あるいは私の舌が肥えただけなのかもしれない。でも、昔の食品のほうが今の食品よりおいしかったという印象を拭い去れないのである。
子供のころ、ハムが好きだった。魚肉ソーセージも好んで食べた。でも、初めてロースハムというものを食べたときには、こんなにおいしいハムがあるのかと思った。ロースハムは今でもある。でも、初めて食べた時のような感動はない。
チーズを初めて食べたのは小学校に上がる前だった。当時から今と同じデザインの雪印のチーズがあった。父はサントリーの角瓶を大事そうに呑みながら、雪印のチーズを食べていた。そのころのチーズは黄色いプロセスチーズではなく、なんという名称か知らないがピンク色のチーズだった。(これは今でもある)。
幼児の私はそのチーズのご相伴に預かった。これが、おいしかった。ピンク色で塩味が効いていて、なによりハイカラな感じがした。
魚の干物も子供のころのほうがおいしかったと思う。昔は干物はみな天日干しだった。今は機械で乾燥させる。このような製法の違いが味に影響を及ぼしていることは十分想像できる。
私はただ昔を懐かしんでいるだけではない。今のほうがおいしい食品もある。まず米である。銘柄米は本当においしいが、昔は銘柄米というのはなかった。
肉類もそうである。豚カツは今のほうがおいしい。
ただ、全体としては、昔のほうが食品がおいしいと感じられる。鯨の揚げ物の給食で育った時代の私だから、ごく普通の食品が今よりおいしく感じられただけなのだろうか?
子供のころ、ハムが好きだった。魚肉ソーセージも好んで食べた。でも、初めてロースハムというものを食べたときには、こんなにおいしいハムがあるのかと思った。ロースハムは今でもある。でも、初めて食べた時のような感動はない。
チーズを初めて食べたのは小学校に上がる前だった。当時から今と同じデザインの雪印のチーズがあった。父はサントリーの角瓶を大事そうに呑みながら、雪印のチーズを食べていた。そのころのチーズは黄色いプロセスチーズではなく、なんという名称か知らないがピンク色のチーズだった。(これは今でもある)。
幼児の私はそのチーズのご相伴に預かった。これが、おいしかった。ピンク色で塩味が効いていて、なによりハイカラな感じがした。
魚の干物も子供のころのほうがおいしかったと思う。昔は干物はみな天日干しだった。今は機械で乾燥させる。このような製法の違いが味に影響を及ぼしていることは十分想像できる。
私はただ昔を懐かしんでいるだけではない。今のほうがおいしい食品もある。まず米である。銘柄米は本当においしいが、昔は銘柄米というのはなかった。
肉類もそうである。豚カツは今のほうがおいしい。
ただ、全体としては、昔のほうが食品がおいしいと感じられる。鯨の揚げ物の給食で育った時代の私だから、ごく普通の食品が今よりおいしく感じられただけなのだろうか?