いつかはあの頂に

還暦過ぎて少し焦っている老クライマーです。いつかは昔のようにアルパインクライミングへの復帰ができたらいいねえ。

福建土楼(4/4)

2011-04-07 | 旅行 その他中国
朝から雨です。昨日と違って薄っすら寒いくらいです。

ホテルから市内の旧バス停までは地図で2キロほど。路線バスも見つからないので歩いて行きましたが、道を間違えてかなり大回りして到着。

やはりここから土楼行きのバスが出ていました。

10時20分発のバスは市内を南下して田舎道を進みます。

集落ともいえるような村を次々過ぎて2時間で土楼に到着しました。

民族村の立派なゲートの奥はまだほとんど工事中で未完成ですが、いかにも中国的な無駄に大きな建物がチケットセンターです。


永定周辺にはいくつかの有名な土楼郡がありますが、ここが一番有名でNETや本によく紹介されている栄定客家土楼民族文化村景区です。

入り口ゲートで騙されて10元払って電動カーに乗せられて、ほんの少し400mぐらい走った先に着いたところから土楼郡が始まります。(歩けばよかった)

最初に覘いたのは升恒楼。


実際住居として使われているので洗濯物が干されています。


昨日からバスで移動中にも土楼は見えていたのですが、こうして真近で見るとほんとうに大きいです。

この有名な振成楼ぐらいですと200軒以上の部屋があるそうです。


出入り口はどこの土楼もだいたいひとつなんですが、もともとは外敵から身を守るためとはいえ、火災になったときなんかは出入り口がひとつというのはどうなんでしょうね。

外壁はその名の通り土壁ですが、内部は木造住宅です。(見る前は中も全て土壁と思ってました)


この民族村には全部で20弱ほどの土楼があります。一部の土楼では観光客相手の土産物屋や、食堂もあるのですが、ほとんどの土楼は観光客など意に介さずに客家(ハッカ)と呼ばれる人達の昔からの生活が見受けられます。


中には土楼の中を興味本位で覘きに来る観光客を鬱陶しく思っているような素振りのお年寄りも居ました。

当たり前ですよね。我々だって自分の住むアパートやマンションに見知らぬ人間が断りもなく入ってきて、カメラ持ってウロウロされたら面白くないかもしれないもの。



永定の土楼は世界文化遺産に登録されたようですが、こういった古城や古村、古建築に住みながら文化を守っていくというのは我々の知らない苦労がありそうです。

誰だって現代の文化的な生活を営みたいですよね。



それと子供たちが5人ぐらい並んで妙に微笑んでいかにも写真を撮ってほしそうな仕草でこちらを見ていますが、うっかり撮ったら請求されます。(なんちゅうガキ共、って実は親がさせてるんだよなあ)

搾取ってほんとうに昔からの中国の伝統であり文化なんですから、そんなところも含めての世界文化遺産です。(笑)

それにしても世界文化遺産なんだから村の中を流れる川にゴミ捨てるのやめましょうね。

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