現代社会は、法令が私たちの暮らしを大きく左右します。
特に、コミュニティや一次産業含めた産業構造の関係性が
密で、複雑に影響しあっていたかつての日本型の社会構造から
小泉構造改革で、それらの関係性を壊されてしまったことで
法令が、より私たちの暮らしに影響を及ぼすようになりました。
人間関係や、コミュニティ、産業構造などによる秩序が作っていた
歯止めがなくなってしまったからです。
こういう時代は、政治が決める予算や法律や条例や政省令
自治体でいえば規則や要綱が、私たちの暮らしに重大な影響を
及ぼします。
だから、政治が大切なのだと、声を大にして申し上げたいともいます。
そういうわけで、今回の議会=2022年大田区議会第一回定例会
に出されている議案の簡単なご紹介です。
今後、おもな議論について、ご紹介してまいります。 . . . 本文を読む
地方自治は民主主義の学校と言われますが、どうも、地方自治がおかしくなってきていますね。地方分権と言いながら、結局、予算と権限を大きくしたのは、首長とその権力を使う一部の企業で、住民の生活課題は解決してないどころか、格差が広がり、さらにコロナで拡大する兆しを見せています。
中央集権どころか、内閣総理大臣からは「国家資本主義」が効率的という引用まで飛び出すくらい。本当に、厳しい状況だと思いますが、大田区民のために、今できることをひとつづつ明らかにしていきたいと思います。 . . . 本文を読む
今日2月10日、大田区の2022年度予算が公表されました。一般会計総額で3008億円。特別会計を加えると、4437億円の予算審議が行われます。初日は、区長と教育長の所信表明、22日から、代表質問、一般質問が始まります。 . . . 本文を読む
2021年度大田区予算が、昨日(3月25日)賛成多数で成立しました。住民税が減り、法人住民税を原資とした特別区交付金が減ると予測しているのは、リーマンショック以来のことです。歳入から、区民の所得が減ることも、景況が悪化することも明らかなのに、福祉事業を廃止、縮小します。人口や労働人口が減り、鉄道駅利用者数が減り、テレワークで更に減ることも予測できるのに、新空港線整備や、蒲田、大森駅周辺の開発を行ないます。この予算を執行すれば、格差はさらに拡大するでしょう。予算案に反対した理由をご報告します。 . . . 本文を読む
大田区議会交通問題対策特別委員会が突然意見書提出案を出しました。順調に進んでいる多摩川トンネル整備であるにもかかわらず、促進を要望するなど、意見書を出す目的と効果が見えません。そこで、議案を提出した委員会の委員長に質疑しましたが、要領を得ません。どこからか、出してほしいという要望を受けたのでしょう。内容を見ると、私が今最も心配しているグローバル化に伴い更に外国資本の支配を拡大させようとしている「スーパーシティ」の整備を進めようとする意図が見える文言もあり、反対しました。 . . . 本文を読む
2021年度第一回定例会が始まりました。2021年度各会計予算、補正予算、条例改正などの議案の審議を行います。大田区からの予算や議案の説明は良いことばかりが並びますが、社会の仕組みは、法律や条例で作られているのでそのひとつひとつが良くなったら、今より良くなります。
問題ある予算や議案を認めたら、その分社会は不公平になったり格差が広がったりするのだと、そう思ってチェックして賛否を決めます。
決めましたらご報告します。
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田園調布富士見会館を出張所にする改修工事に反対しました。一連の玉突き工事による改修で、最終的には、田園調布せせらぎ公園の敷地内に、文化施設と体育館を建設することになるからです。玉突きの図をみると、出張所の建物を大きくしてせせらぎ公園の中に入れるような計画だとわかります。出張所の跡地は何にするか決めていませんでしたが、最近、公園にすると言い始めました。大きな公園を切り分けて、名称は公園ですが、宅地にして、宅地開発してしまったのです。 . . . 本文を読む
公務員や首長、議員などの特別職の給料や期末手当は、23区では人事委員会、国では人事院の勧告で決まります。
人事委員会や人事院は、民間の給与期末手当を調査し、官民格差を是正し、均衡させる勧告をします。
今年、23区の人事委員会は、給与と期末手当を分け、期末手当だけを0.05月引き下げる勧告を出しました。
その勧告に基づき、大田区では、職員と会計年度任用職員は0.05月、それ以外の区長、区議会議員、教育長など特別職は0.04月引き上げる議案を提案し、可決しました。
私は、職員と会計年度任用職員の引き下げに反対し、特別職の引き下げに賛成しました。
民間給与を公務員給与の比較対象として妥当としているのは、民間は労使交渉により決めているからだと言われていますが、一方で比較対象とされているのは、従業員数50人以上の正規職員で、小規模事業者や非正規雇用は対象外のため、国民の給与実態とのかい離は広がるばかりです。
行うべきは、官民に関わらず、雇用の安定であり、非正規雇用や不安定雇用の解消と格差の是正だと思います。
そして、このかい離を作っている政治の責任は重と思います。 . . . 本文を読む
決算は予算と違い、首長が監査の意見を付けて決算を議会に送付すれば、その時点で決算は成立したことになります。 使ってしまったものについて、議会がいい悪い言ったところで、予算で認めたのだから、という理屈かもしれません。
だからこそ、フェアな民主主義奈須りえは、区長へ政治的責任を問うという強い意味あいを込めて、本決算の認定に反対をいたします。
今回の討論は、多選を批判しながら、自ら多選自粛の区民との約束を破棄して再選した初めての決算です。
レームダックに陥ることを恐れるあまり放漫会計にならないよう警告の意も込め討論いたします。
初の民間区長に期待したものの、民間の民が区民ではなく、民間投資家だった流れを止めたいと願った区民の代表として、
国政や都政に無批判に追従する松原区政、
松原区政において加速した、民営化や企業利益の増大を経済効果とする税金の使い方の問題
今期、多選自粛を破棄して首長という権力についたことによりさらに見えてきた弊害
などについて総括して、反対討論としたいと思います。
この間、行政分野が、行政改革、規制改革、構造改革、地方分権などという名目で変化を続けてきました。小泉構造改革からみても20年ほどが経過し、土光臨調行革から言えば、40年になろうとしています。
一貫して、行政分野の構造的な変化が求められ、官尊民卑ならぬ、官より民間が優れているという思想のもと、徹底した民尊官卑による民営化がすすめられ行政分野を民と言っても営利企業に開放してきました。
松原区長になってから、この民営化が加速し公共分野の意義について確認・議論することもなく、民営化の効果と弊害の検証も不十分なまま、安易な営利企業への市場開放が続けられてきました。区民が支払った税金や利用料・使用料の一部があらたな市場を獲得した営利企業の余剰利益・株主配当・投資利益に流れる事業・金額がどんどんと増えてきたのが、2007年からの松原区政の税金の流れです。
日本の税金は徴税の段階で格差是正の機能が低いことを厚生労働省自身が認めていますから、集めた税金を使う税の再分配により、低所得層に厚い税の支援を行わなければ広がる格差が是正されません。
ところが、松原区政は、民営化を加速させ、税の一部を富裕層である企業の株主利益に流し、格差の是正効果を弱め、その分格差を拡大してきたわけです。 . . . 本文を読む
コロナの自粛で個人や家族経営など小規模のお店が閉まったらどうしようかと心配で仕方ありません。
都心部の商店は、リモートでランチも仕事の後の一杯も食事も、お土産の需要も減って、大きな打撃をうけているようですし、密にならない工夫は、面積当たりの顧客数を減らすことになるので、売り上げが減ってしまうでしょう。
三密は、巡り巡って、物価の上昇を促すことにもつながり、いずれにしても、個人経営などの小規模店舗は、大資本のチェーン店などと比べ厳しい経営を余儀なくされていると思います。
そうした心配から、商店街支援策として「プレミアム付き商品券」のための補正予算が出されましたが、発行方法が大きく変わってしまいました。
大田区のプレミアム付き商品券で、行きつけのお気に入り店舗のコロナ支援になるでしょうか。 . . . 本文を読む
地方税法改正に伴う条例改正が提案されました。コロナで中止や延期になったイベントのチケット代の払い戻しを辞退すると寄付控除がうけられるようにする改正です。
チケット購入代を住民税で払い戻す構図で、大田区の特別区民税が減ってしまいます。
文化芸術の中止で、演劇人やミュージシャンが困っているのはなんとか救いたいと思いますが、国や東京都の自粛要請で、社会保障の責任主体である区市町村の税収が減るのは問題です。
国が提案したなら、国の責任で、国が財源を確保すべきで、区市町村の財布に手を突っ込むべきではありません。
改正に賛成できませんでしたが、反対は、フェアな民主主義奈須りえ一人でした。みなさんはこの改正、どう思われますか。
コロナで中止や延期になったイベントのチケット代の払い戻しを辞退すると寄付控除がうけられるようにする改正です。
チケット購入代を住民税で払い戻す構図で、大田区の特別区民税が減ってしまいます。
文化芸術の中止で、演劇人やミュージシャンが困っているのはなんとか救いたいと思いますが、国や東京都の自粛要請で、社会保障の責任主体である区市町村の税収が減るのは問題です。
国が提案したなら、国の責任で、国が財源を確保すべきで、区市町村の財布に手を突っ込むべきではありません。
改正に賛成できませんでしたが、反対は、たった一人。みなさんはこの改正、どう思われますか。 . . . 本文を読む