(天秤。CG素材集より引用。)
農耕文化が発達して富の蓄積がはじまり、富の不公平な分配のもと、支配者が生まれ身分制度が固定化した時代に4大宗教が興っている。(「王」が生まれ、ばかばかしい巨大建造物を造ったことは 2013-12-05 に述べた。)
キリスト教も仏教も人間の平等を説いている。つまり、当時の身分制度を批判している。儒教は宗教の部類に入らないかもしれないが、儒教は「忠」「孝」などの思想で身分制度を受け入れると世が治まると教えている。(イスラム教のことは、よく知らない。)
完全な狩猟採集民族は絶滅してしまったが、まだ生活のかなりの部分を狩猟採集に依存している民族は完全に平等である。獲物はまず老人や女子供に与えられ、獲ってきた者の特権というのはない。腐ってしまうから獲物の蓄積はできない。(つまり宗教がわざわざ平等を説く必要はないのだ。)
農耕文化が爛熟して、身分制度が完成した時代だから、4大宗教が受け入れられたのではないか?4大宗教がほぼ同時に始ったのは、同じころ世界中で国家のようなものが成立したからではないか?というのが私の仮説である。(ものすごく単純だが・・。)
※今日、気にとまった短歌
御礼の辞滞りなく終へ眼鏡置く新たな家族妻と見守り (函館市)日置正博