日本の民主主義は、選挙で選ばれた国会議員が法律を可決し、日本の制度やしくみをつくっています。
日本の選挙制度は、基本、18歳以上のすべての国民に選挙権がありますから、有権者の総意(賛否も含め)で政治が行われているということです。
それでも、社会が必ずしもうまく回っているとは言えない状況です。
戦争や貧困や飢えは、今も私たちを悩ませていますし、
日本でも、格差や貧困が政治課題になってきています。
誰もが投票できるのに、投票の結果選ばれた議員たちがつくる制度やしくみで、格差や貧困がやまないどころか広がっているのです。
議員になってから、国会や大田区議会で、法律や条例を作っている場面を見るようになり、法の支配というのは、人に支配されているということなのだなあ、と強く感じます。
選挙で選んだ議員が議会で、法律を議決し成立させているからです。
民主主義がきちんと機能している時には、その支配は、完全とは言いませんが、比較的うまくいくのだと思います。
ところが、
行政から議会、
行政から国民や有権者、
議会から国民や有権者、
に情報が十分に提供されなかったり、
少数意見が尊重されなかったりすれば、
選挙や意思決定場面で、しっかり「選び」「決める」ことができなくなります。
そもそも、
国民が、十分な民主主義社会における知見を備えていなければ、
得られる情報を理解し、判断することさえできなくなるかもしれません。
政治は、議員を選んだら終わりではなく、政治がうまく機能しているのか、見る国民の目が、政治をより良くするのだと思います。
日本国憲法に、不断の努力という言葉があって、私は、この言葉を大切にしています。
第十二条
この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。又、国民は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ。