院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

AED(除細動装置)再び

2008-09-15 08:41:38 | Weblog
 街のあちこちにAEDが置いてあるが、一般市民が使えるのだろうか?

 街で倒れる病気はたくさんある。すべて心室細動が起こる病気とはかぎらない。てんかん、熱中症、脳卒中など、街で倒れる。

 街で倒れたからといって、脈も取れない市民がAEDを使用して何の役に立つのだろう?

 AEDが有効なのは心室細動のときだけである。心室細動は街で倒れる人の一部に過ぎない。倒れた人全員にAEDをかけるのは、かえって有害である。

 私は脈も取れない、人工呼吸もできない一般市民がAEDを使うのは有害だと思っている。

不動産取り引きとビールの味

2008-09-14 13:14:17 | Weblog
 30代前半で、これまでの長い賃貸住宅時代と別れを告げて、名古屋に小さな一戸建て中古住宅を買った。

 初めての不動産取り引きだった。分からないことだらけだった。不動産屋への仲介料、不動産登記費用、不動産取得税、住宅ローン。

 それらを全部クリアしたのが、あの時だった。2800万円の取り引きだもの、金のない私が緊張しないはずがない。

 それが全部終わったときの安堵感は言い表わしようがない。アパートに帰って、ビールを飲んだ。中瓶を一息で飲んだ。これほどビールがうまかったことはない。この時のビールの味は生涯忘れられない。

 その住宅を訳あって一昨年手放した。売値は3200万円だった。バブルが始まる前に買って、バブルが終わってから売ったのだから、儲けはそんなものだろう。

 すでに結婚した息子や娘はこの中古住宅で育った。だから、息子と娘は思い出の家を失ってしまった。

鉄人27号

2008-09-13 06:36:35 | Weblog
 鉄人28号は有名である。でも、その前に鉄人27号というのがあったことを知る人は少ない。

 鉄人27号を改良したのが鉄人28号なのである。デザインはスフィンクスに似ていた。出ていたのは私が幼稚園か、小学校1年生くらいの昔である。

 鉄人27号が破壊されて、鉄人28号のほうが大活躍をするようになった。それで、人気が沸騰した。

 鉄人28号は最初は空を飛べなかった。同じころ鉄腕アトムは飛べた。

 ややあって、鉄人28号の背中にロケットがつけられた。それで、鉄人28号も空を飛べるようになり、少年の私は喜んだ。

 鉄腕アトムからはいろんなことを学んだ。鉄人28号からは学ぶものが少なかった。でも、私には両方ともわくわくするほど面白かった。

北の湖理事長の辞任に関する疑問

2008-09-12 08:34:18 | Weblog
 私は大相撲のことをよく知らない。

 ただ、相撲協会というのは言わば商店会のようなものだそうだ。だとすると、相撲協会の理事長は商店会の会長ということになる。

 だから、北の湖理事長はたんに店(相撲部屋)が作る会合の会長に過ぎない。

 商店会で、ある店の経営が悪いとする。または、接客態度が悪いとする。でも、商店会長にはそれらを改善させる権利も義務もない。要するに口をさしはさむことができない。

 今回、ある部屋の大麻不祥事で北の湖理事長が辞任した。これは商店会である店が不祥事を起こしたから、商店会長が辞任するのと同じではなかろうか?

 責任はあくまでも部屋の親方にあって、相撲協会理事長にはなんの関係もないと思うのだが、みなさんはどう思われるだろうか?

年金問題

2008-09-11 08:39:05 | Weblog
 私はこのブログに床屋政談は書きたくないのだが、今回はあんまりだと思ったので書く。

 年金がおかしくなったのは、社会保険庁のせいではない。組合のせいである。

 手書きの年金台帳をコンピュータ化したときに、組合の勢力が強かったので今回の不祥事を招いた。これは修復不可能だと私は思っている。

 組合はコンピュータ化するときに、職員のキーボードのストローク数を上層に認めさせた。驚くほど少ないストローク数である。しかも、一時間打ったら休憩を認めさせた。

 そんなことは論外である。しかも、コンピュータ化するときに姓名を間違って入力した。これが現在の年金不祥事の根源である。

 コンピュータ化の大失敗である。個々の職員にはその認識がないから、今日の年金問題を引き起こしたのである。

 これは修復不可能である。安部元総理は最後の一人まで修復すると言ったが、もともと不可能な公約である。これだけ大量のデータ損失が出てしまっては、もう遅い。

 私が組合を嫌うのは、こういうところにある。

ペンギンの肉

2008-09-10 09:11:36 | Weblog
 昔、スイスの田舎で鹿の肉を食べたことがある。さしてうまくなかった。

 フランス料理店で鳩の肉を食べたことがある。これは味付けが強すぎて、何の肉か分からなかった。

 私たちがいつも食べている牛、豚、鶏の肉が、これらと比較するといかにおいしいかが分かる。

 馬刺しもおいしいが、焼いたらどうかは分からない。猪の肉はさほどおいしくない。私たちがおいしいと感じる肉は牛、豚、鶏に限られるようだ。

 南極越冬隊がペンギンの肉を食べたという。しかし、これはゴムタイヤを食べているようで、極めてまずかったという。

 もしペンギンの肉がおいしかったら、越冬隊は食料のかなりの部分をペンギンにたよることができるだろう。

 肉にも食える肉と、そうでない肉がある。食える肉はさほど多くはないようである。

序破急と起承転結

2008-09-09 08:59:05 | Weblog
 能では序破急ということをやかましくいわれる。

 最初は「序」でゆっくりと、続いてそれを「破」る、最後は「急」となって勢いでもって終わる。

 文章や映画、漫画では起承転結ということがいわれる。初めが「起」。それを「承」ける。そして「転」じて、「結」でまとめる。

 私の友人は、起承転結の各要素の間が序破急なのではないかと言った。卓見だと思う。両者は同じことなのだ。

 起承転結の各要素の間の変化を序破急というのではないか。数学的に言うと、起承転結を「微分」すると序破急になる。

 数学的な考えに馴染みのない方にはご理解いただけないのが恐縮であるが、そうでない方は一発で分かるだろう。

録音よりも生演奏

2008-09-08 12:32:25 | Weblog
 録音よりも生演奏のほうがよいに決まっていると言ってしまえばそれまでだが、なぜだろうか?

 臨場感が違うのだろうか?それとも、録音は人間に聞こえない音をカットしてしまうから、もの足りなくなるのだろうか?

 一流の演奏の録音よりも、生の二流のほうがよい。やっぱり、臨場感の問題なのだろうか?

 私は週に1回は生を聴かないと、調子が狂う。

AED(除細動装置)を街に置くことの欺瞞

2008-09-06 13:39:17 | Weblog
 AEDが街のあちこちに置かれるようになった。公共施設にはたいがいある。

 あれは役に立たないと私は思っている。現にAEDのおかげで救命率が上がったという話を聞かない。AEDをかけるまでの間、人工呼吸と心マッサージを続けなくては救命できない。でも、そんなことができる市民はほとんどいない。知っている人さえいない。

 AEDは、いつ心室細動が起こってもおかしくないと分かっている患者のところに、あらかじめ置いておくものである。心電図でモニターしておいて、いざ心室細動が起こったら、即座にAEDをかける。だから元来、AEDは病院でしか使えないシロモノである。

 私が学生のころは、AEDは中型の冷蔵庫くらいの大きさだった。だから街のあちこちなぞに置けなかった。でも、いくら小型化されたからといって、ほうぼうに置くのは無駄である。

 明治時代にチフスがはやると、各家は軒先に赤い布をつるした。チフス菌は赤を嫌うという迷信から出たチフスよけのおまじないである。

 AEDを街の各所に置くというのも、これと同じようなものである。AED会社が儲かるだけである。

沐浴の不自然さ

2008-09-05 11:42:20 | Weblog
 多くの国で、赤ちゃんが生まれるとすぐ沐浴をする。沐浴によって赤ちゃんはきれいになる。

 だが、赤ちゃんに付いている皮脂は、赤ちゃんを外界から守るのに重要な役割を果たしているらしい。沐浴は自然の摂理に反し、赤ちゃんを危険にさらすことになる。

 人為的なことは、多くの場合害になる。

 チベットでは赤ちゃんの沐浴はしないそうだ。そのため、子供は小学生くらいまで、皮膚にカサブタのようなものが付いているという。

 チベットの赤ちゃんの取り扱いは合理的である。沐浴をする習慣のある国は、見た目のきれいさを取って、赤ちゃんの健康を無視していることになる。

パラリンピックに思う

2008-09-04 08:37:45 | Weblog
 私が初めてパラリンピックを見たのは、長野冬季五輪のあとだった。わが国でパラリンピックが開かれたので、TVも中継をやったのだろう。

 その時の身体障害者の運動能力に驚嘆した。健常者の私よりよほど優れているのである。

 北京オリンピックの後のパラリンピックも放映されるだろうか?楽しみにしている。

 イタリアではプロの車椅子バスケットボールのリーグがあるという。まったく驚きである。健常者が車椅子に乗って、彼らと試合をしたら、とても勝てないだろう。

 スポーツ嫌いの私であるが、身体障害者が死力を尽くす図には感動する。わが国でもプロの身体障害者スポーツリーグができればよいと思う。

福田首相辞任に寄せて

2008-09-03 08:40:59 | Weblog
 福田首相が突然辞めたのは、国民投げ捨てとか、敵前逃亡とか言われているけれども、まったく当たらない。

 マスコミは何をやっても批判する。権力に対する批判は必要だけれども、権力から離れる人を批判するのは、本末転倒である。

 福田首相は万策尽きたのである。小沢民主党に足をすくわれたのである。それを批判してどうする?

 昔からマスコミはおかしいと思っていたが、今回の報道姿勢で再びそう思う。もう少し福田首相の労をねぎらってはどうか?

建物の耐震化

2008-09-02 08:26:01 | Weblog
 いつか東南海大地震がくると予想されている。それで、建物の耐震構造ということについて、やかましくなって、病院、小学校、ホテルなどは耐震構造にしている。

 活断層についても喧しく言われている。自宅の下に活断層があったらどうするか、ということまで議論されている。

 で、なんだ?と私は問い返したい。自宅の下に活断層があるとわかったら引越しでもするのだろうか?せいぜいできて、家具の補強くらいだろう。

 だいたい、すべての建物を耐震構造にすることなんて可能なのだろうか?

 自宅を耐震構造にして、そんなに安心できるのだろうか?人間、いつも自宅にいるわけではない。

 病院、小学校を耐震構造にして、どうするのだろう?弱者が利用するところというのが建前だろうが、誰しもが病院、小学校にいるわけではない。まあ、避難場所としては役に立つかも知れないけれども・・・。

 天災に逆らおうとする根性がみみっちいのである。天災は防げないと思っておいたほうが、どれだけ精神衛生によいことか。

 東南海大地震に備えて、すべての建物を耐震にするなんて、金銭的にみてできっこないと私は思うが、どうだろうか?

偏食

2008-09-01 13:35:48 | Weblog
 これまで食べられていた食べ物が、突然食べられなくなることがある。

 シイタケが私にとってそのような食べ物である。これまでシイタケはむしろ好きなほうだった。それが急に食べられなくなった。

 バーベキューなどでもシイタケだけはよける。野菜の煮しめでもシイタケは残す。

 なぜ、そうなったのか理由がわからない。再び食べられる日が来るだろうか?

 さらに不思議なのは、太巻き寿司に入っているシイタケだけは食べられるのである。