(16.7.8.たんぽぽ・うたごえ喫茶スクラム)。
ずいぶん昔(20歳ころ)、当時流行っていた「歌ごえ喫茶」というものに一人で行ってみた。
きわめて健康的なのだ。ビールくらいは出されたかもしれないが、みな歌うことに夢中で、連帯感があって、私のような者が一人で行く場所ではなかった。
歌はうまくないが、中にヨーデルなんかが上手な人がいて、拍手喝さいを浴びていた。伴奏はアコーデオンが主。伴奏も上手いとは言えない。
ほうほうの体で私は店を出た。私とは人種が違うと思った。私にはもっと薄暗くて隠微な雰囲気さえある、ジャズのライブハウスが合っていると痛感した。
※私の俳句(夏)
両翼を浜にひろげし夏ホテル