羽田空港飛行ルート変更に係り、新たな「特別管制空域」の指定についてパブリックコメントが行われています。
このことについて、よくわからなかったので、福島みずほ事務所を通じて、国交省から説明をうけました。
一部の疑問が解消されたと同時に、新たな疑問も見つかりました。みなさんは、どうお考えになりますか?
羽田空港の飛行ルート変更に伴い、内陸飛行が始まります。
そこで、下記のピンクの部分を新たに「特別管制空域」に指定して、新飛行ルートを採用する15時から19時までの間は、ヘリコプターやセスナなどのVFR(有視界飛行)する航空機を、ピンクの空域で飛べないようにするため、パブリックコメントを募集しています。
https://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=155191237&Mode=0
ピンクの区域を特別管制空域に指定して、15時から19時に飛行する、VFR(有視界飛行)の航空機に対し、管制官と通信設定する義務を課すのだそうです。
https://blog.goo.ne.jp/nasrie/preview20?4&t=6535532775df1e15aca418?0.8297966774360945
そこで気になったのが、特別管制空域と横田の空域との関係です。
今回、特別管制空域に指定されるのはピンクの部分です。新飛行ルートは赤い線。黄色い点線より西が横田の管制の部分です。
新飛行ルートの管制は、羽田➡米軍(横田)➡羽田になりますが、今回、特別管制空域は、羽田の管制部分しか指定されていません。
横田の管制空域を含めた新飛行ルートを飛ぶためには、羽田空港に米軍の管制官が入る可能性があります。
そうなれば、首都東京の管制権を手放すことになります。
(那覇空港では、米軍の管制官が業務を行っています)
本来、羽田(日本)、横田(米軍)、二つの管制権を飛ぶ場合の
管制権がどうなるか、運用をどうするか、について示したうえで、
この特別管制空域の指定案を示し、パブブリックコメントを
求めるべきなのです。
そこが曖昧なままのパブリックコメントだったので、この間、
何を求められているのか、本当に悩みました。
私は、こんな風に考えたのですが、みなさんは、どう思われますか?
私は、ここを指摘して、
●日本の空の主権を奪う特別管制空域に反対。
●新飛行ルートのためにはこの特別管制空域が前提であることから
主権を奪う新飛行ルートにも反対であるという主張を
しようかと思っています。
主権を手放す新飛行ルートを認めていいですか。
パブコメの締め切りは12月18日です。
歴史的に見ると、戦後日本の空は全て米国の物でした。
それが少しずつ日本に返還されましたが、現在も沖縄、横田、三沢など一部空域は未だに米軍が管轄しています。
日本の空の主権を奪う特別管制空域ではなく、現状でもそこは主権はアメリカにあります。
奪うのではなく、元々アメリカの空域なのです。