院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

プロとマニアを隔てるもの

2017-08-30 15:09:15 | 技術

日本車両(株)フォトギャラリーより引用)。

 さいきんオーディオブームが再来しているようだ。私がオーディオマニアに対して違和感を感じていることは「ライブと高級オーディオの違い」(2017-07-29)の項目で述べた。

 そこには書かなかったが、オーディオマニアはアンプやスピーカーを組み合わせては、ああでもないこうでもないと言っている。子どもがレゴブロックを組み立てている感じだ。アンプもスピーカーもオーディオメーカーが造ったものでしょう?

 レゴのブロック一個一個を子どもが造れないように、多くのオーディオマニアはアンプ、スピーカー、ましてピックアップ(針)を自分で造れない。(アンプを自作する人は稀にいるが・・)。本当のマニアならスピーカーから何から全部自分で造らなければマニアとは呼べないのではないか?

 日本車両という車両のトップメーカーに知人Bさんがいる。Bさんは新幹線の空気抵抗やコストを考えて車両を造る。プロだから当然だ。そうした努力で新しい車両が登場すると「撮り鉄マニア」が黒山となって新車両の写真を撮りにくる。

 「撮り鉄」とか「乗り鉄」とか、みんなBさんの仕事の上になりたつ「マニア」である。彼らの中には、電車の音だけで京成電鉄か東武鉄道かわかる人がいる。ほとほと感心するけれども、そのマニアックさもBさんの会社なくしては成り立たない。

 さすがのBさんも、京成電鉄の音と東武鉄道の音の区別はつかないという。それでは、プロとマニアの本質的な違いは何だろうか?

 プロはそれで食べている人、マニアはそれでお金を使う人と定義することも可能ではないか?

 このようなプロとマニアの分類以外に、よい分類に気が付かれたらアイデアを出していただきたい。(コメント欄にでも)。

 ※私の俳句(秋)
    羽田港霧の海へと機体消ゆ

北朝鮮のミサイル発射に対する名古屋鉄道の行動

2017-08-30 05:10:42 | 社会

(名古屋鉄道路線図。ウィキペディアより引用)。

 このブログは基本的に時事ネタは取り扱わない。だから、このたびの北朝鮮のミサイル発射について論評するつもりはない。

 2004年から、わが国では Jアラートという災害瞬時通報システムが造られた。地震、津波、火山などの国民への通報を行う。そこに北朝鮮のミサイル発射も含まれた。(内閣官房国民保護ポータルサイト)。

 昨日の Jアラートの発信で新幹線が全部止まった。私鉄では名鉄がちょうど出勤時間帯に20分間止まった。止まったのは初めてである。北朝鮮のミサイル発射は初めてではないのに・・。(ミサイルがまだ Jアラートの対象になっていなかったのか?)。

 なぜだろうか?なぜ名鉄は電車を止めたのだろうか?

 弾頭を積んでいないミサイルが落下しても、航空機が落下するより地上の被害が大きくなるとは思えない。被害はせいぜい半径数百メートルだろう。それでも他の私鉄に先駆けて名鉄は運休した。

 地方ニュースのインタビューを受けた市民は通勤できなくなり「(ミサイルが)こんなに影響するとは思わなかった」と述べた。じつは、これが名鉄のねらいだったのではないか?

 ただ Jアラートを鳴らすだけでなく、20分間、市民に不便さを体感してもらって、身をもって目を覚まさせるのが目的ではなかったのか?そして目的は達せられた。

 名鉄も知らん顔してニクいことをする。平和ボケした市民に警鐘を鳴らした名鉄の処置に賛成である。(人間は言葉だけではわからないから、体で実感させないと)。

(時事ネタを扱わないと言いながら、これはやはり時事ネタか?そう私が思ったら早急に削除の予定)。

 ※私の俳句(秋)
    秋草を分けて清流掬ひけり