外環道や新横浜の陥没で心配なシールドトンネル工事ですが、JR東海が安全確保のために行うと言っていた調査掘進が進みません。JR東海に聴いたところ、相次ぐ陥没事故を受け、国交省が昨年作ったガイドラインや岐阜県中津川市で起きた死傷事故が遅れに影響しているという説明を受けました。いま、シールドマシンは、ちょうど、目黒川の下を通る首都高品川線と交差する直前30mくらいのところです。首都高とリニアは、交差に必要な最低限の距離「リニアシールドトンネル直径分14m」をとって交差するようにしているそうです。2015年にできたばかりの首都高品川線の下でリニアのシールドトンネル工事をして、安全を確保できるのか、事前の調査と言っても、これからシールドマシンが通ることになりますから、心配です。 . . . 本文を読む
リニア中央新幹線のトンネル工事に際し、JR東海が調査掘進をして工事の安全を確認するとしています。外環道の陥没事故が、施工管理に問題があったため、掘って振動や地盤への影響を調べ、施工管理に役立てるためだそうです。ところが、3月30日までに完了するはずだった調査掘進ですが、3月30日時点で掘進ルート1/3と大幅に遅れています。 . . . 本文を読む
質問についてのJR東海の回答を公開します。質問は、過去にHPに掲載していますが、後日、質問本文と回答を対応させて掲載するようにいたします。こちらからの質問はアンダーライン、JR東海の回答のうち、奈須が大切だと思った部分を太字で記しています。太字にした理由についても後日報告いたします。
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JRが調査掘進という名前で、品川からシールドマシンでトンネル工事を始めています。外環道陥没事故を受けてJR東海が行った説明について質問したところ、下記の回答を得ました。JRの説明で感じた問題点や疑問について報告します。 . . . 本文を読む
以前に提出していたリニアの安心安全に関する説明会で、疑問点があったので、質問状を出しました。回答をいただきに行きます。掘り始める前に文書での回答を求めていたのですが、文書での回答はダメ、録音ダメ、録画ダメ、と言われ、それでは、きちんと理解できないので、何度かお話しを続けて、録音は了解していただきました。ダメと言える立場に無いという理解に変わったようです。一方で、伺う場所は防犯カメラが設置されているため、動画を回したいと要望しましたが、ダメでした。録音は制限できないけれど、録画の制限はするというのは、何か、理屈があるのでしょうか。ちなみに、カメラは、私に向けますので、と申し上げたのですが、これもダメでした。回答する場所も、どうしても希望に応じていただけず、こちらがうかがうことになりました。 . . . 本文を読む
国交省に電話して、シールドトンネル工事のガイドライン策定の意図についてうかがいました。土木学会のトンネル標準示方書(シールドトンネル)があるにも関わらず、国交省は、「横断的に知見を共有できていない」「教訓を次に生かせていない」という問題意識をもってシールドトンネル工事の事故を見ています。そうなると、安全の前提だったトンネル標準示方書(シールドトンネル)という日本の土木学会の知見の集積=権威に対し、国交省が疑義を唱えたことになります。私は、トンネル標準示方書の改定を求めるべきだったと思いますが、新たな基準を作ることになれば、これまでのトンネル示方書の位置づけはどうなるのでしょうか。 . . . 本文を読む
外環道の陥没事故を受けて、国がシールドトンネル工事の安全基準を定めるための検討会を開催することにしたそうです。
第一回が9月28日に開催されています。
そもそも、ガイドラインが無いというのは、実際には正確ではなくて、
土木学会の知見が詰まった
【シールドトンネル工事標準示方書(シールド工法編)】
という土木学会が策定したものがあります。
日本の土木工事の知見が集結した土木学会策定の示方書より、厳しいもの、罰則付きのものを
作って順守させようというのでしょうか。
問題は、あっても守れていないこと、守っても事故が起きること、ではないかと思います。
ここをしっかりと検証していただきたい。
作って終わりにしてほしくないですね。
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調査掘進するから大丈夫という説明に聞こえるリニア大深度地下工事シールドマシン着工ですが、実は、調査掘進で何を調べるのか、調べてどうなら、どう対応するか、それで、リニア経路のシールドトンネル工事の安全が確保できるのかがあいまいです。 そもそも、私は、振動が表層地盤に及ぼす影響や、他の構造物(家屋・ガス・上下水道・鉄道ほか)との関係を調査すべきと主張していますが、これまでの「安全・安心の説明」の中には、そうした視点での調査はありません。その3でもふれたように、調査掘進の箇所は、初期掘進と呼ばれる、掘り始めの土砂を立坑から出すための施設を整備し、掘って状況を確認して、ある意味作業員が工事に慣れるために位置づけられている区間でもあり、あえて初期掘進ではなく調査掘進としたならその違いを示すべきだと思います。 . . . 本文を読む
JR東海は、直近の説明会から「調査掘進」という言葉を使い始めていますが、そもそもシールドトンネル工事は、「初期掘進」してから本掘進すると「トンネル標準示方書」に書いてありました。工事に詳しい方に伺ったら、シールドマシンで掘った土を立坑から出すために必要な工事で、必ず行う工事だそうです。調査掘進と言いますが、工事着工、規制事実化では無いでしょうか。仮に初期掘進の名称を変えただけなら、あまりに住民をバカにしていますし、違うなら、そこも説明すべきだと思います。 . . . 本文を読む
JR東海が品川、大田、世田谷3区にわたる区間の工事着工を問題ないとしている理由の一つが、外環道の陥没と空洞の原因を特殊な地盤と施工管理にあるとしていることだと思います。そこから、リニアの経路は特殊な地盤ではないし、施工管理もしっかりするから大丈夫、と言っているのです。外環道の事故は、工事が起きて、原因を解明してわかったことで、着工の際には、特殊な地盤を見抜けず、しっかりやるつもりの施工管理が出来なかったのです。それを、「大丈夫」とするには、根拠が希薄です。しかし、さらに不思議なのが、どこにも書いていないのに、下水管の沈下と管内の剥離の原因まで、特殊な地盤と施工管理であると決めつけていることです。 . . . 本文を読む
JR東海は、外環道陥没事故後の2度目の説明で、地表面の高さの把握と振動の計測をすると言い始めました。
土木学会が発行するトンネル標準示方書というシールド工法についての解説書にもその必要性が書かれていますが、当初の説明でも、また、外環道陥没事故後の6月8日の説明会でも、そうした計測をするとは説明されていませんでした。
そもそも、地盤面の高さや振動の常時計測を行う必要があるにも関らず、計測を想定していなかったなら大問題です。シールドトンネル工事を行う場合、標準的に行うべき対策だとするなら、事故後の安全対策として、あえてここにきて説明したのはなぜでしょう。
昨年2020年6月に新横浜で陥没事故を起こした総手・東急直通線の工事でも、地表面の高さの常時計測は行っています。
仮に、想定していなかったなら、安全対策として不十分だったと言わざるを得ません。JR東海には、あきらかにしていただきたいと思います。 . . . 本文を読む
二回目の説明会で、JR東海は、聞きなれない調査掘進という言葉を使い始めました。掘り始めの300mでシールドマシンが安全に動くか、確認するというのです。ところが、トンネル標準示方書には、初期掘進という名前で、同じように掘進時のデータや地盤沈下などの計測結果の収集をすることが定められています。一見、安全のために特別な調査をしているかのように聞こえる「調査掘進」ですが、仮にこの初期掘進と同じことしかしないなら、調査掘進は、掘り始めるための既成事実化でしかありません。JR東海は、外環道の陥没事故が起きていながら、シールド工事をしようとしているのですから、リニアの工事が安全だということを示す責任があると思います。調査掘進が、リニア工事の安全を担保するための特別な調査なら、初期掘進とはどう違うか説明すべきだと思います。 . . . 本文を読む
外郭環状道路の陥没事故を受け、6月8日に続き、JR東海が説明会を開催したので参加しました。JR東海は、この説明会をもって、2021年度内それも早い段階で【調査掘進】という名の、実質上の工事着工をしようとしています。前回の説明会に続き、外環道の特殊地盤と施工管理にだけに原因を絞っているようにみえる今回の説明会でしたが、よく聞くと、前回と違い振動の常時計測と地表面の高さの変化を計測するとしています。私が、6月8日の説明会で、JR東海に、振動が地中を伝わり家屋などの基礎を揺らすことから、地表や地中埋設物への影響について指摘したことが影響していると思われますが、計測すれば、事故は起きないでしょうか。 . . . 本文を読む
外環道の陥没事故が起きたにも関らず、JR東海は、特に新たな調査もせずに、トンネル工事を行うと言っています。
そこで、事業の安全について、事業を所管する国交省と交渉を行いました。
交渉してわかったのは、大深度地下使用において安全性を担保する手続きは、行われていなかったということでした。
ボーリング調査は、大深度地下(の支持地盤)にあることの手続きに過ぎず、ボーリング調査をしても、安全かどうかを見ているわけでは無いのです。 . . . 本文を読む