((社)日本映画製作者連盟のHPより引用。)
(麻布・田能久(牛肉店)のHPより引用。)
いまある「ソープランド」は、昭和40年台には「トルコ風呂」といった。大きな駅前には必ず「トルコ風呂」があって、名古屋駅前なぞには「大名トルコ」という有名なビルがあって、人目かまわず巨大な電気看板がつけられていた。
「トルコ風呂エンペラー」とか適当な名前がついていて、中には「トルコ・大統領」なんていう名称のトルコ風呂があった。上の写真の「トルコ風呂」は例外的に小さいほうで、ふつうの「トルコ風呂」はもっと大きく堂々としていた。(大きな「トルコ風呂」の写真がネット上では見つからなかった。)
「ソープランド」がなぜ「トルコ風呂」と名のったのか「トルコ」の由来は知らないが、ある日、本物のトルコ大使館からから「トルコ」という名称について抗議があった。ソープランドがトルコと関係があるような誤解を与えるという主張だった。
そこでトルコ風呂業界はどうしたかというと、なんの抵抗もせずにいっせいに看板を下ろした。「ソープランド」と名前を変え、改称後は大きな看板を廃止した。
四の五の言わない業界の代わり身の速さに驚いた。実をとってウラに潜んだのだろう。話題つくりもできたし・・。意地で抵抗するより実をとる賢さを私は学んだ。
※私の俳句(秋)
ウイグルに続くこの空鰯雲
(付記)この記事にコメントをくださったかたによると、抗議をよこしたのはトルコ大使館ではなく、トルコからの留学生で、それが新聞紙上で論議が巻き起こるきっかけになったそうである。