院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

サンタクロースは両親だと気付くとき

2008-12-18 10:19:26 | Weblog
 サンタクロースなぞいない。プレゼントをくれるのは両親だと知るのは何歳くらいだろうか?

 私は小学校に上がる前に気付いた。

 世界中の子供たちにプレゼントをサンタクロースが独りで配れるはずがない、という論理が理解できるようになった年頃である。

 そのとき私は両親に感謝した。サンタクロースは両親だったのだと直感したとき、子供心に感動した。

 戦後10年もたたない貧しい時代、樅の木なんて手に入らなかった。だから父親は、針金と紙でクリスマスツリーを作ってくれた。

 クリスマスケーキはバタークリームのケーキだった。おいしくなかった。生クリームなんて手に入らない時代だった。

 それでも嬉しかった。

 だから、私も子供たちを同じように遇した。もちろん、ケーキは生クリームになっていた。ツリーは出来合いのプラスチック製のですませた。

 きっと子供たちも、孫たちを同じように遇するだろう。