(1)人間の高い願望、夢のひとつに「より速く」、「より高く」、「より遠く」がある。未知へのワクワクする挑戦力だ。
遺伝子(genetic factor)、生活環境ですでに人間のモチーブ・パワー(motive power)となるフィジカル・ストレンジ(physical strength)の違いがあるから、単純比較というのもおかしな話だが、速い人は速いものだ。三要素の中で最も重力に影響されない「速さ」の記録更新は目を見張るものがある。
100メートル短距離走レースではジャマイカのボルトが9秒58の世界新記録を09年に達成したが、果たして8秒台で走ることは条件、理論、可能性としてもあるのか。100メートルレース記録短縮率の比較からは限界も見えてくる。
(2)これが男子マラソンとなるとここ30年で5分近くも記録を短縮更新して、25日に行われたベルリンマラソンで42.195キロを2時間3分38秒(ケニアのマカウ)の世界最高記録を達成した。
マラソンは70年代までは2時間10分を切ることが目標の「耐久レース」で、日本人の高い酸素吸収による脂肪分解エネルギー機能化力に適した体質(physical constitution)を駆使して世界トップレベルを維持していた。
これにトラックレースのスピードを取り入れて、80年初めには記録は2時間8分、7分台でも「高速レース」と呼ばれて、瀬古利彦さんら日本人マラソンアスリートの世界が続いた。
この時にすでにフィジカル・ストレンジの高い遺伝子のアフリカ勢の台頭で、近い将来にトラック長距離走レースの世界レベルのアスリートがマラソンに挑戦すれば3分台の記録も可能な「超高速レース(ultimate high-speed race)」がレース配分タイムから理論的に予見されていた。
(3)その通り、トラックレースの長距離1万メートル(10キロ)の世界レベルのアスリートのマラソン挑戦、ペースメーカーの導入で記録は5分台、4分台に突入して、08年には1万メートル世界記録保持者(04年)だったゲブレシラシエ(エチオペア)が初めて4分を切る2時間3分59秒の当時世界最高記録をついに達成し理論の正当性をも証明した。
当時の3分台の記録には、距離の正確性とかレース条件に疑問の声も一部出たが、もう今ではマラソン3分台も何ら不思議ではない超高速レース時代を迎えている。
こちら(マラソン)の方は、30年で5分の短縮の実績を考えれば、将来「1時間台」でのマラソンレースも不可能ではない現実だ。
フィジカル・ストレンジの単純比較では、最早日本人マラソン・アスリートではとても太刀打ちできない「未知のゾーン」、アフリカ(ケニア・エチオピア)の独壇場のステージだ。
(4)ただし、マラソンレースはトラックレースと違って同じ条件、環境のレースはまずないのが通例だ。ここ8年のマラソン世界最高記録はすべて平たんで気象条件のいいベルリンマラソンだ。
毎年、世界の有力マラソンアスリートが参加する冬の日本の知られたマラソンレースでは、まだ3分台の記録を見たことがない。
ここは未知のゾーンの記録は置いといて、勝負の出来るマラソンレースでの日本人マラソンアスリートの驚異の活躍、夢はある。
遺伝子(genetic factor)、生活環境ですでに人間のモチーブ・パワー(motive power)となるフィジカル・ストレンジ(physical strength)の違いがあるから、単純比較というのもおかしな話だが、速い人は速いものだ。三要素の中で最も重力に影響されない「速さ」の記録更新は目を見張るものがある。
100メートル短距離走レースではジャマイカのボルトが9秒58の世界新記録を09年に達成したが、果たして8秒台で走ることは条件、理論、可能性としてもあるのか。100メートルレース記録短縮率の比較からは限界も見えてくる。
(2)これが男子マラソンとなるとここ30年で5分近くも記録を短縮更新して、25日に行われたベルリンマラソンで42.195キロを2時間3分38秒(ケニアのマカウ)の世界最高記録を達成した。
マラソンは70年代までは2時間10分を切ることが目標の「耐久レース」で、日本人の高い酸素吸収による脂肪分解エネルギー機能化力に適した体質(physical constitution)を駆使して世界トップレベルを維持していた。
これにトラックレースのスピードを取り入れて、80年初めには記録は2時間8分、7分台でも「高速レース」と呼ばれて、瀬古利彦さんら日本人マラソンアスリートの世界が続いた。
この時にすでにフィジカル・ストレンジの高い遺伝子のアフリカ勢の台頭で、近い将来にトラック長距離走レースの世界レベルのアスリートがマラソンに挑戦すれば3分台の記録も可能な「超高速レース(ultimate high-speed race)」がレース配分タイムから理論的に予見されていた。
(3)その通り、トラックレースの長距離1万メートル(10キロ)の世界レベルのアスリートのマラソン挑戦、ペースメーカーの導入で記録は5分台、4分台に突入して、08年には1万メートル世界記録保持者(04年)だったゲブレシラシエ(エチオペア)が初めて4分を切る2時間3分59秒の当時世界最高記録をついに達成し理論の正当性をも証明した。
当時の3分台の記録には、距離の正確性とかレース条件に疑問の声も一部出たが、もう今ではマラソン3分台も何ら不思議ではない超高速レース時代を迎えている。
こちら(マラソン)の方は、30年で5分の短縮の実績を考えれば、将来「1時間台」でのマラソンレースも不可能ではない現実だ。
フィジカル・ストレンジの単純比較では、最早日本人マラソン・アスリートではとても太刀打ちできない「未知のゾーン」、アフリカ(ケニア・エチオピア)の独壇場のステージだ。
(4)ただし、マラソンレースはトラックレースと違って同じ条件、環境のレースはまずないのが通例だ。ここ8年のマラソン世界最高記録はすべて平たんで気象条件のいいベルリンマラソンだ。
毎年、世界の有力マラソンアスリートが参加する冬の日本の知られたマラソンレースでは、まだ3分台の記録を見たことがない。
ここは未知のゾーンの記録は置いといて、勝負の出来るマラソンレースでの日本人マラソンアスリートの驚異の活躍、夢はある。