寄り道 まわり道 遠くへ行く道

新しいことを見つけるって楽しい!

実際に見るとわかる。

2012年02月01日 | 仕事・研究
今日は大和キャンパス近くにあるバイオアークというところを訪ねました。リサイクルでバイオ燃料や肥料を作っている会社です。日本では食品の賞味期限が近づいてくると期限を過ぎてなくても回収されたり、コンビニでは期限が切れるとレジを通すこともできなくなります。そういったものをリサイクルして有効活用し、循環型社会を目指すというのが会社のコンセプトです。この工場の緑色のコンテナ(というには巨大すぎるけど)はドイツ製。メタン発酵で得られたガスはエネルギーとしてバスの燃料などに使われる予定だそうです。



工場を見ていて非常によくわかったのですが、リサイクルするためには「分別」がとにかく重要事項で、これって一消費者としてももっと意識を持って取り組まねばならない事項だと思ったんですね。金属やプラスチックが混入したら困るので金属探知機などで探索してますが(前処理)、「ごみを出す」側の努力でかなりそこのコストが下げられるはずですし、リサイクルして生まれてくる肥料などの品質にも大きくかかわります。



でね、これって、工場見たらほんとによくわかるんですよ、分別の大事さってのが。
わたしたちは、自分の身の回りの物の「ゆくえ」を一度たどってみるべきだと思います。

 

最近、福島に行ったときにも思ったんですが、確かにあそこはいろんな意味で無秩序に人が立ち入るべき場所ではないでしょうが、あの場所に立てば意識が絶対に変わります。私たちは知らなすぎる。自分で考える根拠がなさすぎる。生活が複雑になりすぎて、電気がどこから来るのかも知らないのに、電気なしの生活は成り立たない。バイオ燃料について、今日はいろいろ教えていただきましたが、自分の知識の足りなさに愕然としました。エネルギー問題は自分の生活に密接にかかわっているのに、知らないことだらけ。諸外国の現状も聞いて、日本がいかにエネルギー問題に立ち遅れているのかということを思い知りました。

エネルギーの問題だけではありません。どんなことも実際に見れば、必ず意識が変わる。そして行動も変わると思います。

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【ご案内】桐島洋子とハープの夕べ

2012年02月01日 | 大学でのひとこま
以前こちらでも企画中とお知らせしていた桐島洋子さんの復興支援講演会が決まりました!



日時:3月2日(金)会場17時 開演17時30分
場所:宮城大学大和キャンパス講堂
入場料:1000円

17時30分~桐島洋子さん講演
18時30分~ハープ演奏

ぜひご来場ください!
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先に教えてもわからない。

2012年02月01日 | 仕事・研究
卒論を無事提出し、わたしも肩の荷が下りましたが、最後の二日間くらい、ようやくまともなディスカッションができたことで最後の最後でちょっと安堵しました。本当はこういう会話を2か月前にはしたかった。でも、できませんでした。今年は学生が読んだ参考文献もやたらと少ないですし、足りないことだらけです。でも、実はここまで至らず、もっと以前の状態で終わりを迎えるのではないか、と危惧していたので、やっとここまできたなと、感慨深く思います。ただ、もうこれで終わりなので、やっぱり「あともう少し早ければな~」と思うのは確か。とにかくここまでこれただけでもひとつ安堵ではあるのですが。

ずっと先もって言ってきました。やることの意味を考えないで実験していたらあとで収集がつかなくなるよ。文献は日々読んで積み上げていかないと最後に困るよ。11月には卒論を書き始めた方がいいよ。緒論を書くときは「免疫とは」から始めたら終わらなくなるよ。でもいずれも実際にあの子たちがそのとおりだと実感したのは最後の一週間ではなかったかと思います。

いくら先んじて教えてもわからない。
「自分で」やり始めないと。
言われたまま作業をこなして日々過ごしていたときには全く理解されなかったことが、卒論を「書く」ことでやっと整理され理解されたと思います。

毎年この時期は学生の一番の成長を見るときで、私にとっても苦労とともに喜びの時でもあるのですが、今年も(程度の差はあるにしても)苦労の甲斐があったと思います。卒論で書いた内容が卒業後社会でそのまま役に立つわけではない。でも徹底的にものを考え抜く、そしてそれを文章にするという過程を経て、数か月前とは全然違う成長をとげて社会へ出ていくのが、卒論というものではないかと思います。とくにうちの大学のように、ほとんどの学生が学部で卒業していく大学では、卒論は非常に大事、ということを改めて思わされました。
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