院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

匂いに対する不寛容

2007-08-04 13:34:25 | Weblog
 名古屋にひきつづき東京のタクシーも禁煙になるそうだ。

 TVのインタビューで中年女性が「タバコの匂いのするタクシーなんて絶対イヤ」と大声で言っていた。

 私はタクシーをよく使う。私は香水の残り香がイヤだ。運転手のポマードの匂いもイヤ。ワキガの人が乗ったあともイヤである。でも、文句を言わずに乗っている。

 日本人はなぜ匂いに対してこうも不寛容になってしまったのだろうか?消臭剤ファブリーズなんていう製品がよく売れている。

 昔は、魚屋は魚の匂いがした。ペンキ屋はペンキの、牧童は家畜の匂いがした。それでも誰も文句を言わなかった。

 それどころか、水洗便所が普及する前は、どこの家もかすかに便所の匂いがしていた。

 匂いに対する不寛容は最近の特徴である。それに引き換え、音には寛容である。昔は音に対しては今よりずっと不寛容だった。それについては稿を改めて述べる。