空を飛ぶ鳥は、お金が無くても生きていますが、私たちは、お金が無くなると、途端に生きていけなくなります。
生きることが消費の社会です。
食べることも、住むコトにも、水を飲むにもお金がかかります。
なので、収入が途絶えると、生きていけなくなる不安がついてまわります。
そのうち、空気を吸うにもお金がかかるようになる?と心配になりますが、平成15年2003年に建築基準法が改正されて、シックハウスの対策の一つとして24時間換気システムの設置が義務づけられています。
これなども、住まいの換気にコストがかかりますから、ある意味空気を吸うのにもお金がかかるとみることが出来るかもしれません。
野山や海の幸を食べ生きていた時代と長い時間をかけてではありますが、気が付くと、私たちは一文無しでは生きていけない社会にいます。
そういえば、駅のベンチが減り、ホームレス対策で、公園のベンチが寝られないデザインになっているケースがあります。
さらに、公共の場においても、お金が必要になってきています。
大田区の区民利用施設の使用料が、この4月から値上げされました。公園に作られる施設は、使用料を払わないと使えないところが増えています。無料で使えた老人憩いの家が廃止になったり、無料で使えた部屋が廃止されたりしています。
せせらぎ公園のクラブハウスは、無料で、誰もがお弁当と飲み物をもって利用できる空間がありましたが、せせらぎ館では、区民がお弁当などを持ち込み飲食できるスペースは、なくなりました。
コロナで仕方ないと思ったら、飲食店は営業を許しています。
区民の財産で、事業者がお金儲けのために飲食させるのは許しますが、区民がお弁当持って食べるのは禁止するというのは、理屈に合わないと思います。
区民は、お金を払わないと区の施設を使えませんが、業者は、家賃を払わず、あるいは極めて低料金で、事業が出来たり、区の土地を借りたりしています。
プール、体育館、駐車場、、、いくら負担すべきかの議論はあると思いますが、これら、公の施設の管理運営を大田区から許されて区民から料金を徴収して営利活動している事業者は、家賃を支払っていません。
区民の土地=公有財産を低価格で長期間(=50年間)貸し出している事例もあります。
不公平な時代だと思います。