院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

「すする」という動作

2011-09-04 04:52:35 | Weblog
 日本人が洟をすすると、西洋人は「すすらないで、かめばよいのに。汚らしい」と思うらしい。

 そもそも西洋人には「すする」という習慣がない。だから、すすることができない。スパゲッティーを音をたてて食べてはいけないとか、スープもすすってはいけないとかのマナーがある。でも、マナー以前に、西洋人にはできないらしい。

 日本では食事をするのに、すするのは基本動作である。蕎麦やラーメンはすすらなければ食べられない。味噌汁もすすらなければ熱くて飲めない。世界中のスープの中で、適温がもっとも高いのは味噌汁だという。

 蕎麦だってラーメンだって、すすらなければ熱すぎる。そのため、西洋人には蕎麦やラーメンが食べられない。西洋人はすすらずにラーメンが食べられるようになるまで、冷めるのを待っている。だが、そんなことをしていると、麺が伸びてしまってまずくなる。

 蕎麦やラーメンや熱いお茶が楽しめないなんて西洋人は可哀そうだ。

 私は日本ではスープもスパゲッティーも音をたてて、すするようにしている。ここは西洋ではないのである。ほかの客から振り向かれることもない。スープもスパゲッティーも音をたてて食した方がおいしいのに、西洋人のまねをして音を消して食べるなんて、皆さんはバカバカしいとは思われないだろうか?