えぬ日和

日々雑記。第二、第四土曜更新を守っているつもり。コラムを書き散らしています。

こっそり帰還編①

2009年02月20日 | 雑記
昨晩帰ってまいりました。
4日間もうろついていたので、ぼちぼちと書こうと思います。
しばしおつきあいくださいませ。
ついでに画像とテンプレートをちょっぴり変えてみました。

さて。

この地味な写真は分かりづらいのですが、二条城です。
かつて天守閣があったところから見下ろしています。

地下鉄を降りて、ぼーっと歩くとお城に着きました。
することもなかったので神泉苑まで足を伸ばし、
時計を見て、しまったと京都市役所前までとんぼ返り。
櫛を買うためでした。

ちょっと飛びますが、
「二十三や」というお店が四条の先斗町近くにあるのですが、
ここは文政五年、1822年から続いている柘植櫛の本舗なのです。

柘植の櫛。

こう、油をつけた日本髪をツヤツヤに梳く例のアレです。
人に堂々と誇れるものが黒髪ストレートしか無いなめくじうさぎには
憧れのアイテムです。梳くだけでつやっつや、しかも静電気なし、
入れ物がかわいい、木の香がいい、手触りがいい、それから(落ち着け

お店の前でしばらく「怪しい人」をやり、決意して店に。
ちっちゃいお店のガラスケースに、櫛がいっぱいに並べられています。
ケースをはさんで、中年の女性と対峙。

店:「何にします(語尾↑)?」
なめ:「手がちっちゃいので、小さめの櫛ください」

じゃあ、といくつかの種類を出してもらいました。

で、出してもらったものは、
よく時代劇で街娘が前髪に刺しているような小さ目の、半円の櫛と、
コーム型の四角いの、それから長めの半円の櫛の三種類でした。
そして「二十三や」値段は3300円から始まります。

高いです。

これが京都パワーでしょうか。古都観光地名物ぼっ○くりでしょうか(うーむ
しかし触らせていただいたモノは職人が一人ひとり作ったという
フレーズにぴったりの、つやつやした木がまだかおる品物でした。

なめ:「梳かせてください」
店:「あ~、それはねぇ、ダメなんですよ(苦笑)」

売り物だからムリに決まっているだろう、なめくじうさぎよ。
形を指先でまさぐりながら考えます。迷惑な客です。
でも手触りがよすぎるのが悪いんです(おい
結局、右手ずうっと後方に、清水の舞台を思いながら4100円の品を
買いました。

その晩はフワフワ浮きながら、ホテルの部屋でシャンプー後、
乾いた髪をずっととかしていました。
さいこうでした。


――世の中の 心のもつれとけよとぞ 御さばきたまえ 神のつげぐし――
 紀貫之



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