゃくちゃ面白かったです。っていうか、すごい。水木しげるはすごいです。げげげの女房をもう一度見たいなあと思いました。朝ドラでやってた時、ところどころは見たんですが、ちゃんと見ておらず。
水木しげるのラバウル戦記 (ちくま文庫)
水木しげる
筑摩書房


次は松本清張。
うちの本棚にあり、でも読んでなかったので。内容より、主人公の品の良さにちょっとびっくり。このころの年頃のお嬢さんってみんなこんな感じだったんですよねえ。いつのまにか、品というものはどこかにいっちゃったなあ。
蒼い描点 (新潮文庫)
松本清張
新潮社


最後は、金曜日に大阪出張に行くのに軽くて読みやすい本はないか、、、と図書館に行って借りた一冊。今更?という感じもありましたが。
この本、書いてあることには納得なんですが、どうしたらしがみつかずに済むか、、、という掘り下げがないので、「うーむ」という感じ。ただ、この本が出たころは自己啓発のブームが最高潮のころですから、そうじゃない方向性もいいんじゃない?という提案をしたことに意義があるんだと思います。「勝たなくては」「勝ち残るんだ」という考えにしばられても疲れるだけよ、ってことですね。
しがみつかない生き方―「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール (幻冬舎新書)
香山リカ
幻冬舎



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疲れすぎて眠れぬ夜のために

2016年02月08日 | レビュー
2月最初に読んだ本はウチダ先生の本。古い本です。ブックオフでたまたま手に取り。

疲れすぎて眠れぬ夜のために (角川文庫)
内田樹
角川書店


ウチダ先生の本は、以前街場の読書論を紹介しました。街場の読書論は本当におもしろかったです。今回の本もさすが、というところがいろいろあって付せんもたくさん並んだんですが、でも女性と仕事の話はちょっと賛同しかねました。ウチダ先生は女性の多くが男性と同じ価値観で仕事に取り組んで疲れ切っていると思われているようですが(そこまで断言してないと言われるかもしれませんが)、わたしの周りの女性たちはとてもやわらかく楽しくしかしすごい仕事をしている人がたくさんいます。ウチダ先生の言う「まあそんなに気張らずにてれてれ行きましょう」というスタイルの人の方が多いんじゃないかなと思うんですが、、、。いずれにせよ、女性だから男性だからという意識なく、自分の人生を主体的に生きて、好きなことどんどんやって、その中に仕事もありますよという感じの友人が、わたしにはたくさんおります。そういう友人たちを見て、わたしもてれてれやってこれたと思いますね。ウチダ先生は女子大で教えて来られたし、お嬢さんを一人で育てられたと聞いていますから、女性のことはよくご存じなのでしょうが、それでも書かれたものを読むと非常に違和感を感じます。まあでもそれがウチダ流っていうもので、本を読んでの解釈は読んだ側の勝手でよろしいと言われていますから、わたしもいつも「女性のことをまったく理解しない人だな!」と思いながら読んでます。

先に「それはちがう!」と思ったことを書きましたが、なるほど!と思ったところが2つありました。

一つは、使命感を持たない人たちはストレスに弱い。という記述です。
以下はわたしの私感。
自分の役割というものを持たない人は、ストレスに弱いだけでなく、毎日の生活自体が定まりません。
でも、自分の使命なんて、天から降ってくるのを待ってても見つかりません。
動きながら考えながら、失敗して悪戦苦闘しながら見つけてゆくものです。
動きもせずなにもせず、ただ「やりたいことが見つかりません」という人のなんと多いことか。
なんでもやってみてごらん、というとやらない理由をいっぱい持ち出す。
そういう人はまずきちんと寝て食べて生活を整えて、体を動かす体力と気持ちを生産してください。と思います。

二つ目は、型が大事という話。
わたしもずうっと誤解していたような気がします。昔からの習慣、お仕着せの規則、理由もなく「やってはいけない」と押さえつけられることから、自由になりたいと思っていました。でも、この本を読んで、型には意味があるということが非常に納得できました。だからといってこれからの私が型にはまるかというと、そんな単純じゃないでしょうが、型を大事にすると物事が整列する感じがします。余計なエネルギーを使わず、スムーズに物事が進むという側面があるということに気が付きました。

ところで、最近わたしは教養とか知性とかいうことをちらと考えていました。
「知ってる」ということ、自分の引き出しが多いということは、同じ事象を見てもその理解が全然ちがって、当然その味わいや楽しさも深くなると思います。
今の学生たちはそのこと全然わかってないと思います。
学生時代ほど時間が自由になることはもう今後ないのだから、しかもこの感受性、この体力は二度と得られないんだから、今やるべきことは山ほどあるように思います。でもやらないんだな、、、。

自分には知りえない世界、理解できないことがまだまだあるんだってことさえ、気にせず通り過ぎてしまう感性。
世界が狭いでしょうね。
楽しいことの幅もきっとすごく狭いと思います。

これから大学は受験の季節。
高校3年生の皆さんは、大学に入ったらすごろくのあがり、じゃありません。
自分に与えられた時間を本気で大事にしてほしいと思います。
知性と教養って使い古された言葉だけど、それを手に入れたらきっと人生の楽しさが次のステージに上がるはず。
目の間のことだけに振り回されないで、この本や、街場の読書論も読んで、新しい考え方を知ってください。





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あさが来た

2016年01月26日 | レビュー
朝ドラの原案本、読みました!

文庫版 小説 土佐堀川 広岡浅子の生涯 (潮文庫)
古川智映子
潮出版社


ドラマの方は録画して毎日見てます~。
元気が出るドラマです。

原案本は広岡浅子さんをモデルにした小説ですが、ドラマよりは現実に近い内容になっているのだと思います。本の方では、浅子さんの強さはドラマよりずっとすごくて、しかも大変な病気をしたり暴漢に襲われて大けがしたりと、ようこれであんなにがんばらはったもんやなあと感心してしまいました。

しかしあの時代にこれほどすごい人が地元大阪にいたのに、わたしは全く知りませんでした。
まあ五代さんのことも知らんかったんですが、この小説自体が、20年くらい埋もれていたそうです。朝ドラで掘り起こされた感じらしいですね。

浅子さんは「人間は活力が大切である」と言っておられたそうですが、ご本人がその活力の塊のような人でした。わたしももっとがんばらなあかんなあ、と自然に口に出てしまうような読後でした。



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銀の匙13

2016年01月11日 | レビュー
まんが続き。
ホントはずいぶん前に発行されていたけど、買ってなかった。
12巻までは続けて読んでいたんですが。

銀の匙 Silver Spoon 13 (少年サンデーコミックス)
荒川弘
小学館


銀の匙は農業高校の話ですが、うちの学部とも大いにかぶることがあり、共感を持って読んでいました。
食べることは生きること。
そして生き物を相手にしながら生きていけるのはすごく幸せなこと。
うちの卒業生を見ていてもそう思います。

銀の匙は進路を考える高校生にも読んでもらいたいですね。
だけど当たり前ですが、生き物相手の仕事は楽しいだけじゃないんで。
そこは覚悟がいりますけども。

さて漫画を2冊続けて読んだので、また本(小説)に戻りました。
読み終えたらまた書きます。
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海街diary 7

2016年01月09日 | レビュー
まんがも読みます。海街の7巻が出ました!

海街diary 7 あの日の青空 (flowers コミックス)
吉田秋生
小学館


鎌倉行きたい~~。
実は海街の映画を見た後、一回行ったんですよね~。東京出張のついでに。
だけど時間がなくてあんまり歩けなかったから、また行きたい!

紅葉のころに行こうと思って、手帳に書いてたんですが、まったく余裕なく、消し去られました。
今度こそ実行したいです。

(まんがの感想はネタバレになるから書きませんが、このシリーズ大好きです。)
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ブラック企業~日本を食いつぶす妖怪

2016年01月07日 | レビュー
新年2冊目の本。

ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪 (文春新書)
今野晴貴
文藝春秋


学生の就職支援も仕事のひとつなので、この問題は私にとってもまさに重要課題であります。卒業生の中には、本当に心と体をすり減らして仕事している子もいて、他人ごとではなく、喫緊に真剣に考えていきたい問題です。わたしが大学で教育にかかわる人間として学生に言いたいことは、在学中しかもできれば低学年のうちに

1、労働法について学ぶこと(労働安全、労働衛生含む)
2、経済について学ぶこと、とくに人が一人生きていくために必要なお金について知ること(税金含む)
3、健康について、体のしくみについて学ぶこと

です。無知なまま社会に出るほど怖いことはありません。
正社員として就職できればそれでゴール、ではないのです。

自分はどう生きていきたいのか、を考えるとき、経済的にどう自立していくか、どう働きたいか、自分の心と体にどこまで負荷をかけていいのか、ということを知っていてもらいたいんです。

私は大学で労働基本法など全然学びませんでした。でも職場に労働組合がありましたから、そこでいろんなことを教えてもらいました。今はそういう場もほとんどないのではないでしょうか。この本に書いてある企業では、長時間労働というよりも人間の尊厳を損なう企業教育が通常化し、基本理念になっているようで、本当に怖いです。

最初に就職する会社って本当に大事。
この本はそれほど深く切り込んで課題を考察してくれてはいませんが、実例を知るためにも大学1~2年生に読んでおいてくれるといいなと思います。


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さようなら、オレンジ

2016年01月05日 | レビュー
今年初めて読んだ本です。

さようなら、オレンジ (ちくま文庫)
岩城けい
筑摩書房


ちょっと技巧的な文章校正になっているのですが、そのことよりも、「母語が使えない異国で暮らす」ということを非常に適格に表現している、と共感しました。

私がアメリカに行ったのは35歳の時だったと思います。直前に受けたTOEICのそれもIPテストは600点にあとちょっと届かないくらいの点数。それでも渡米まで毎日英語の勉強をして、英会話学校にも通い、それなりに準備をしていったつもりでしたが、ついてすぐ「先にラボに来い。ミーティングする。」とボスに言われて参加したラボミーティングは、それはもう悲惨でした。みんなが何しゃべってるか、まったくわかりませんでした。後でボスに「今話した内容をメールでくれませんか?」と頼んでようやく後で「読んで」理解しました。その最初のミーティングで話し合われた実験の日、細胞数の調整をするのに10の6乗っていうのが言えなくて、「きー」となったのを今でも覚えています。

とにかくその後も半年くらいは本当にもう嫌になるくらいわからないし、子どものデイケアで子どものクラスメイトに「わたし、赤ちゃん言葉はよくわからないのよね~」と言われる始末。私は中学時代から英語は苦手でしたから、TOEICの点数以上に英語力がなかったと思いますね。

だけど、言葉って自分を表現するものだから、それが不自由になると、ものすごくつらいんです。
ビザの書類やアパートの契約書類、保険の契約とか、すごい緊張感で読んでましたが、それでも理解不足があり、大失敗もありました。1年3か月の予定で渡米し、10か月目頃に「もうちょっと延長しないか」という話がボスから出たときには、「ええ~、このしんどいのをまだ続けるの?無理無理。」と思ったくらいです。

ホントにすごいストレスでしたね~。
そんな中、普通にちょっとしたことしゃべれるのはエチオピア人のエチオピアと中国人のチェンでした。二人とも英語は不自由なく使うけど、第2言語としてのそれでしたから、気持ちが共有できた。それからもう一人NY英語で早口で言葉はかなりわからんけどゴッドマザー的存在のパットがずいぶん精神的に助けてくれました。だけどそれでもやっぱり尋常じゃない緊張感で生きていたんですよ、あの頃の私は。

だから、母語が使えることがどれだけ快楽で自由か、身に染みてわかります。
もちろん英語が達者な人には私の例は当てはまらないでしょうけど、この「さようなら、オレンジ」に出てくるアフリカからの難民のサリマのことも、日本人研究者妻のさゆりのことも、すごく実感としてわかりますね。

日本に帰ってきて、今もこの「平安」を感じない日はありません。
母語、母国、それがどれほどありがたいものか。
何もしなくても、そのままの私でここにいていい。何の無理もなく自分の思ったことを人に伝えられる。それが母語であり、母国なのです。だから、異国で働き、生きていくというのは、本当にチャレンジングで厳しくて、母国では考えられないくらい自分が変わらざるを得ない、という経験になるのです。

だけど、本当にアメリカで暮らしてよかったと思います。今もなにひとつ忘れていない。楽しかったし、毎日充実していて、大事な大事な時間でした。



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旅の中で読んだ本

2015年07月23日 | レビュー
99%の絶望の中に「1%のチャンス」は実る
岩佐大輝
ダイヤモンド社


ドイツから帰ったらICAC KOBEで講演することになっていました。
震災の話を含めるので、参考になるかもと震災関係の本を2冊持っていきました。岩佐さんのことはよく知っていました。東北未来塾でうちの学生もお世話になっています。しかし改めてやはりすごい人だなと思いました。問題を分析する力、それを解決する力、そして未来を信じる力。しかもすごいスピード感があります。なかなか凡人には到達しえないところです。でもこのように推進力の強い人の考え方を知るのは、自分の考え方を見直すよいきっかけになると思います。

奇跡の災害ボランティア「石巻モデル」 (朝日新書)
中原一歩
朝日新聞出版


震災後の大混乱の中で、さまざまな立場の人がうまく協力して支援の輪を広げて成果を挙げたという、石巻の記録。今後に生かせる石巻モデルとして紹介されています。いろんな人が一斉に走り出す中で、なぜ組織をきちんと組み立てて連携し、成果を挙げることができたのか?ここに書かれている事例はきっと後世に役に立つだろうと思います。
しかし一方で、この本を読んで感じたのは、震災の後の活動で、こういうことが大変だった、こういうことで困ったという体験が私にもあって同じことが書かれているんですが、これってやっぱり体験しないとわからないもんだよなということです。たぶんこの本を読んでいても、同じ状況になるまでわからないんじゃないかなあという気もする。震災後ずいぶん経ってからある人(関西以西在住)に「ガスなくてお風呂何週間も入ってないんですよね」と言ったら「え?だってお風呂屋さんとかに行くんでしょ?」と言われ、「ガソリンないし歩いて行ける距離にお風呂屋なんかないからねえ」と言ったら「まさか!」と絶句されましたが、でもそんなのこちらにしてみれば当たり前。それに、お風呂なんて入れなくてもどうってことないんですよね。それより問題は排泄物の処理、それもこの本に書かれていますが、排泄物の問題を解決しなければ、ボランティアの受け入れなんかできない。当時わたしが一番「これが解決だったんだ!」と思ったのは汲み取り式トイレ。震災の時、これほど力強いものがあるでしょうか。それはこの本には書いてありませんでしたけども。ですから、アナログなものは残しておくべきです。黒電話もそう。電気につながなくても使えるストーブもそう。電気がなくても生活できる手段を残しておけば、安心なんですよ。


ドラゴン桜公式副読本 16歳の教科書~なぜ学び、なにを学ぶのか~
クリエーター情報なし
講談社


最後は震災の本じゃないです。
ドラゴン桜副読本。大学の図書館にありました。
海外に行くときは軽い本じゃないといけないので、大きさ的にちょうどいいやという理由で手に取りましたが、面白かったです。ドラマのドラゴン桜も面白かったですしね。高濱正伸氏の「今の社会、あるいは教育現場で、いちばん足りないのは『世の中って甘くないんだぞ』という強いメッセージだと思うんです。」(p98)に共感しました。だから講義もゼミも、今後も厳しくやっていきたいと思います。学生は今のステージいる限り今の発想しかありませんが、次のステージに進めば、かならず考え方も変わる。一人ひとり十分な能力を持っているのだから、それを生かさないともったいないですからね。

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今さらですが「理科系の作文技術」

2015年05月14日 | レビュー
理科系の作文技術 (中公新書 (624))
木下是雄
中央公論新社


なんと75刷、88万部だそうです。
売れまくってますね。

当然、古い本なんですが、これはぜひとも学生に読んでもらいたいですね。
タイプライターだのスライドだの出てきてびっくりするかもしれませんが、それは読み飛ばせばいいです。

多岐にわたる内容をそれぞれまとめ一冊の本(報告書)にするときの組み立て方、は非常に参考になりました。(p55 カードによる整理・収束法)
たとえば分科会がいくつかある委員会で、最終報告をまとめる、というようなイメージです。
また、最後に口頭発表の準備の仕方もかなり丁寧に書かれているのですが、これは学生にはとても役に立つと思います。
きちんと原稿を書いて練習をし、本番はメモを手にしゃべる。まあ当たり前なんですが、この本では非常に具体的にそれが示されていて、図解もわかりやすいです。
わたしもこれから学会発表が続くので、しっかり準備したいと思います。

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